マスター教義の復習10

マスター教義聖句の応用

パソコンで研究する若者たち

マスター教義の目的の一つは，マスター教義聖句から学んだ教義を，実生活の状況にどのように応用するかを学ぶことです。この課では，今年学んだマスター教義聖句の幾つかを実生活の中で実践する練習をします。

生徒が福音の原則を日常生活につなげられるよう助ける。福音の真理を応用する方法を教えるのでなく，自分個人の状況に福音をどう応用するかを生徒が自分自身で学べるようにしてください。生徒には，自分の生活に福音をどう応用できるかを知るために聖霊の促しを神に求め，促しに耳を傾けるよう勧めましょう。

生徒の準備：生徒には，最初の12のマスター教義聖句から，自分に有意義だと思うものを一つ選んでもらいます。そして，自分が選んだものが有意義である理由を分かち合う準備をしてきてもらいましょう。

学習活動案

この復習の課の代わりに，マスター教義聖句についての課を教えることが必要になる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して，必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

マスター教義聖句の復習

生徒に以下の表を見せるか，プリントアウトしたものを配付してください。

次の表を使用して，モルモン書の最初の12のマスター教義聖句の場所と重要語句を復習してください。それから，あなたにとって意味があると思うものを選び，その聖句全体を読んでください。

最初の12のマスター教義聖句の場所とその重要語句

『モルモン書　教師用手引き』（2024年）

聖句の場所	重要語句
聖句の場所 1ニーファイ3：7	重要語句 「わたしは行って，主が命じられたことを行います。」
聖句の場所 2ニーファイ2：25	重要語句 「アダムが堕落したのは人が存在するためであり，人が存在するのは喜びを得るためである。」
聖句の場所 2ニーファイ2：27	重要語句 「そして人は，……自由と永遠の命を選ぶことも，あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である」
聖句の場所 2ニーファイ26：33	重要語句 「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」
聖句の場所 2ニーファイ28：30	重要語句 神は「教えに教え，訓戒に訓戒を加えて，それを人の子らに与え〔られる〕。」
聖句の場所 2ニーファイ32：3	重要語句 「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ，キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」
聖句の場所 2ニーファイ32：8－9	重要語句 「あなたがたは……常に祈らなければならない。」
聖句の場所 モーサヤ2：17	重要語句 「あなたがたが同胞のために務めるのは，とりもなおさず，あなたがたの神のために務めるのである……。」
聖句の場所 モーサヤ2：41	重要語句 「神の戒めを守る者〔は〕……すべてのことについて祝福を受ける。」
聖句の場所 モーサヤ3：19	重要語句 「主なるキリストの贖罪により，生まれながらの人を捨てて聖徒とな〔りなさい〕。」
聖句の場所 モーサヤ4：9	重要語句 「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」
聖句の場所 モーサヤ18：8－10	重要語句 「聖約を主と交わした証拠として，主の御名によってバプテスマを受け」なさい。

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生徒は室内を自由に動いて，自分が選んだ聖句を2人か3人のクラスメートに分かち合うとよいでしょう。またあなた自身も，個人的に意味のあるマスター教義聖句を生徒に分かち合ってください。

福音の真理を自分の人生と状況につなげる

聖文研究をする中で，学んでいることを自分の中に落とし込み，応用する一つの方法は，自分の生活や状況につなげてみることです。例えば，今あなたは，ある疑問や課題に悩んでいるかもしれません。聖文を読みながらその答えを探すことは，研究を関連づけしやすくするための効果的な方法の一つです。

活動A

生徒に，世の中の様々な課題をホワイトボードに書き出してもらうとよいでしょう。生徒を二人一組にして，各組に課題を一つずつ割り当てます。二人で一つのシナリオを作ってもらい，お互いにロールプレーしてもらいましょう。一人が課題を説明し，もう一人が表にあるマスター教義聖句を一つ選び，その真理を使って課題の解決に取り組みます。そして，二人が互いの役割を入れ替えるか，クラスの前でそのシナリオをロールプレーしてもらうとよいでしょう。

代替案として，生徒にまずマスター教義聖句を割り当ててから，その聖句が対応する課題からシナリオを作ってもらうこともできます。

• その問題に対応できると思うマスター教義聖句はありますか。あなたが選んだ聖句の真理を多くの人が応用したら，どのような違いが世界に生まれますか。具体的な例を一つか二つ挙げてください。

• その課題に直面している人に，選んだ聖句の教義を使ってあなたは何を言いますか。

活動B

この活動は，生徒に個別で静かに行ってもらうとよいでしょう。個人的すぎるものでなければ，自分が選んだマスター教義聖句についての考えや印象，それがイエス・キリストのように自分がなるうえでどう役立つかを，生徒に分かち合ってもらいます。

個人的な疑問，課題，助けの必要な素行など，現在の自分の状況について考えてください。マスター教義聖句のリストをよく見て，そうした疑問，課題，素行に役立つ真理を探します。あなたが今悩んでいることに役立ちそうな聖句を少なくとも一つ選んでください。

• 選んだ聖句の教義は，どのように応用すれば自分の生活や状況への祝福となるでしょうか。

• その聖句の真理をどのように応用すれば，自分がイエス・キリストに近づき，もっと主のようになるために役立つでしょうか。

• それらの真理を生活に応用し始めるに当たり，小さな第一歩や第二歩として何ができますか。