セミナリー
学習評価9:モルモン7章-エテル15章


「学習評価9:モルモン7章-エテル15章」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「学習評価9」『モルモン書 教師用手引き』

学習評価9

モルモン7章エテル15章

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木に寄りかかる若い男性

自分の霊的な学習について振り返り,評価することは,救い主に近づくのに役立ちます。この課を学ぶことで,モルモン7章エテル15章での経験がどのように霊的な成長に役立ったかを思い出し,評価することができます。

キリストのもとに来るために,生徒が自己評価を活用できるよう助ける。定期的かつ一貫した評価は,自分がどのように救い主に似た者となりつつあるのかを,生徒が確認する助けとなります。生徒に,イエス・キリストについて知っていること,感じていることついて,祈りの気持ちでよく考えてもらいます。自分の進歩を誠実に評価し,主の福音に従って生活しようと努力する際,変えられることをよく考えるように促します。

生徒の準備:生徒には,次の文を完成させて,学んだことを復習してもらいましょう:「モルモン7章エテル15章から学んだ教訓で,友達と分かち合いたいのは,……です。」

学習活動案

この課では,生徒が福音の回復におけるモルモン書の重要性を説明し,イエス・キリストを信じる信仰を働かせようとする自分の努力について振り返る機会があります。あなたのクラスのモルモン7章エテル15章の学習では,以下の活動で取り上げられているもの以外の真理が強調されていたかもしれません。もしそうであれば,それらの真理も活動に取り入れるように調整するとよいでしょう。

木の年輪

この課のこの部分は,生徒が学んだことの幾つかを説明し,モルモン7章エテル15章の研究中に設定したであろう目標を評価する準備をすることを目的としています。これは,「生徒の準備」の活動で得られた答えを分かち合ってもらうのによい機会かもしれません。

年輪の画像を表示し,年輪を調べることで木について学べることを分かち合ってもらいます。

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年輪のついた木の切り株

当時大管長会の一員であったディーター・F・ウークトドルフ管長は,次のように教えています:

「自然を研究することで,人生について驚くほど多くを学ぶことができます。例えば,科学者は木の年輪を見て,何百年前あるいは何千年も前の気候や生育環境について科学的根拠に基づいた推測をすることができます。木の生長に関する研究から学べることの一つは,木は理想的な状況下では通常の速さで生長するけれども,生長環境が理想的でない場合は生長を遅らせ,そのエネルギーを生き残るのに必要な基本的要素に注ぐということです。」(ディーター・F・ウークトドルフ「最も大切な事柄について『リアホナ』2010年11月号,19)

木と同じように,わたしたちにも成長するときがありますが,ただ生き延びようとしているだけと感じるような時期があるかもしれません。わたしたちはそれぞれ異なる方法で,そして異なる速度で成長を経験します。あなたの人生の中で,霊的な成長を経験したときのことを考えてみましょう。

  • どのような状況が霊的に成長する助けとなりましたか。どのような成長を経験しましたか。

  • 自分の霊的な成長を定期的に評価するには,どのような方法があるでしょうか。

この課には,自分が学んだことを幾つか説明し,モルモン7章エテル15章の研究中に設定した目標を評価する機会が用意されています。

モルモン書の重要性について説明する

この課のこの部分では,生徒に福音の回復におけるモルモン書の重要性について説明してもらいます。生徒は,モルモン8章で学んだことを活用することができます。希望する場合は,3ニーファイ21章を活用し,イスラエルの集合を助けることにおけるモルモン書の役割を含むように,活動を拡張してもよいでしょう。

生徒を宣教師のように,幾つかの同僚組に分けるとよいでしょう。これを行う方法の一つとして,伝道の割り当てを受ける様々な場所や国を紙に書きます。それぞれの伝道の割り当てを,2枚の別々の紙に書きます。それから,その紙をクラス全体に配ります。生徒は,同じ伝道の割り当てを受けた人を探すことで,同僚を見つけることができます。

