「モーサヤ11-17章:概要」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)
「モーサヤ11-17章」『モルモン書 教師用手引き』
モーサヤ11-17章
概要
主はノア王とその民にアビナダイを遣わされ,悔い改めて,罪深い行動のために受ける苦難を避けるようにとのメッセージを送られました。アビナダイはノア王とその祭司たちに,救いにおけるイエス・キリストの役割と,神の戒めを心に刻むことの大切さについて教えました。ノア王はアビナダイを殺そうとしていましたが,アビナダイは,自分が語るべきメッセージをすべて伝えられるように神がしてくださると分かっていました。ノア王の祭司の一人だったアルマは,アビナダイを信じました。アビナダイはイエス・キリストについてのメッセージと証を伝えた後,殺されてしまいました。
教えるための準備
以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。
モーサヤ11-17章
この課の目的:この課は,生徒が主の預言者たちを受け入れ,預言者がもたらす主の招きに従って行動する意欲を高めるのに役立ちます。
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生徒の準備:生徒には,自分が最近聞いた,預言者が与えた招きの簡単なリストを作ってもらいます。そしてそれらの招きが,どのように主の自分に対する愛と関心の証拠であるかを,分かち合う準備をしてきてもらいます。
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ビデオ:「アルマ,ノア王の悪事について述べる」(2:26);「神の愛」(13:05;タイムコード6:35-7:04を見ます);「アビダナイ,信仰のために死を受ける」(4:28)
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オンラインレッスンに関する提案:デジタル版の聖文を表示するとよいでしょう。モーサヤ11:20-25で繰り返される「悔い改め……なければ」という語句をハイライトして表示し,聖典で繰り返される語句に対する印のつけ方の見本を生徒に示してください。
モーサヤ12-13章
この課の目的:この課は,生徒が主の戒めを心に刻み,イエス・キリストによりよく従うことができるようになるうえで役立ちます。
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生徒の準備:生徒には,戒めが自分にとって意味あるものになったときの個人的経験を,家族や友人に尋ねておいてもらうとよいでしょう。
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ビデオ:「アビダナイ,ノア王と祭司たちの前で証をする」(4:35)
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オンラインレッスンに関する提案:生徒に十戒のそれぞれを挙げてもらうようときは,チャットに戒めを挙げてもらい,クラスとして十戒をすべて覚えているかを確認するとよいでしょう。
モーサヤ14-16章
この課の目的:この課は,わたしたちを罪と死から贖うことができるのはイエス・キリストだけであると知ることの重要性を,生徒が認識するのに役立ちます。
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生徒の準備:生徒には,イエス・キリストの役割と称号の中で,どれが自分にとって最も意味があり,それはなぜなのかを深く考えてもらいます。
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ビデオ:「贖い」(8:59;タイムコード0:59-1:44を見ます)
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オンラインレッスンに関する提案:生徒をブレイクアウトルームにグループ分けして,各グループにこの課の3つの学習活動のうちの一つを割り当てるとよいでしょう。生徒には割り当てられた聖句を研究して,学んだことをクラス全体と分かち合う準備をしてもらいます。
学習評価4
この課の目的:この課では,モルモン書の研究を通して自分が設定した目標に今までのところどれだけ近づけたか,どう成長したかを自己評価してもらいます。
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生徒の準備:生徒には,預言者は何をするのか,預言者はどのように自分たちに影響を与え,祝福してきたかを,親や友達と話してもらうとよいでしょう。
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表示するアイテム:マインドマップの例
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オンラインレッスンに関する提案:生徒をブレイクアウトルームにグループ分けするとよいでしょう。生徒には交代で,預言者の役割を自分のグループに説明してもらいます。または,ロールプレイのシナリオを作り,その中で一部の生徒には質問をしてもらい,ほかの生徒には預言者に関する真理を教えてもらうとよいでしょう。
マスター教義の復習8
この課の目的:この課では,モルモン書で最初に出てくる12個のマスター教義聖句のうち,一つまたは複数の場所と重要語句を,生徒に暗記してもらいます。
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生徒の準備:生徒には,自分の好きなイエス・キリストの画像を持参するか説明する準備と,それがなぜ主を覚える助けになるのかを分かち合う準備をしてもらいます。
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画像:救い主の画像
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オンラインレッスンに関する提案:生徒が絵を描く際は,マイクをミュートにして,カメラもオフにしてもらうとよいでしょう。生徒には10-15分かけて,紙か,デバイス上のソフトウェアを使って絵を描いてもらいます。テンプルスクウェア・タバナクル合唱団の歌や,そのほかの霊的に鼓舞する音楽を流すとよいでしょう。描き終わったら,生徒にマイクとカメラを再びオンにしてもらい,絵を発表してもらいましょう。