「第59課―教義と聖約45:9-75,第1部:イエス・キリストの再臨に先立つしるし」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「教義と聖約45:9-75,第1部」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第59課:教義と聖約45章
イエス・キリストの再臨に先立つしるし
周囲の至る所にあるしるしは,救い主の再臨が近いことを証しています。輝かしいしるしもあれば,悲惨なしるしもあります。この課の目的は,救い主の再臨に先立つしるしを見て平安を見いだすことができるようにする方法を,生徒によく理解してもらうことです。
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この目印は,救い主の再臨に先立つしるしとどこが似ているでしょうか。
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救い主の来臨について考えるとき,あなたはどんな気持ちになりますか。
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救い主は,なぜあなたにこうしたしるしに気づいてほしいと願っておられるのでしょうか。
今日のレッスンでは,救い主の再臨のしるしに気づくと生活にどんな平安と希望がもたらされるか考えてください。
教義と聖約45章の多くは,再臨のしるしについての弟子たちの質問に対する答えとして与えられた,救い主の預言者の説教を反映しています(マタイ24章;ジョセフ・スミス-マタイ1章参照)。
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これらのうちのどのしるしを,わたしたちは今見ていると思いますか。
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救い主がわたしたちに,希望を与えてくれるしるしと不安をあおるしるしの両方を知ってほしいと望んでおられるのは,なぜだと思いますか。
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イエスがわたしたちの時代についてこれらのことを事細かに知っておられることが分かると,主を信じるあなたの信仰は,どんな点で強くなるでしょうか。
わたしたちは,再臨のしるしにどのように応じたらよいだろうか。
教義と聖約45:35とジョセフ・スミス-マタイ1:23,39を読んで,救い主は御自分の弟子たちに,御自分の来臨のしるしについて,どのようなことを理解し,感じてほしいと望んでおられるかを見つけてください。
十二使徒定員会のディーター・F・ウークトドルフ長老は,次のように教えています:
19:11
「兄弟姉妹,わたしたちは神の御言葉を研究し,御霊の声に耳を傾けるように命じられています。それは,『時のしるしと人の子の来臨のしるしを知る』ためです〔教義と聖約68:11〕。
ですからわたしたちは,この世の試練を知らないわけでも,この時代の困難に気づいていないわけでもありません。しかし,だからと言って,自分や周りの人に常に恐れという重荷を負わせる必要はないのです。困難がいかに大きいかばかり考える代わりに,神の偉大さ,徳,絶対的な力に目を向け,主を信頼し,心からの喜びをもってイエス・キリストの再臨に備える方がよいのではないでしょうか。
主の聖約の民であるわたしたちは,悪いことが起こるかもしれないという理由で,恐れに捕らわれる必要はありません。そうではなく,信仰と勇気,決意,神への信頼を抱きながら,待ち受ける困難や機会に向かって前進することができるのです。」(ディーター・F・ウークトドルフ「完全な愛は恐れを取り除く」『リアホナ』2017年5月号,106)
教義と聖約45:36-38で,救い主が教えられたたとえを読んでください。木の葉は夏がどれくらい近づいているかを知るのにどう役立つか,考えてください。
2:3
友達が,救い主の再臨に先立つ,心穏やかでいられないしるしについて学んだと仮定してください。最近,近くで地震があったため,彼女は再臨の兆候が一部すでに起こっていると感じており,これから何が起こるのかと不安に駆られています。これらの出来事が自分の将来にどんな影響を与えるかと不安になりました。
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この友達に救い主の慈しみと,救い主の来臨に先立つ出来事を理解してもらうのに役立つ聖句には,どんなものがありますか。
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ウークトドルフ長老の言葉から分かるどのような教えが,この友達の助けになるでしょうか。それはなぜですか。
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永遠の観点からしるしを見ようとすることは,彼女にとってどうプラスに働くでしょうか。