自分は,福音の回復におけるモルモン書の重要性を説明している宣教師であると想像してください。あなたはモルモン書をだれかに渡し,読んでもらおうとしています。

モルモン8章の一つ以上の聖句を使って,あなたがその人に伝えることを準備してください。モルモン書のタイトルページを使うこともできます。モルモン書が,イエス・キリストを信じるのにどのように役立つかを説明する機会を探してください。

教室内を移動しながら,必要に応じて同僚組の助けをします。生徒が聖句を見つけるのに助けが必要なら,モルモン8:14-16,25-26,34-35を参照するよう指示するとよいでしょう。必要に応じて,16節と25節がジョセフ・スミスのことを指していることを,生徒に思い出してもらいましょう。

十分な時間を取った後で,それぞれの同僚組に,その状況を別の同僚組とロールプレイしてもらいます。時間が許せば,さらにもう一度,別の同僚組に説明する練習をしてもらってもよいでしょう。

イエス・キリストを信じる信仰を働かせるための計画について深く考える

この課のこの部分は,イエス・キリストを信じる信仰を働かせようとする自分の努力を生徒が振り返るのに役立ちます。イエス・キリストを信じる信仰を働かせることと,パンを焼くことを生徒が比較することもできます。

可能であれば,ボウルとパンを作るための材料を持参します。焼き上がったパンを持参して,生徒と分かち合ってもよいでしょう。以下のような質問をして,パン作りの過程を生徒に簡単に説明してもらいます:

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パン
  • パンの材料は何ですか。

  • 材料を混ぜ合わせる以外に,パンを作るのにほかに必要なことは何ですか。

パンに必要な材料には,小麦粉,酵母,塩,水などがあります。また,パン生地が発酵するための時間と,それを焼く必要があるでしょう。

パンを焼くことは,イエス・キリストを信じる信仰を働かせることにたとえることができます。あなたが求める結果,証,奇跡は,完成したパンのようなものです。イエス・キリストを信じる信仰を働かせようとするあなたの努力は,材料,発酵時間,パンを焼くことと比較することができます。ここ最近の課では,イエス・キリストを信じる信仰を働かせた人の話を研究しました(エテル3:1-1612:6-22参照)。また,主を信じる信仰を働かせ,奇跡を求めるよう促す預言者の言葉も研究しました(モルモン9:15-27エテル12:6-9参照)。

信仰を働かせることとパンを作ることをより詳しく比較するには,次のようなことを話し合うとよいでしょう:主を待ち望むことはパンを発酵させる時間に似ている(イザヤ40:31参照),聖約を守ることは塩に似ている(教義と聖約101:39参照),救い主の力は水に似ている(ヨハネ4:14参照)。

モルモン9:19-21エテル3:912:6-9を読み,イエス・キリストを信じる信仰について研究したことと,あなたが立てた計画を思い出す助けとしてください。

以下の質問に答えるに当たり,生徒に,自分が求める結果や証,奇跡について考えてもらいます。質問を生徒に見せ,答えを学習帳に書いてもらうとよいでしょう。

  • イエス・キリストを信じる信仰を働かせるために,あなたは何をしたことがありますか。

  • イエス・キリストを信じる信仰を働かせることがパンを焼くことに似ているとしたら,あなたは現在,どの段階にいますか。まだ材料を集めたり,混ぜたりしているところですか。発酵を待っているところですか。パンを焼いているところですか。それとももうパンを食べてしまったでしょうか。その理由を説明してください。

  • あなたが経験した,またはまだ克服する必要がある課題には,どのようなものがありますか。それらを克服する助けとなったこと,または助けになりそうなことは何でしょうか。

  • 自分がイエス・キリストを信じる信仰を働かせようと努力したことで,どのように祝福されたと感じますか。

希望する生徒に,イエス・キリストを信じる信仰を働かせた経験と,それが自分の生活に与えた影響を分かち合ってもらいます。イエス・キリストを信じる信仰を働かせることで,あなたがどのように祝福を受けたことがあるかについて,証を分かち合うとよいでしょう。

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