「4月8-14日:『主はわたしたちとともに働かれる』モルモン書ヤコブ5-7章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』
「4月8-14日 モルモン書ヤコブ5-7章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2024年』
4月8-14日:主はわたしたちとともに働かれる
モルモン書ヤコブ5-7章
イエス・キリストの福音をまだ聞いたことのない人が非常に大勢います。そうした人々を主の教会に集めるという務めの大きさに圧倒されるように感じたことがあるとしたら,モルモン書ヤコブ5章でヤコブがオリーブの木について述べていることは,次のことを思い起こさせてくれるでしょう。果樹園は主のものです。主はわたしたち一人一人に,御業を助ける小さな領域,すなわち,家族,友人の輪,またわたしたちの影響の及ぶ範囲を与えておられます。そして時として,わたしたちが集合を助ける最初の人はわたしたち自身です。しかし,この業において,わたしたちは決して独りではありません。果樹園の主人はその僕たちと一緒に働かれるからです(モルモン書ヤコブ5:72参照)。神は御自分の子供たちを御存じで,愛しておられます。たとえ過去に御自分を拒んだ人であっても,御自分の福音を聞く機会を一人一人のために備えてくださるのです(モルモン書ヤコブ4:15-18参照)。そして,その業が終わるとき,「〔主〕と一緒に熱心に働〔いた〕」すべての人は,「〔主〕の果樹園の実のことで,〔主〕と一緒に喜びを得る」(モルモン書ヤコブ5:75)でしょう。
家庭と教会で学ぶためのアイデア
イエス・キリストは果樹園の主人であられる
モルモン書ヤコブ5章は象徴的な意味を持つ話です。表面的には木と実と働く人たちについて述べられていますが,実際には歴史を通じた神と御自分の民とのかかわりについて書かれています。ですから,基本的な話を読みながら,その中に出てくる幾つかの事柄が何を象徴しているか考えてください。
例えば,果樹園が世界を表し,栽培されたオリーブの木がイスラエル(または神と聖約を交わした人々;モルモン書ヤコブ5:3参照)を表しているとしたら,野生のオリーブの木は何を表していると考えられるでしょうか。良い実と悪い実は何を表しているでしょうか。ほかにどのような象徴に気づきますか。
モルモン書ヤコブ5章は,世界の歴史における様々な民や時代について教えていますが,それと同時にあなたとあなたの人生についても教えています。モルモン書ヤコブ5章から,あなた自身に対するどのようなメッセージが見つかるでしょうか。
恐らく最も大切なこととして,モルモン書ヤコブ5章はイエス・キリストについて語っています。読みながら,主を探してください。例えば,40-41,46-47節では,主についてどのようなことが学べるでしょうか。
モルモン書ヤコブ5章についてさらに理解を深めるには,この概要の最後にある図を参照してください。
主は御自分の果樹園でともに働くよう,わたしを招いておられる
主の果樹園に呼び集められた「ほかの僕たち」(モルモン書ヤコブ5:70)には,あなたのような人々も含まれます。モルモン書ヤコブ5章から,特に61-62節と70-75節から,主の果樹園で働くことについてどのような真理を見つけることができますか。あなたは主の業を助けることによって,主についてどのようなことを学んできましたか。
主が御自分の果樹園で働かれる「最後の時」について読むとき,「力を尽くして」(モルモン書ヤコブ5:71)主に仕えるようあなたを鼓舞してくれることは何ですか。あなたが果樹園の主人に仕えて喜びを感じた経験について考えてみるとよいでしょう。例えば,福音を分かち合ったり,神殿で奉仕したり,人々を強めたりした経験があるかもしれません。また,ゲーリー・E・スティーブンソン長老がメッセージ「シンプルに美しく,美しいほどにシンプル」(『リアホナ』2021年11月号,47-50)で紹介している例を調べてもよいでしょう。
ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように教えています。「だれかを助けるために何かを行うときはいつでも,それが幕のどちら側であろうと,神と重要な聖約を交わして,救いに不可欠なバプテスマと神殿の儀式を行うことに向かって進むのであれば,あなたはイスラエルの集合を助けています。それだけのことなのです。」(「シオンのつわもの」〔ワールドワイド・ユース・ディボーショナル,2018年6月3日〕ChurchofJesusChrist.org)イスラエルの集合を助けるために自分にできることのアイデアのリストを作り始めるとよいでしょう。あなたのリストの中で,今日,主が御自分の果樹園であなたに行うよう望んでおられることは何だと思いますか。75節によると,主の果樹園での奉仕に対して,主はわたしたちにどのように報いてくださるでしょうか。
