「第106課:教義と聖約90章:大管長会」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「教義と聖約90章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
1833年3月,主はジョセフ・スミスに,シドニー・リグドンとフレデリック・G・ウィリアムズを大管長会の顧問に任命するよう指示されました。大管長会として,この3人の男性は神権の鍵を持ち,地上における主の王国を管理することが認められたのです。この課は,イエス・キリストが大管長会を通して末日聖徒イエス・キリスト教会にお与えになる指示は重要であると,生徒が実感できるようにします。
今日では大管長会として知られていますが,当初は「大神権の大管長会」と呼ばれていました。シドニー・リグドンとフレデリック・G・ウィリアムズは,この大管長会を組織するために,1833年3月に預言者ジョセフ・スミスの顧問として召され,任命されました。教義と聖約90章で,主は大管長会の責任についてジョセフ・スミスに指示を明らかにされました。
教義と聖約90:1-3,6を読み,神がジョセフ・スミス,シドニー・リグドン,フレデリック・G・ウィリアムズに託されたことを見つけてください。
十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は,救い主が御自身の教会で鍵を用いてわたしたちの生活を祝福してくださる方法について次のように説明しています。
「それらの鍵の権能によって,教会の神権役員は,救い主の教義の純粋さと救いの儀式の完全さを保っています。彼らは救いの儀式を受けたいと望む人々を備え,資格とふさわしさを判断し,そのうえで儀式を施します。
王国の鍵を持つことにより,主の僕たちは,真実と誤りを識別し,権威を持つ者として,この時代に再び宣言します―『主はこう仰せられる』と。」(D・トッド・クリストファーソン「なぜ教会が」『リアホナ』2015年11月号,110)
教義と聖約90:4-5を読み,主が大管長会を通してわたしたちに与える神託(または啓示)についてどのように感じておられるかを見つけてください。
十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,主の預言者の最大の責任について次のように説明しています。
16:4
「預言者は皆さんと救い主の間に立つのではありません。むしろ,皆さんの傍らに立ち,救い主に通じる道を指し示してくれるのです。預言者の最大の責任であり,わたしたちへの最も貴重な贈り物は,イエスがキリストであられるというその揺るぎない証と確固とした知識です。かつてのペテロのように,わたしたちの預言者も『〔彼こそ〕生ける神の子キリスト』であられると宣言しています〔マタイ16:16〕。」(ニール・L・アンダーセン「神の預言者」『リアホナ』2018年5月号,27)