「12月5-11日ハガイ;ゼカリヤ1-3章;7-14章:『主に聖なる者』」『わたしに従ってきなさい—初等協会用:旧約聖書 2022年』(2021年)
「12月5-11日ハガイ;ゼカリヤ1-3章;7-14章」『わたしに従ってきなさい—初等協会用:2022年』
12月5-11日
ハガイ;ゼカリヤ1-3章;7-14章
「主に聖なる者」
ハガイ書とゼカリヤ書をよく祈りながら読み,受けた印象について深く考えます。これらの書で述べられている真理は,子供たちに必要なものを与えるうえでどのような助けになるでしょうか。
印象を書き留める
分かち合うよう招く
1枚の紙に幸せそうな顔を描き,子供たちにそれを代わる代わる持ってもらいます。自分の番が来たら,天の御父やイエス・キリストについて学んでいることで,自分を幸せにしてくれることについて発表してもらいます。
教義を教える:年少の子供たち
わたしは生活の中で主を第一にすることができる。
「あなたがたは,自分のなすべきことを考えるがよい」という主の勧告について学ぶことは,自分は神が求めておられる大切なことを行っているかどうかを子供たちが確認する機会になります。
活動案
-
主はイスラエルの民に神殿を建設するよう望まれたが,民はその代わりに別のことを行っていたと子供たちに説明します。ハガイ1:7を読み,「あなたがたは,自分のなすべきことを考えるがよい」という言葉の意味を説明します。この言葉は,主がイスラエルの民に自分が最も大切なことを行っているか考えるよう望まれたことを意味しています。8節を子供たちに読み,「山に登り」,「木を持ってきて」,「主の家を建て〔る〕」様子を演じてもらいます。神はわたしたちに,どのような大切なことを行うよう望んでおられるでしょうか。
-
聖文,祈り,神殿など,神にとって大切な幾つかのものを表す絵を,テーブルの上に裏返しで置きます。子供たちに順番に絵を選んでもらい,ほかの子供たちにそれを見せてもらいます。それぞれの絵が示している事柄を時間を取って行うことが大切なのはなぜかを理解できるよう,子供たちを助けます。
イエス・キリストはわたしの霊を清めてくださる
ゼカリヤ3:1-7で述べられている大祭司ヨシュアの汚れた衣は,わたしたちが罪を犯したときに起きることを象徴しています。ヨシュアが新しい服を受け取ったとき清められたように,イエス・キリストの贖罪によって,わたしたちは清められることができます。
活動案
-
子供たちに汚れたシャツを順番に回してもらい,ゼカリヤ3:3を読んでもらいます。続いて,清潔なシャツを順番に回してもらい,4節を読んでもらいます。間違った選択をすることは霊的に汚れることに似ているが,救い主はわたしたちを再び清くすることがおできになると子供たちに話します。自分が清いとき,わたしたちはどのように感じるでしょうか。イエス・キリストがわたしたちのために苦しみ亡くなられたおかげで,わたしたちは悔い改めることで罪から清められるということについて証を述べます。
-
可能であれば,子供たちの知っている人がバプテスマのときに白い服を着ている写真を見せます(または『福音の視覚資料集』103番,104番参照)。わたしたちがバプテスマのときに白い服を着るのはなぜでしょうか。「にじが好きです」(『子供の歌集』53)など,バプテスマに関する歌を歌います。子供たちに,バプテスマを受けている自分の絵を描いてもらい,いつの日かバプテスマを受けることについてどう感じるかを発表してもらいます。
預言者はイエス・キリストについて教えてくれる。
旧約聖書のほかの預言者と同じように,ゼカリヤはイエス・キリストについて預言しました。ゼカリヤ2:10,9:9,14:3-9の預言から,子供たちはイエス・キリストについてどのようなことを学べるでしょうか。
活動案
-
ろばに乗ってエルサレムに入られるイエス・キリストの絵を見せます(『福音の視覚資料集』50番参照)。イエス・キリストがわたしたちのために亡くなる前にろばに乗ってエルサレムに入られることを,ゼカリヤはイエスが地上に来られるよりもずっと前に預言したと子供たちに話します。ゼカリヤ9:9を読み,子供たちに絵の中で「大いに喜〔んで〕」いる人たちを指してもらいます。また,「王」も指してもらいます。王とはだれでしょうか。子供たちに,自分がイエスに感謝している理由を言ってもらいます。
