「第26課—教義と聖約17章:三人の証人」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
「教義と聖約17章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
主はジョセフ・スミスに,ほかに3人の人が金版の証人になると約束されました。オリバー・カウドリ,デビッド・ホイットマー,マーティン・ハリスが,この証人になるよう,神から召されました。信仰を通して,彼らは天使モロナイの訪問を受け,彼らが見ていることは真実であると宣言する救い主の声を聞きました。この課では,生徒に,三人の証人の証を研究してモルモン書に対する自分自身の証を強化してもらいます。
証人は天の御父の救いの計画において重要な役割を果たします。教義と聖約6:28を読み,主は証人について何を教えておられるか調べてください(2コリント13:1も参照)。
ジョセフ・スミスは,モルモン書と啓示を通して,主はほかの人が金版を見ることをお許しになることを知りました。ジョセフは,三人の証人が神の力を通して金版を見ることを知っていました(2ニーファイ27:12-13;エテル5:2-4;教義と聖約5:11-15参照)。オリバー・カウドリ,デビッド・ホイットマー,マーティン・ハリスはそれぞれ,証人の一人になりたいという霊感に満ちた願いを抱いていました。3人とも,モルモン書を世に出すに当たって重要な役割を果たした人たちです。
三人の証人の一人一人をそれぞれ,その働きについての該当する説明と当てはめてください。
-
オリバー・カウドリ
-
デビッド・ホイットマー
-
マーティン・ハリス
-
モルモン書の印刷資金を提供した。
-
モルモン書の翻訳の大半において,ジョセフの主要な筆記者を務めた。
-
ジョセフ・スミスを実家に招いて,モルモン書の翻訳を完成させることができるようにした。
教義と聖約17:1-2を読み,三人の証人は何を見ることになると,主が語られたか確認してください。
教義と聖約17:3-9を読み,三人の証人は,版を見た後どのような責任を担うことになるかを調べてください。
神聖な真理に対する証を主から頂いたら,わたしたちにはどのような責任が生じるでしょうか。
救い主がモルモン書の証を提供されたことが重要なのは,なぜだと思いますか。
モルモン書の冒頭にある「三人の証人の証」を読み,彼らがどのようなことについて証したか調べてください。
23:14
大管長会のヘンリー・B・アイリング管長は,証の力について次のように証しています。アイリング管長の話を読んでください。または,ビデオ「預言者ジョセフの使命への不朽の証」(17:32;タイムコード4:18-5:43)を見てもよいでしょう。
2:3
「皆さんの愛する人たちは,三人の証人が目にし,耳にした物理的証拠以上のものを得ることができます。三人の証人も実はさらにすばらしい証拠―わたしたち全員が必要とする証拠―を得ていました。すなわち,思いと心に,自分たちが見聞きしたことが真実であるという聖霊の証を受けていたのです。御霊は3人に告げました。―『あなたたちに現れた天使は神から遣わされた者です。』―『あなたたちが聞いた声は主イエス・キリストの御声です。』同じ御霊の証は,三人の証人にだけでなく,その場にいなかった多くの人にも与えられました。聖霊を伴侶とする資格があるならば,わたしたちにも同じ証が与えられ,しかも永遠にその証を保つことができます。
三人の証人はモルモン書の証を決して否定しませんでした。真実であると知っていたからです。想像を絶するような犠牲を払い,困難な目に遭いました。オリバー・カウドリは死の床に伏しているときでさえも,モルモン書の神聖な起源について揺るがぬ証を述べました。確かに,試練のときに彼らの信仰は揺らぐことがありました。ジョセフが神の預言者であり,救い主のみもとに帰る唯一の道は回復された主の教会にしかないという信仰は,揺らいだこともありました。しかし教会やジョセフから離れていた長い年月の間も,直接目にし,耳にしたあの驚嘆すべき経験を証し続けました。そのためいっそう,彼らの証は力強いのです。」(ヘンリー・B・アイリング「預言者ジョセフの使命への不朽の証」『リアホナ』2003年11月号,89-90)