セミナリー
マスター教義の復習22:応用する


「マスター教義の復習22:応用する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習22」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習22

応用する

聖文を研究する若い女性

この課では,モルモン書のマスター教義聖句を,実生活の状況に応用する機会があります。

生徒に選択を促す。レッスン中に生徒が何を,どのように研究するかを選べるようにすることで,生徒は選択の自由を行使し,霊的に成長することができます。この成長により,生徒は天の御父とイエス・キリストを信じる信仰を築くことができます。

生徒の準備:生徒には,マスター教義聖句のどの真理や教えを自分の生活に当てはめたかを深く考え,分かち合えるよう,準備をしてきてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句についての課を教える必要が出てくる場合もあります。地域または地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

実生活の状況

以下のシナリオを表示するか,それ以外の方法で提供するとよいでしょう。生徒にシナリオを完成させてもらう目的は,聖句にある真理を自分自身の生活に応用する練習をしてもらうことです。クラスのほかの生徒が知っているかもしれない人の名前を用いることなく,生徒自身に紙の空欄を埋めてもらいます。

あなたが知っている青少年について考えてください。彼らの家庭環境,楽しみ,直面している課題について深く考えましょう。その情報を考慮しながら,以下の空欄を埋めて,この課を通して使用する架空の,しかし現実的なシナリオを作ってください:

  • (名前を挿入)は歳で,家族は人です。(彼/彼女)はが大好きです。(彼/彼女)が直面している課題には,,またがあります。(彼/彼女)はイエス・キリストの証がであると感じています。

試練に遭うわたしたちを主がお導きになる方法の一つは,聖文にある主の教えです。聖文の教えを研究し,応用するとき,自分の生活に役立つ答えを見つけることができます。

以下の質問に答えるときには,クラスのために準備してきたことを生徒に思い出してもらいます。

  • 聖文を理解し,それをわたしたちの生活に応用することの価値とはどのようなものでしょうか。

  • どのような方法で,聖文の教えを自分の生活にうまく応用できましたか。

七十人のクレーグ・C・クリステンセン長老は,ジョセフ・スミスが聖文の教えをうまく応用するためにどのようにパターンを使用したかを,次のように説明しています:

「ジョセフは聖文が心に深くしみ込むようにしました。聖文について深く考え,自分の状況に当てはめました。そして,学んだことを実行したのです。」(クレーグ・C・クリステンセン「自分自身で知っている『リアホナ』2014年11月号,51)

  • クリステンセン長老の言葉で,どのようなことが印象に残りましたか。

あなたは,ジョセフの模範から,次のようなパターンに気づいたかもしれません:

  1. 心を開いて聖文を研究する。

  2. それらについて深く考える。

  3. 教えを自分の状況に応用する。

  4. 学んだことに基づいて行動する。

パターンを用いる

役に立つようなら,次のマスター教義聖句の表を表示するか生徒にコピーを配付して,次の活動に使うとよいでしょう。

先ほどあなたが作ったシナリオを振り返ってください。次のマスター教義聖句を復習し,紙に書いたシナリオの下に,あなたのシナリオに登場する人物が応用することで助けになると思う聖句の場所を一つ書いてください。上記の応用のパターンの最初の3つのステップに従ってください。心を開いて聖句を研究し,その聖句について深く考えます。その後,その人がその聖句を応用することで助けを得られると思う理由を書き留めます。

モルモン書マスター教義:アルマ-モロナイ

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

アルマ7:11-13

重要語句

「そして神の御子は,あらゆる苦痛と苦難と試練を受けられる。」

聖句の場所

アルマ34:9-10

重要語句

「贖罪が行われなければならず,……無限にして永遠の犠牲でなければならない。」

聖句の場所

アルマ39:9

重要語句

「これからはもう自分の目の欲を追うこと〔のない〕ようにしてほしい。」

聖句の場所

アルマ41:10

重要語句

「悪事は決して幸福を生じたことがない。」

聖句の場所

ヒラマン5:12

重要語句

「あなたたちは……贖い主の岩の上に基を築かなければならない……。」

聖句の場所

3ニーファイ11:10-11

重要語句

「わたしは……初めから,すべてのことについて父の御心に従ってきた。」

聖句の場所

3ニーファイ12:48

重要語句

「わたしや天におられるあなたがたの父が完全であるように,……完全にな〔りなさい〕。」

聖句の場所

3ニーファイ27:20

重要語句

「わたしのもとに来て,……バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」

聖句の場所

エテル12:6

重要語句

「信仰が試されてからでなければ,証は得られない……。」

聖句の場所

エテル12:27

重要語句

「もし人がわたしのもとに来るならば,……そのとき,わたしは彼らの弱さを強さに変えよう。」

聖句の場所

モロナイ7:45-48

重要語句

「慈愛はキリストの純粋な愛であ〔る〕。」

聖句の場所

モロナイ10:4-5

重要語句

「キリストを信じながら,誠心誠意問うならば……聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

聖文を応用する

上記のパターンを引き続き使えるように,あなたが選んだ聖句をシナリオの人物に応用し,その人物に,教えられたことに基づいて行動するよう勧めてください。これを行うためには以下の手順が役立つでしょう:

生徒を4人ずつのグループに分け,以下の指示を表示するとよいでしょう。

一人の生徒が,自分のシナリオと選んだ聖句の場所を書いた紙を,グループ内の別の人に渡すことから始めるとよいでしょう。その後,生徒は,その紙に書かれたシナリオと聖句を復習することで,その紙のステップ「a」を完了することができます。

その後,紙を別の生徒に渡してステップ「b」を完了させ,また別の生徒に渡してステップ「c」を完了させてもらいます。

  1. マスター教義聖句の真理に基づいて,その人が信仰をもって行動する方法を一つまたは二つ記録してください。例えば,エテル12:27の教えを応用しようと努力している人は,謙遜というキリストのような特質を伸ばす方法を探したり,救い主に意識的に焦点を当てながら毎週聖餐にあずかったりするなど,キリストに近づくための行動を取るかもしれません。

  2. その人が学んだことに基づいて行動するよう励まし,やる気を起こしてもらうために,あなたなら何と言うかを記録してください。そのメッセージを実践することが,その人と天の御父やイエス・キリストとの関係や,御二方のようになりたいという望みや御二方のようになる能力にどのように影響するかを含めてください。

  3. その聖句で教えられている真理についてのあなたの証,またはそれに関連した経験を記録してください。

今度は,それぞれの紙をいちばん初めに書いた人に戻してもらいます。生徒は戻って来た紙にほかの生徒が書いたものを読み,そこから学べるようにします。

自分の生活に聖句を応用する

生徒に,次の質問の答えを学習帳に書くよう促します。

  • あなたが研究し,深く考えた真理は,自分の生活環境にどのように当てはまるでしょうか。

  • あなたはどのような行動を取るように促されていると感じますか。(例えば,見つけた真理を応用することによりいっそう集中するために,自分自身の個人の聖文研究を調整する方法を見つけることなどができるでしょう。そうするために,このレッスンで練習したパターンを用いる方法についてよく考えてください。)

  • あなたの行動は,天の御父とイエス・キリストとあなたの関係に対して,どのような影響を与えるでしょうか。