-
ゼカリヤ2:10,14:9にあるものなど,ゼカリヤが救い主の再臨について預言した言葉を,幾つか子供たちに読みます。イエスが再び来られるときはどんな様子だと思うか考えて,それを絵に描いてもらいます。または,「主の来られる時」(『子供の歌集』46-47)など,再臨についての歌を一緒に歌います。
教義を教える:年長の子供たち
「自分のなすべきことを考えるがよい。」
自分の優先順位を認識することと,「自分のなすべきことを考える」時間を取ることは,わたしたち全員にとって重要です。どうすれば子供たちに,生活の中で神にかかわることのための時間を取ろうという気持ちになってもらうことができるでしょうか。
活動案
-
子供たちに,ハガイ1:2-5を読んで,主がイスラエルの民のことを喜んでおられなかった理由を見つけてもらいます。子供たちに,6節から一つ言葉を選んでその絵を描いてもらいます。クラスの子供たちに,それぞれの絵がどの言葉を表しているのか当ててもらいます。主が望んでおられること以外の事柄に時間を費やすのは,食べても満たされないことや,着ても暖まらないことなどに似ていると話します。主にとって大切な事柄のために時間を取ることは,なぜ大切なのでしょうか。
-
ホワイトボードに「あなたがたは,自分のなすべきことを考えるがよい」と書きます(7節)。それぞれの子供たちに,主がわたしたちに行うよう求めておられることを含めて,普段の一日に行う事柄のリストを作ってもらいます。子供たちに,そのリストの中で最も大切だと主が言われると思うことを丸で囲んで「自分のなすべきことを考え〔て〕」もらいます。どうすれば主が自分に望んでおられる事柄を行うために,毎日忘れずに時間を取ることができるでしょうか。
聖約を交わして守ることは,わたしがより天の御父やイエス・キリストのようになるための助けとなる。
ゼカリヤは示現の中で,ヨシュアという名前の大祭司を見ました。ヨシュアは「汚れた衣を着て」(ゼカリヤ3:3)いました。天使はヨシュアに清潔な服を与え,これは罪から清められたことを象徴していると説明しました。この示現を用いて,バプテスマにかかわる聖約と祝福について子供たちが理解できるよう助けるとよいでしょう。
活動案
-
ゼカリヤ3:1-7を一緒に読み,次のような質問について話し合います:ヨシュアの「汚れた衣」は何を表していたのでしょうか。わたしたちはどうすれば自分の罪から清められますか。バプテスマの聖約は,「〔主〕の道に歩〔む〕」ためのどんな助けになるでしょうか。
-
クラスの数日前に,一人の子供に自分のバプテスマについて話す準備をしてくるよう頼みます。バプテスマのときに交わす聖約を一緒に確認します(教義と聖約20:37参照)。自分の交わした約束を守ることは,天の御父やイエス・キリストのような者になるうえで,どんな助けになるでしょうか。毎週聖餐を受けることは,バプテスマの聖約を守るうえでどのような助けとなりますか。
イエス・キリストは預言されたメシヤであられる
イエス・キリストについてのゼカリヤの預言から,子供たちはどのようなことを学べるでしょうか。
活動案
-
子供たちに二人一組になってもらいます。それぞれの組に,次のゼカリヤの預言のうちの一つと,その成就について述べた新約聖書の聖句とを与えます:ゼカリヤ9:9とマタイ21:5-9;ゼカリヤ9:11と1ペテロ3:18-19;ゼカリヤ11:12とマタイ26:14-16;ゼカリヤ13:7とマタイ26:31。それぞれの組に,与えられた聖句からイエス・キリストについて学んだことと,自分たちがイエス・キリストに感謝している理由を,クラスで発表してもらいます。
-
『福音の視覚資料集』の50番,60番,64番を見せます。ホワイトボードに次の聖句の場所を書き,子供たちに参照聖句と絵を合わせてもらいます:ゼカリヤ9:9;13:6;13:7。子供たちに,イエス・キリストに対する気持ちを分かち合ってもらいます。
家庭で学ぶよう励ます
クラスで学んだ真理を一つ,子供たちに書き出してもらいます。どうすればその真理について強い証を得られるか,家族と話し合うように勧めます。