「教義と聖約35章:聖書のジョセフ・スミス訳」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「教義と聖約35章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第49課:教義と聖約30-36章
聖書のジョセフ・スミス訳
1830年の夏,預言者ジョセフ・スミスは欽定訳聖書の霊感を受けた改訂,つまり霊感訳に取りかかりました。ジョセフは,このプロジェクトは神の預言者としての召しの重要な一部だと考えていました。この課は,聖書のジョセフ・スミス訳を通して主が明らかにしてくださったことに,生徒が感謝の気持ちを感じるための助けとなります。
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1830年にモルモン書が出版されて間もなく,主はジョセフ・スミスに聖書の翻訳を開始するよう指示されました。
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ジョセフ・スミスは,ヘブライ語とギリシャ語の原文を見て,聖書の新しい英語訳を作成しました。
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主は,聖書のジョセフ・スミス訳の一部として,高価な真珠の中のモーセ書とジョセフ・スミス-マタイを明らかにされました。
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主は,ジョセフが聖書を翻訳する際に,ジョセフ・スミスに末日聖徒イエス・キリスト教会が教える教義上の真理の幾つかを明らかにされました。
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主はジョセフ・スミス訳を通してあなたの人生を祝福してくださいました。
シドニー・リグドンという名の元牧師は,オハイオ州カートランドでオリバー・カウドリからバプテスマを受けた後,預言者ジョセフ・スミスに会うためにニューヨーク州フェイエットに向かいました。教義と聖約35章は,主からジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに与えられた啓示です。
教義と聖約35章の前書きと17-20節を読み,ジョセフ・スミス訳について分かることを見つけてください。
この啓示に従って,シドニー・リグドンは筆記者を務めるようになり,主が預言者ジョセフ・スミスを通して啓示される聖書への霊感あふれる修正と追加事項を書き取りました。この作業は,ある言語から別の言語に代えるという文字どおりの翻訳ではありませんでした。ジョセフは,欽定訳聖書を出発点として啓示を求め,霊的な修正と追加事項を口述したのです。