「教義と聖約29:36-50:自ら選択し行動する者」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「教義と聖約29:36-50」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
主は,ジョセフ・スミスが聖書の霊感訳に取り組んでいるとき,アダムとエバの堕落と選択の自由についてジョセフ・スミスに教えておられました。教義と聖約29章で主は,イエス・キリストの贖罪を通して与えられるアダムとエバの堕落からの贖いについて教えられました。この課の目的は,生徒が神から与えられた選択の自由と,イエス・キリストによってもたらされる贖いをよりよく理解できるようにすることです。
「わたしたちは常に何かを選んでいます。ささいな選びもあれば,とても大きな影響を及ぼす選びもあります。永遠という観点からは意味のない選びもあれば,永遠においてきわめて重要な選びもあります。」(トーマス・S・モンソン「選びについての3つのR」『リアホナ』,2010年11月号,67)
教義と聖約29:36-38を読み,神のすべての子供たちが,この世に生を受ける前に下さなければならなかった,とても大きな影響及ぼした決断を見つけてください。
十二使徒定員会のロバート・D・ヘイルズ長老(1932-2017年)は,わたしたちが前世で行った選択がもたらした,とても大きな影響の結果について説明しています。
16:22
「ルシフェルが反抗したため,天で大きな争いが起こりました。天の御父の子供たちはそれぞれ,天の御父から授かった選択の自由を行使する機会を得ました。わたしたちは救い主イエス・キリストを信じる道を選びました。主のみもとに来て,主に従い,天の御父がわたしたちのために示された計画を受け入れることにしたのです。しかし天の御父の子供の3分の1は救い主に従う信仰がなく,ルシフェル,すなわちサタンに従うことを選びました。
神はこう言われました。『あのサタンはわたしに背いて,主なる神であるわたしが与えた,人の選択の自由を損なおうとしたので,……わたしは……彼を投げ落とさせた。』〔モーセ4:3〕」(ロバート・D・ヘイルズ「選択の自由-命の計画になくてはならないもの」『リアホナ』2010年11月号,24)
36節の選択の自由という言葉に印を付けてください。
この聖句から学ぶことができる一つの真理は,神はわたしたちに選択の自由を与えてくださったので,わたしたちは神に従うか拒むかを選ぶことができる,ということです。
マリーという名の若い女性が,自分でも間違っていると分かっている選択をしました。彼女は後悔し,神から遠く離れてしまったと感じて,自分に希望はあるだろうかと不安に思っています。
選択の自由とキリストの贖いについて今日学んだことを使い,過去に悪い選択をしたとしても,希望と信仰をもって行動するようマリーに勧める返事を書いてください。
トーマス・S・モンソン大管長(1927-2018年)の次の話を読み,マリーに勧められる選択を見つけてください:
「日々の生活の中で下す決断について-これを選択するかあれを選択するか-考えるとき,キリストを選ぶなら,正しい選択をしたことになります。」(トーマス・S・モンソン「選択」『リアホナ』2016年5月号,86)
今週わたしは選択の自由を使い,〇〇することによってキリストを選択します。