ヒラマン7-12章

「主なる神を思い起こす」

ヒラマン7－12章を読むとき，これらの章の話や原則がどのようにあなたが教える子供たちを祝福することができるかよく考えてください。この概要にあるアイデアはあなたが受ける霊感を補うことができます。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

子供たちに，ヒラマンの息子である預言者ニーファイについて知っていることを尋ねます（ヒラマン7－12章参照）。必要ならば，モルモン書の最初の預言者ニーファイと，この預言者ニーファイの違いを説明します。

教義を教える：年少の子供たち

ヒラマン7：20

主はわたしに主を覚えていることを望んでおられる

ニーファイは，どうして自分の民が主から遠ざかり主を忘れてしまったか不思議に思っていました。天の御父とイエスを覚えておく方法を子供たちはどのように学ぶことができるでしょうか。

活動案

何か大切なことを忘れてしまった経験を子供たちと分かち合います。これまでに何かを忘れたことがないか彼らに尋ねます。彼らにヒラマン7：20を読み，ニーファイ人は神を忘れることを選んだということを説明します。預言者ニーファイは彼らに神を覚えていてほしいと思っていました。子供たちが天の御父とイエスを覚えていられる方法を表す絵を袋に入れて持ってきます。子供たちに順番に絵を選び，毎日どのように神を覚えていられるか発表してもらいます。
子供たちが今週の活動のページを完成することができるよう助けます。

ヒラマン8：13-23

預言者たちはイエス・キリストを証する

ニーファイはイエス・キリストが来られることを証し，人々が悔い改めて主に従うように招きました。これらの章を用いて，子供たちに，預言者たちはイエス・キリストを証するということを教えます。

活動案

イエス・キリストの絵を見せ，ニーファイのような預言者がわたしたちをイエスに従うように招いていることを教えます。ヒラマン8：22から以下の預言者についての言葉を読みます。「彼らはキリストの来臨について証し，将来を見通し，将来来るキリストの日を喜んだ。」わたしたちの生ける預言者が救い主について述べていることを子供たちと分かち合います。
「預言者にしたがおう」（『子供の歌集』58－59）など，預言者に関する歌を一緒に歌います。歌からキーフレーズを選び，そのフレーズから一単語ずつを紙で作った足跡に書きます。救い主の絵につながるように足跡を床に並べます。子供たちに足跡をたどるように勧め，書いてある言葉を読むのを助けます。

ヒラマン10：11–12

わたしは天のお父様に従う

ニーファイの従順の模範はあなたが教える子供たちが主に従うように促します。

活動案

ヒラマン10：2，11－12を読んで，ニーファイが神に従ったことを子供たちが理解できるように助けます。ニーファイがしたことを子供たちに演じてもらいます。例えば，部屋の一方に向かって（家に帰るかのように）歩いてもらい，止まって，向き直り，部屋の反対側に向かって（人々を教えるために戻るかのように）歩いてもらいます。何か難しいことをしなくてはいけない状況でもニーファイは主に従いたかったことを子供たちが分かるように助けます。
ときどき天のお父様はわたしたちがしたいと思うこととは違うことをするように言いますが，ニーファイのように神に従うことができるということを子供たちが理解できるように助けます。「ときどき怒りたくなるけれど，天のお父様はわたしに……」という文を見せ，子供たちが文を完成できるようにします。子供たちに，立ち止まって，天のお父様が彼らにしてほしいことを考えて，忘れずにそれを行動に移せるように励まします。

教義を教える：年長の子供たち

ヒラマン7-11章

預言者に従うならわたしは霊的に安全である

ジェームズ・E・ファウスト管長は次のように教えています。「わたしたちの安全は，〔教会の大管長〕の言葉を心に留め，その勧告に従うかどうかにかかっているのです。」（「絶えざる啓示」，『聖徒の道』1990年1月）

