「第1課—大背教:救い主の教会の回復の必要性」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
「大背教」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第1課:回復の宣言
大背教
救い主の教会の回復の必要性
現世における務めの間に,イエス・キリストは御自分の教会を設立されました。御自分の死と復活の後,救い主は使徒たちに,御自身の神権の権能と鍵をもって教会を導くよう命じられました。激しい迫害と使徒たちの死によって,人々は生ける預言者から神の指示を得られない状態で取り残されました。イエス・キリストの教えと教義がゆがめられ,その結果,大背教と呼ばれる時代になりました。この課は,末日におけるイエス・キリストのまことの教会の回復の必要性を,生徒が理解するのに役立ちます。
あなたが今ではなく,1800年に生きていたと想像してください。
人々が福音の真の教義に背を向け,主に認められた僕たちを拒むときに背教が起こります。背教の時代の一つは,新約聖書の時代の後,救い主が御自分の教会を設立し,使徒たちに教会を導くよう命じられた後に起こりました。
「救い主と使徒の死後,福音の原則はゆがめられ,教会の組織と神権の儀式に独断的な変更が加えられました。こうして悪が広範囲にわたってはびこったため,主は神権の権能をこの地上から取り去られました。」(「トピックと質問」の「背教」の項,topics.ChurchofJesusChrist.org)
次の聖句を読んで,大背教の間の地上の状況を見つけてください。
-
大背教の時代の世界の状態を表す言葉や表現にはどのようなものがありますか。
-
イエス・キリストのまことの福音にあずかることができないということは,飢饉とどのように比べられるでしょうか。イエス・キリストと主の福音は,どのようなものを与えて,世に命と養いをもたらしているでしょうか。
-
大背教とその結果について理解することが大切なのはなぜだと思いますか。
世界の歴史の中で,天の御父は,真理を確立して福音を告げ知らせるために預言者を召すことにより,背教に陥った御自分の子供たちを何度も助けてくださっています。わたしたちの神権時代に,主は預言者ジョセフ・スミスを通して福音の回復を始められました(ジョセフ・スミス—歴史1:15-20;教義と聖約1:17参照)。
教会員ではないけれども,あなたの信仰に興味を持っている友達がいると想像してください。少し話した後,あなたの友達は「世界にたくさんキリスト教の教会があるのはなぜかって考えたことはない?こんなにたくさんの教会があるのに,みんながどうやって自分の教会を決めているのか分からないな」と言っています。
学習帳に,友達の助けとなる聖文やアイデアを書いた簡単な概要を書いてください。大背教と回復の必要性について今日学んだことを必ず含めてください。大背教の影響を克服するために,救い主の教義,権能,教会の回復が必要だった理由を,自分の言葉で表現してみてください。