セミナリー
第24課—ジョセフ・スミス-歴史1:68-75;教義と聖約13章:神権の回復


「第24課—ジョセフ・スミス-歴史1:68-75;教義と聖約13章:神権の回復」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

「ジョセフ・スミス-歴史1:68-75;教義と聖約13章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

第24課—教義と聖約12-17章;ジョセフ・スミス—歴史1:66-75

ジョセフ・スミス-歴史1:68-75教義と聖約13章

神権の回復

オリバー・カウドリにバプテスマを施すジョセフ・スミス

モルモン書の翻訳に取り組んでいたとき,ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリは,バプテスマを施す権能をイエス・キリストがニーファイ人に与えられたことを知りました。さらに詳しく知るためによく祈ると,ジョセフとオリバーにバプテスマのヨハネが現れ,また後に,ペテロ,ヤコブ,ヨハネが現れました。彼らは遣わされて,地上に神権の権能を回復したのです。この課では生徒に,救い主の神権の権能の回復の重要性を感じられるようになってもらいます。

学習活動案

救い主が御自身の権能を与えられる

神権の回復が自分にとってなぜ大切なのか,生徒に考えてもらいます。これらの画像を見せ,次のような質問をすれば,生徒が考えやすくなるかもしれません:

真心から祈る青少年
  • これらの画像の出来事について,どのようなことを知っていますか。

  • 救い主の神権の権能がなかったら,あなたの人生はどうなっていたでしょうか。

神権の回復によって神のすべての子供たちがどのような祝福を受けられるようになったかを生徒に理解してもらうために,次の言葉を読むとよいでしょう。また,神権の回復は自分にも関係があることを若い女性に理解してもらうためにも,この言葉は役に立つかもしれません。

教会の女性たちに向けた話の中で,ラッセル・M・ネルソン大管長は,神権の回復がわたしたちの生活にもたらす意義について次のように教えています。

18:17
ラッセル・M・ネルソン大管長

「神権の回復はあらゆる男性と同じように,皆さん女性たちにも大いに関係があります。そのことを,どうか理解してください。メルキゼデク神権が回復されたおかげで,女性と男性の両方が,聖約を守るかぎり『教会​の​すべて​の​霊的​な​祝福』を受けることができるのです。主が神の子供たちのために用意しておられる霊の宝をすべて受けることができると言ってもよいでしょう。

神と聖約を交わしてそれを守るすべての男女と,ふさわしい状態で神権の儀式に参加する男女は皆,神の力に直接あずかることができます。」(ラッセル・M・ネルソン「霊の宝『リアホナ』2019年11月号,77)

神権の回復

ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリはモルモン書を翻訳していたとき,バプテスマを施す権能をイエス・キリストがニーファイ人に与えられたことを知りました(3ニーファイ11:18-27参照)。この権能について詳しく知りたいと思い,ジョセフとオリバーはサスケハナ川近くの森に行って祈りました。

生徒には,ジョセフ・スミス-歴史1:68-72を見れば答えが見つかる,3つのクイズを作ってもらうとよいでしょう。例えば,「だれがジョセフ・スミスにバプテスマを施しましたか」といったクイズです。その後,クイズを別の生徒と交換し,神権の回復の詳細をどれほどよく理解しているかを評価します。

ジョセフ・スミス-歴史1:68-72を読み,ジョセフとオリバーが祈ると何が起こったか調べてください。

  • 今読んだ節をかいつまんで話すとどうなりますか。

ジョセフ・スミス-歴史1:69でバプテスマのヨハネが語った言葉は,教義と聖約13:1にもあります。

教義と聖約13:1を読んで,アロン神権の聖なる鍵とは何か,確認してください。

マスター教義のアイコン 教義と聖約13:1は,マスター教義聖句です。マスター教義聖句には見つけやすくするよう特別な印を付けるとよいでしょう。

  • 救い主はアロン神権の鍵を通してどのような祝福を与えてくださるでしょうか。

バプテスマのヨハネが訪れた後,救い主はペテロ,ヤコブ,ヨハネを遣わして,メルキゼデク神権を地上に回復されました(教義と聖約27:12128:20参照)。1836年,ジョセフ・スミスはさらにほかにも神権の鍵を受けました(教義と聖約110:11-16参照)。それぞれの出来事は,神権の儀式を通して神の力にさらにあずかることにつながりました。

次の真理をホワイトボードに書くとよいでしょう:イエス・キリストは御自分の神権の権能を回復して,わたしたちが主の福音の儀式を受けられるようにされた。生徒に次の質問に答えてもらいながら,教師は神権の儀式をホワイトボードに書き出すとよいでしょう。

  • 主は神権を通して,どのような儀式が受けられるようにしてくださいましたか。

生徒がこの質問になかなか答えられない場合は,ヒントを与えて,次の儀式を見つけられるように生徒を導くとよいでしょう:バプテスマ,聖餐,確認,神権の聖任,神殿のエンダウメント,神殿の結び固め,病人への癒しの祝福,慰めと勧告の祝福,祝福師の祝福,召しの任命,など。

神権の儀式に携わる

ジョセフ・スミス-歴史1:73-74を読み,ジョセフとオリバーがバプテスマと神権の聖任の儀式に携わることによってどのような影響を受けたか,調べてください。

また,ジョセフ・スミス-歴史の最後にあるオリバーによる記述の第4段落と第5段落から一部分読んでもらってもよいでしょう。

  • これらの儀式によって,ジョセフとオリバーが神の力にさらによくあずかることができるようになったことを示す証拠には,どのようなものがありますか。

  • 神権の儀式に携わることで,あなたは自分が神のどんな力にあずかれるようになったと思いますか。

生徒に,ジョセフ・スミス-歴史1:73に記されているような,神権の儀式に関する自身の経験を振り返った歴史記録を書くように言われたと想像してもらいます。ホワイトボードに書かれた儀式の一覧を,生徒に見てもらいます。時間を取って,生徒に自分の経験を振り返ってそれを書いてもらい,発表してもらいます。神権が回復されたおかげで自分の人生にどのような祝福があったかを,教師が話してもよいでしょう。

暗記する

この課のレッスン中にマスター教義聖句の場所と重要語句を生徒に暗記してもらい,今後のレッスンで復習するとよいでしょう。重要語句は,「アロン神権は『天使の働きの鍵と,悔い改めの福音の鍵と,……バプテスマの鍵を持つ』」です。暗記するための活動のアイデアは,付録の「マスター教義の復習活動」の項にあります。