セミナリー
マスター教義の復習8:聖句の場所と重要語句を暗記する


「マスター教義の復習8:聖句の場所と重要語句を暗記する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習8」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習8

聖句の場所と重要語句を暗記する

人々に手を差し伸べるキリスト

聖句とその教えを暗記しておくと,いろいろな面であなたの助けとなります。この課は,モルモン書の最初の12のマスター教義聖句のうち,一つまたは複数の聖句の場所と重要語句を暗記する助けとなります。

アートワークや画像を使う。生徒が福音のストーリー,教義,原則を覚えるのに役立つ一つの方法は,アートワークやグラフィックなどの画像を使うことです。生徒には画像を見ながら,自分の気持ちや思いを考えてもらいます。

生徒の準備:生徒には,自分の好きなイエス・キリストの絵を持ってくるか説明する準備をしてもらい,それがなぜ主を思い起こす助けになるのかを分かち合う準備をしてもらうとよいでしょう。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句についての課を教える必要が出てくる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

絵と記憶

生徒が「生徒の準備」をしてきている場合は,持ってきた画像とそれについての考えを発表してもらいます。生徒が電子デバイスを持っている場合は,数分取ってデバイスで画像検索してもらってもよいでしょう。あるいは,救い主の画像を表示して,生徒に次の質問に答えてもらいます。

復活後のキリスト
子供に優しく手を差し伸べるイエス
迷える子羊を救うイエス
  • これらの画像を見ることで,イエス・キリストについて学べることは何でしょうか。

画像は,重要な出来事や真理を覚えるのに役立ちます。この課では,モルモン書の一つまたは複数のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記する助けとなる画像を使う機会があります。

モルモン書の最初の12のマスター教義聖句は以下のとおりです。これらの聖句とその重要語句に,印をつけるとよいでしょう。

以下の表を掲示して,レッスン中に生徒が参照できるようにしてください。

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

1ニーファイ3:7

重要語句

「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

2ニーファイ2:25

重要語句

「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

2ニーファイ2:27

重要語句

「人は……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である。」

聖句の場所

2ニーファイ26:33

重要語句

「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

重要語句

神は「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

2ニーファイ32:3

重要語句

「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

2ニーファイ32:8-9

重要語句

「あなたがたは……常に祈らなければならない。」

聖句の場所

モーサヤ2:17

重要語句

「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

重要語句

「神の戒めを守る者〔は〕……すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

モーサヤ3:19

重要語句

「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

モーサヤ4:9

重要語句

「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

重要語句

「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受けるのに何の差し支えがあろうか。」

画像と福音の教えをつなげる

次の聖句の場所を復習して,その重要語句を思い出してみてください。必要なら,上の表を使ってもかまいません。次に各聖句の場所と,その聖句の教えを最もよく説明する画像を一つなげてください。

以下の聖句に関連付けられる様々なイメージを表示し,生徒に最もふさわしいものを選んで,その理由を説明してもらいます。あるいは,教会のメディアライブラリーで,次の聖句の真理を覚える助けとなる画像を生徒に検索してもらいます。

  1. 2ニーファイ26:33

  2. 2ニーファイ32:8-9

  3. モーサヤ2:17

祈る青少年
奉仕中の青少年たち
キリストと子供たち

イラストを描く

この活動は個別でも,二人一組や少人数のグループで行ってもかまいません。クラス全体でイラスト例を一つ作ってから,生徒に各自で描いてもらうとよいでしょう。

あなたがもっとよく覚えたいマスター教義聖句の場所と重要語句を選んでください。重要語句を覚える助けとなるイラストを描いて,聖句の場所をイラストに記載してください。イラストには,一つの場面を描くか,重要語句を説明するための様々なイメージを入れてもかまいません。例えば,次のイラストは,2ニーファイ2:25「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである」を覚えるのに役立ちます〔訳注:「堕落する」という意味の英語の“fall”という語には,「転ぶ」という意味もあります〕。時間があったら,自分で選んだ聖句全体を暗記するのに役立つようなものを描いてみましょう。

2ニーファイ2:25の重要語句を描いたイラスト

生徒が自分の絵を二人一組,少人数のグループ,またはクラスで分かち合えるようにしてください。そして,その絵が聖句の場所と重要語句を覚えるのに,どう役立つかを説明してもらいます。生徒には,家族や友人にもその絵を分かち合う機会を探すよう勧めましょう。次の質問は,生徒が選んだ聖句についての理解を深めるのに役立ちます。

  • その聖句は,イエス・キリストと主の福音について理解するうえでどのような助けになりますか。

  • この聖句の記憶は,あなたが救い主を思い起こし,もっと救い主のようになるためにどのように役立ちますか。

  • あなたやほかの人が,その聖句の教義に関連してどのような経験をしましたか。