「悩めるイスラエル」(『賛美歌』6番);「旧約時代のオリーブの果樹園」(ビデオ)福音ライブラリーも参照してください。
主は御自分の民を愛と憐れみをもって覚えておられる
堅くつくという言葉の意味の一つは,何かにしっかりと,密接に,確固としてつき従う,あるいはくっつくことです。その定義は,モルモン書ヤコブ6:4-5についてのあなたの理解にどのような影響を与えるでしょうか。オリーブの木の話の中で,果樹園の主人は「憐れみの手」をどのように差し伸べましたか(例えば,モルモン書ヤコブ5:47,51,60-61,71-72参照)。主はあなたに対してどのように御手を差し伸べてこられたでしょうか。
ほかの人がイエス・キリストを信じるわたしの信仰を批判するとき,わたしは確固として立つことができる
シーレムに関するニーファイ人の経験は,今日でもしばしば繰り返されています。人々がキリストを信じる信仰を打ち砕こうとするのです。自分の信仰を非難されたとき,ヤコブはどのように対応しましたか。ヤコブの対応から何を学べるでしょうか。救い主を信じる信仰を批判されたときに備えるために,今何ができるでしょうか。
ジェフリー・R・ホランド「弟子として歩むことに伴う犠牲と祝福」『リアホナ』2014年5月号,6-9;「キリストを否定するシーレム」(ビデオ)福音ライブラリーも参照してください。
子供を教えるためのアイデア
主は御自分の民を心にかけておられる
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オリーブの木の話を,子供たちが理解できる方法で分かち合うにはどうすればよいでしょうか。一つの方法は,外を散歩して,一本の木を見ながら話の要点を簡単に説明することです。果樹園の主人は自分の木のために何を行いましたか。どうすれば,この話の中で働く人たちのようになり,人々が救い主の愛を感じられるように助けることができるでしょうか。
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ヤコブは,キリストのもとに来るよう自分の民を招くために,オリーブの木の話を分かち合いました。子供たちにも同じことができます。モルモン書ヤコブ5:3-4,28-29,47,70-72などの節を用いて話を要約するとよいでしょう(「旧約時代のオリーブの果樹園」〔ビデオ〕福音ライブラリーも参照)。その後,あなたか子供たちがモルモン書ヤコブ5:11,41,47,72を読み,果樹園の主人(イエス・キリスト)がどれほど木を心にかけていたかを示している事柄を見つけます。わたしたちを心にかけていることを示すために,救い主はどのようなことをしてくださっているでしょうか。
天の御父はわたしを愛しておられ,わたしが悔い改めるときに赦してくださる
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モルモン書ヤコブ6:4-5には,わたしたちが間違った選択をしたときのための重要なメッセージが書かれています。子供たちがそのメッセージを見つけるのを助けるとよいでしょう。これらの節のどの言葉が,神の贖いの愛への希望を与えてくれるでしょうか。アレン・D・ヘイニー長老のメッセージ「自分が頼ってきた御方を思い出す」(『リアホナ』2015年11月号,121)に出てくる,泥の穴で汚れた話が助けになるかもしれません。この話とモルモン書ヤコブ6:4-5は,神の王国で救われるためには何をする必要があるとわたしたちに教えていますか。
わたしは真実であると知っていることを擁護することができる。
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子供たちがヤコブのように真理を擁護することができるよう,あなたはどのように子供たちを促すことができるでしょうか。子供たちに,ビデオ「だい10しょう:ヤコブとシーレム」(福音ライブラリー)を視聴してもらい,モルモン書ヤコブ7:1-23をガイドに用いてヤコブとシーレムのやり取りを演じてもらうとよいでしょう。ヤコブは自分が正しいと知っていることをどのように擁護しましたか。正しいことを擁護したときの経験を子供たちに話してもらいます。あるいは,あなた自身の経験を話します。また,「正しくあれ」(『子供の歌集』81)など,ヤコブのような勇気を表現している歌を歌うとよいでしょう。