活動案

子供たちに，ホワイトボードに預言者が行う事柄のリストを作ってもらいます（see”Prophet,”Guide to the Scriptures, scriptures.ChurchofJesusChrist.org)。彼らにヒラマン7：1－2，27－29；8：22－23；10：3－4，6－7の中から，自分たちが作ったリストにあることをニーファイがどのように行ったか見つけてもらいます。今日の預言者がこれらのことを行っている姿をわたしたちはいつ目にしたことがあるでしょうか。生ける預言者について，あなたの証を述べてください。預言者の大切さを表すため，ビデオ「塔の上の見守る者」（ChurchofJesusChrist.org）の最初の1分を見ます。
ヒラマン11：3－7を一緒に読みます（「だい39しょう：ニーファイ，大きな力をさずかる」『モルモン書ものがたり』108—110，または，ChurchofJesusChrist.orgの該当するビデオを復習してもよいでしょう）。預言者に耳を貸さなかった人たちに何が起こったのかということに注意しながら聴くように言います。わたしたちが預言者に耳を貸さないときに何が起こるでしょうか。主に従うときに，わたしたちはどのように祝福を受けるでしょうか。預言者が教えたことを分かち合い，子供たちがその教えに従えるように励まします。

ヒラマン7：20-21

主はわたしに主を覚えていることを望んでおられる

あなたが教える子供たちは，天のお父様やイエス・キリストを忘れさせて気をそらすようなものに直面します。どのように子供たちが霊的なものに時間をささげるのを促すことができるでしょうか。

活動案

ヒラマン7：20－21を一緒に読み，神を忘れるとはどういうことだと思うか子供たちに尋ねます。忘れるという言葉には「放置する」「無視する」という意味もあることを説明します。救い主の絵を提示し，子供たちに主を忘れてしまうほど長い時間を費やしがちな事柄の絵を描いてもらいます。描いたものをイエスの絵の上に置きます。天の御父とイエスを覚えておくために毎日できることを考えてもらいます。彼らが考えを発表する度に，一つずつ描いた絵を取り除き，救い主の絵が現れるまで続けます。
子供たちに今週の活動のページを完成させてもらいます。

ヒラマン10章

神の言葉を深く考えるとき，わたしは啓示を受けることができる

あなたの教える子供たちは，深く考えるとはどういう意味か知っているでしょうか。ニーファイは，主が彼に見せてくださったものについて深く考えたときに豊かに啓示を受けたことを，子供たちが理解できるように助けます。

活動案

深く考えるとはどういう意味かを子供たちが理解できるように助けます(see “Ponder,” Guide to the Scriptures, scriptures.ChurchofJesusChrist.org)。深く考えるを説明するほかの言葉を考えてもらいます。その後ヒラマン10：1－3を読んでもらい，深く考えるという言葉を彼らが考えた言葉に置き換えてもらいます。ニーファイが聖典にある事柄について深く読んだときに何が起こりましたか（ヒラマン10：3－7参照）。聖文，現代の啓示，霊的な経験について深く考えた後に啓示を受けた経験があれば分かち合ってもらいます。
子供たちにヒラマン10章を読む時間を与え，または一緒に読み，この先1週間で深く考えたい節を探すように励まします。選んだ節を紙かカードに書き，次の1週間その節を深く考えることを覚えていられるようにどこかに置くように勧めます。今後のクラスで，その節を深く考えて学んだことを分かち合う時間を与えます。

家庭で学ぶよう励ます

子供たちが，毎日天のお父様とイエス・キリストを覚えておくためにしようと思うことを家族と分かち合うように励まします。その目標に家族も加わるように勧めることもできるでしょう。

レッスンを改善する

選択の自由を尊重しながら勧めましょう。あなたが教えたことを子供たちに実践するよう勧めるとき，学んだことを応用するときに彼らの選択の自由が尊重される方法を考えます。たとえば，救い主についてのレッスンの後に「今週救い主のことを覚えておくために何をしますか」と尋ねることができます。