セミナリー
モーサヤ1-3章:概要


「モーサヤ1-3章:概要」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「モーサヤ1-3章」『モルモン書 教師用手引き』

モーサヤ1-3章

概要

ベニヤミン王は,自分の民のために務めることや,民に互いに務めるように教えることで神のために務める指導者でした。ベニヤミン王は,「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである」(モーサヤ2:17)と教えました。ベニヤミン王は,義にかなった生き方と神への献身を通して幸福を求めるよう,民を促しました。天使の訪れを受けたベニヤミン王は,天使のイエス・キリストについての証,救い主が経験されること,救いはキリストの名を通してのみもたらされるという真理を,民に分かち合いました。

教えるための準備

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

モーサヤ2:1-18

この課の目的:この課の目的は,生徒がほかの人々のためによりよく務めることで,さらによく神のために務められるようになることです。

  • 生徒の準備:生徒には次のレッスンまでに,ほかの人々のために務める簡単な方法を,一つ見つけておいてもらいます。

  • 表示するコンテンツ:この課の冒頭にある自己評価をホワイトボードに掲示する

  • オンラインレッスンに関する提案:自己評価をするに当たって奉仕の機会について生徒が自分の気持ちを説明する際には,ポイントを示すとよいでしょう。そして,生徒には1枚の紙に自分自身の点数を記入するように言います。

マスター教義:モーサヤ2:17

この課の目的:この課は,生徒がモーサヤ2:17のマスター教義聖句と重要語句を暗記して,教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用する練習になります。

  • 生徒の準備:生徒には,困難だがやりがいのあった奉仕の経験や,奉仕の機会があってもその気になれなかったときのことを思い返して,クラスに来てもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:この課で生徒が自分自身のシナリオを書く部分では,チャットでシナリオを共有してもらうとよいでしょう。生徒が二人一組で取り組む方が有益である場合,ブレイクアウトルームに割り当ててください。

モーサヤ2:19-41

この課の目的:この課は,生徒が「神の戒めを守る者の祝福された幸福な状態」(モーサヤ2:41)を求めるうえで助けとなります。

  • 生徒の準備:生徒には,次の文章を完成させ,答えを話し合う準備をしてもらうとよいでしょう:「ほんとうの終わりのない幸福を見つけるには,……」

  • ビデオ:み恵み数えあげ(Count Your Blessings)」(4:59)

  • 配付資料:「神の戒めを守る者の祝福された幸福な状態」

  • オンラインレッスンに関する提案:レッスンの開始時に,生徒が神から与えていただいた様々な祝福を,チャットで投稿してもらうとよいでしょう。最初は思いつかなかった祝福に,生徒が気づくきっかけになるでしょう。

マスター教義:モーサヤ2:41

この課の目的:この課では生徒に,モーサヤ2:41のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記して,この聖句で教えられている教義を説明したり,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用することができるようになってもらいます。

  • 生徒の準備:生徒には,自分が従おうとしている戒めを一つ選んでもらい,その戒めを守ることでどのように祝福されてきたかを分かち合う準備をしてもらいます。

  • 表示するコンテンツ:モーサヤ2:41の場所と重要語句をホワイトボードに表示;「実践練習」の項のシナリオ

  • 生徒に必要なもの:紙と書くもの(この活動は学習帳で行ってもらってもかまいません。)

  • オンラインレッスンに関する提案:実践練習」の項のシナリオでは,生徒を3つのブレイクアウトルームに分けて,霊的な知識を得るための原則を一つずつ割り当てるとよいでしょう。各グループの代表者に,『マスター教義に関する基本文書』(2022年)の中から,シナリオの登場人物と分かち合いたいと思う部分を説明してもらうとよいでしょう。

モーサヤ3:1-17

この課の目的:この課は,イエス・キリストが生徒を救うために行われたことの重要性を,生徒が理解するのに役立ちます。

  • 生徒の準備:生徒に,イエス・キリストによってのみ可能な祝福について,家族や友人,教会の指導者と話し合ってもらうとよいでしょう。

  • ビデオ:キリストの誕生を告げ知らされる羊飼い」(2:50;タイムコード0:00-1:47を視聴)

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒がモーサヤ3:5-10を研究し深く考えたら,印象に残った聖句の語句や,聖句に関する疑問をチャットに投稿してもらうとよいでしょう。また,チャットのコメントを生徒に確認してもらい,クラスで話し合う語句や疑問を選んでもらうとよいでしょう。