セミナリー
第50課:マスター教義の実践3:暗記する;霊的な知識を得る


「マスター教義の実践3:暗記する;霊的な知識を得る」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)

「マスター教義の実践3」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

第50課:教義と聖約30-36章

マスター教義の実践3

暗記する;霊的な知識を得る

青少年のグループディスカッション

マスター教義は,生徒がイエス・キリストとその福音の上に生活の基を築くのに役立ちます。この課は,マスター教義聖句とそこで教えられている教義に精通できるよう,生徒が練習をする機会となります。また,霊的な知識を得るための神の原則を学び,それを実践できるようにするのにも役立ちます。

学習活動案

マスター教義の復習:暗記する

今年,マスター教義聖句の聖句の場所と重要語句を生徒に幾つか紹介していた場合,生徒にはその聖句の場所と重要語句を暗記する練習をしてもらうとよいでしょう。そうすれば生徒は,いつでも必要なときにその聖文が見つけられるくらい自分は聖文をよく知っているという自信がつきます。

レッスン中に10分ほど時間を取りますが,レッスン以外の時でも聖文を暗記するよう勧めます。『マスター教義に関する基本文書』(2023年)にあるマスター教義聖句の場所と重要語句の表を見せます。

今日暗記したいマスター教義聖句を一つ選んでください。その聖句の場所と重要語句を思い出すのに役立つ,自分なりの方法を考え出してください。

生徒は,一人で暗記してもいいですし,同じ聖句を暗記したいクラスメートを見つけて一緒に暗記してもかまいません。数分間で生徒に暗記してもらったら,自分が暗記するために使ったヒントやコツがあれば,それをほかの人に教えてもらいます。

レッスンの次の部分に進む前や,今後のクラスで,教師が重要語句を幾つか読んで,その聖句の場所を生徒に言ってもらうとよいでしょう。マスター教義聖句を何度も繰り返し使うようにすると,マスター教義聖句が長期間記憶に残り,生徒は必要なときに思い出すことができるようになります。

生徒の暗記を助ける方法に関するその他のアイデアは,この手引きの付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。

霊的な知識を得るための原則を学び,それを実践する

霊的な知識を得るための原則を,生徒に復習してもらいましょう。復習活動案は,付録の「マスター教義の復習活動」の項に記載されています。この原則の説明は,『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落にあります。

次のシナリオを使って,これらの原則を実際の状況で実践できるよう,生徒に練習してもらいます。

日曜学校が始まる前に,友人のノエルが隣に来て座りました。ホワイトボードを見て動揺したようです。今日のレッスンでは,預言者に従うことについておもに学びます。ノエルは,預言者に不満がある人たちの話を最近読んだと言っています。預言者はなぜ人にもっと必要なことを言ってくれないのか,預言者はなぜ人の勧めに応じないのか,ノエルは疑問に思っています。

  • あなたなら,霊的な知識を得るための原則をどのように使って,この状況を解決しようとしますか。

  • それに役立つマスター教義聖句の中の教えには,どんなものがあるでしょうか。

知識を得るための原則を実践する練習を生徒にしてもらう方法の一つとして,これらの原則を理解するとこのシナリオに登場する人の考えや行動はどう変わるか,考えてもらうとよいでしょう。

これを行ってもらうために,生徒を少人数のグループに分けて,知識を得るための原則を一つ選んでもらうとよいでしょう。この原則をよく理解するために,『マスター教義に関する基本文書』の関連する段落を参照してもらいます。預言者についてセミナリーで勉強した聖句があれば(教義と聖約1:37-3821:4-628:2など),必要に応じて助けながら,それを生徒に見つけてもらいます。また,次の指示を見せて,生徒にグループで行ってもらってもよいでしょう。

信仰をもって行動する

自分の疑問の答えを見つけるためにノエルが信仰をもって取るべき行動にはどんなものがあるか,二つ以上考えてください。

その行動を勧める理由を説明してください。または,自分のしてきた経験を分かち合ってください。

預言者についてノエルが知っている真理の中で,これから学んでいくうちに主と主の僕をもっと信頼しようという気持ちにさせてくれるような真理を,幾つか挙げてください。

  • ノエルが現在疑問に思っていることの答えを探す際に,すでに知っていることや信じていることを引き続き信じることが大切なのは,なぜだと思いますか。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

天の御父の救いの計画において預言者が果たす役割を書き出してください。

預言者に関して,主の目的と,ノエルのような人たちがその役割について考えているようなことを,並べて比較しましょう。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

信頼できない情報源が人に与える悪影響を幾つか挙げましょう。

教義と聖約(または神が定められたその他の情報源)からノエルの役に立つような聖句を一つ以上見つけてください。

神が預言者を召される理由を理解すればノエルが受けるであろう祝福を,二つ以上書き出してください。

生徒に,自分が行ったことや学んだことを発表する機会を提供します。これを行う一つの方法として,例えば,ノエルが自分の疑問を解決するために,霊的な知識を得るための原則を適用することを選んだと仮定してもらいます。ノエルが,霊的な知識を得るための原則を一つ以上実践したら,どのようなことが起こるか,生徒に書いてもらいます。

その後,生徒に書いたことを発表してもらい,自分がそのようなシナリオを書いた理由を幾つか説明してもらいます。生徒に発表してもらった後,今日学んだことや感じたことの中で,自分自身の生活で助けになるのはどんなことか考えてもらうとよいでしょう。