「第79課―教義と聖約65章：天の王国が来るように主の道を備えなさい」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』（2025年）
「教義と聖約65章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第79課：教義と聖約64－66章
教義と聖約65章
天の王国が来るように主の道を備えなさい
末日聖徒イエス・キリスト教会とその会員の重要な責任の一つは，救い主の再臨に世を備えさせる助けをすることです。教義と聖約65章で，主は預言者ジョセフ・スミスと聖徒たちにこの重要な役割を明らかにされました。この課は，世をイエス・キリストの再臨に備えさせるに当たり，教会が果たす役割を生徒が理解できるようにします。
学習活動案
活動の準備
このレッスンを始める一つの方法は，準備が不可欠な状況について生徒が考えられるようにすることです。以下の質問が役立つかもしれません。
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大がかりな準備が必要な活動で，あなたが楽しんでいるのはどのような活動ですか。
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この活動の準備をする人をあなたが助けるとしたら，その人に何を知ってほしいと思いますか。その人には，どのような助けやリソースを提供しますか。
ほかの生徒に向けて自分の答えを発表する機会を設けましょう。
末日聖徒イエス・キリスト教会がわたしたちの準備を助けてくれるものについて，生徒が考えられるようにします。
皆さんの活動が多くの準備を必要とするように，わたしたちも準備をしなければならない出来事がやって来ます。主はわたしたちが備えるのを助けるために御自分の教会を設立されました。
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主の教会はわたしたちを何のために備えさせるくれるのでしょうか。
主の教会はわたしたちを多くの事柄のために備えてくれることを説明し，思いつく限り多くのことを分かち合うよう生徒に勧めます。教義と聖約65章の中から，それらのうちの一つを見つけてもらいます。
主の道を備えなさい
1831年9月12日，ジョセフ・スミスとその家族はオハイオ州カートランドの南東30マイル（約48キロ），オハイオ州ハイラムにあるジョン・ジョンソンとアリス・ジョンソンの家に引っ越しました。1831年10月30日，ジョンソンの家で教会の礼拝行事が開かれました。同じ日に，預言者は教義と聖約65章に記録されている啓示を受けました。
生徒に，次の節を読みながら，繰り返し使われている言葉や表現を探す聖文研究スキルを練習してもらうとよいでしょう。これらの節にある「備える」のそれぞれの箇所にハイライトをつけるように勧めるとよいでしょう。また，第3節の「用意をせよ」という言葉を書き留めてもよいでしょう。
教義と聖約65：1，3を読み，救い主の招きを見つけてください。
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どのようなことが見つかりましたか。
教義と聖約65：2を読み，わたしたちが主の再臨に備えられるように，救い主が与えてくださったものを見つけてください。
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どの言葉や表現について疑問がありますか。
生徒が2－3節の言葉を分析し理解できるように，その言葉が何を意味すると思うかを尋ねます。必要に応じて，以下の内容を伝えるか，表示するとよいでしょう：
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「王国の鍵」すなわち「神権の鍵」とは，「長の職に伴う権利，すなわち，地上において神権を管理し，統制し，治めるために神から人に授けられる権威」です（『聖句ガイド』「神権の鍵」の項，scriptures.ChurchofJesusChrist.org）。マタイ16：18－19も参照してください。
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「人手によらずに山から切り出され〔た石〕」は，「主の教会が全地に満ちるまで規模を拡大し，『いつまでも滅びることがなく，……〔かえって〕立って永遠に至る』〔ダニエル2：44〕」のです（ロナルド・A・ラズバンド「預言の成就」『リアホナ』2020年5月号，75）。ダニエル2：31－35，44－45も参照してください。
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「花婿のために用意をせよ」とは，「聖典では，イエス・キリストを象徴的に花婿と呼ぶ。また，末日聖徒イエス・キリスト教会は，キリストの花嫁として象徴されている」ことを指しています（『聖句ガイド』「花婿」の項，scriptures.ChurchofJesusChrist.org）。黙示19：7－9も参照してください。
生徒が教会の成長について調べるのを助ける方法に関するその他のアイデアについては，この課の「補足学習活動」の項を参照してください。
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これらの節から学べることを，真理の声明としてどのように要約しますか。
生徒は，イエス・キリストは，わたしたち自身やほかの人々が，主の再臨に備えられるよう，御自分の教会を回復された，のように要約するかもしれません。1－3節の横にこの真理を書いてもらうとよいでしょう。
十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は，次のように宣言しています：
「末日聖徒イエス・キリスト教会が，主の再臨に必要な備えを成し遂げるために，特別に力を与えられ，権限を与えられているということです。まさにこの目的のために教会は回復されたのです。……イエス・キリストの教会はその日のために世を備えるという務めを託されており，実際に備えています。」（D・トッド・クリストファーソン「主の再臨に備える」『リアホナ』2019年5月号，82，83）
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あなたはこの言葉についてどのように思ったり，感じたりしますか。
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教会はどのようにして，他に類を見ないほど救い主の再臨に世を備えさせることができるのでしょうか。
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その日のためには，どのような準備が必要だと感じますか。
人々が再臨に備えるのを教会が助ける方法をホワイトボードに書き出すとよいでしょう。生徒がなかなかアイデアを思いつけずにいる場合は，神が定められた教会の4つの責任を伝えるとよいでしょう。これには，（1）イエス・キリストの福音に従って生活する，（2）助けの必要な人々の世話をする，（3）福音を受け入れるようすべての人を招く，（4）家族を永遠に結ぶことによって神の業を助けることが含まれます（『総合手引き－末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』1.2，ChurchofJesusChrist.org参照）。これらをホワイトボードに書き出し，それぞれの見出しの下に，主の再臨に人々を備える助けとなる具体的な方法を，生徒に発表してもらうとよいでしょう。
主に呼び求めて，主の王国が進み行くようにしなさい
教義と聖約65：4－6を読み，世を救い主の再臨に備えさせる助けとして，わたしたち一人一人が行うことができると救い主が教えられたことを見つけてください。
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どのようなことが見つかりましたか。
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主の教会を通して成し遂げられる，救い主の「驚くべき業」にはどのようなものがあるでしょうか。（『総合手引き―末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』1.2，1.3，ChurchofJesusChrist.org）
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これらの業は，わたしたちやほかの人々を救い主の再臨に備えさせるのにどのように役立つでしょうか。
クラスの中でも外でも，生徒が，主の驚くべき業を知らせる機会を設けるとよいでしょう（教義と聖約65：4参照）。生徒が家族や友達などに分かち合う方法についても話し合うとよいでしょう。
ラッセル・M・ネルソン大管長は，わたしたちにできることの一つは，主に呼び求めて，主の王国が地上に進み行くようにすることだと教えています（教義と聖約65：5参照）。
「勧めは，神のすべての子供たちがイエス・キリストの福音の祝福を受けられるように，毎日祈ることです。皆さんやわたしは，イスラエルが偉大な力を持って集合するのを生きて目にし，これからも見るでしょう。そして，皆さんはその集合を陰で支える力になれるのです。」（ラッセル・M・ネルソンとウェンディー・W・ネルソン「シオンのつわもの」〔ワールドワイド・ディボーショナル，2018年6月3日〕，ChurchofJesusChrist.org）
生徒に，ネルソン大管長の招きについて深く考えてもらいます。深く考える機会を設けた後，大管長の招きに従うことによって得た経験を生徒に分かち合ってもらいましょう。
救い主が戻って来られるときに，教会，すなわち「神の王国」が，「天の王国」が来る道を備えているという証で締めくくるとよいでしょう（教義と聖約65：6参照）。