「第109課:学習評価7:教義と聖約84-93章」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「学習評価7」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第109課:教義と聖約93章
学習評価7
霊的な学習を振り返り,評価することは,イエス・キリストに近づくのに役立ちます。この課は生徒が教義と聖約の研究を通して経験した霊的な成長を振り返り,評価するのに役立ちます。
学習活動案
進行状況
進行という言葉をホワイトボードに書きましょう。
進行の度合いを表す次のようなプログレスバーの画像を表示してもよいでしょう。
-
わたしたちが進行状況を確認できそうなものとして,どのような例があるでしょうか。
例として,教育,自分で設定した目標,旅の目的地,インターネットで購入またはダウンロードするものなどが挙げられます。
-
これらの進行状況を把握することが有益なのはなぜでしょうか。
この課では,教義と聖約の研究によるあなたの霊的な進行状況を評価します。そうすることで成功を喜び,必要な調整を加える機会が得られます。
-
教義と聖約を研究する中で,あなたはどのような方法で霊的に前進してきましたか。
教義と聖約84-93章の課を教えた際に以下の活動で評価する真理とは異なる真理を強調したかもしれません。クラスでより強調した真理について生徒が自己評価できるよう,必要に応じて以下の活動を調整してください。
イエス・キリストの役割,称号,特質を説明する
イエス・キリストの絵を見せてから,次の話をしてください。
教義と聖約にある救い主の招きの一つは,「〔救い主〕に学び,〔救い主〕の言葉を聴〔く〕」ことです(教義と聖約19:23)。
-
教義と聖約研究し,イエス・キリストについてどのようなことを最近学びましたか。
本課のこの部分は,イエス・キリストの具体的な役割,称号,特質を生徒が幾らか説明できるようになることを目的としています。以下の選択肢から一つ以上を見せ,そのうち一つを完了する時間を取りましょう。個人または二人一組で行ってかまいません。
生徒が最近研究した中で,イエス・キリストの役割や称号について述べている参照聖句を幾つか見せると助けになるでしょう。活動の一環として,これらを復習してもらうこともできます。例として,教義と聖約76:1-7,22-24;88:1-13,41;93:1-10が挙げられます。
-
最近研究したイエス・キリストの呼び名または称号のリストを作成してください。その後,一つ以上を選び,次の質問に答えてください:(1)この呼び名または称号はイエス・キリストについて何を教えているでしょうか。(2)この呼び名または称号は,イエスがどのように助けてくださるかを理解するうえで,どのように役立つでしょうか。
-
あなたが好きなイエス・キリストの役割や称号を幾つか視覚的に表現してください。選んだ役割や称号の一つ以上を表すものであればワードクラウドでも絵でもかまいません。作品の一部として,該当する参照聖句を盛り込んでください。
-
あなたが好きなイエス・キリストの役割や称号を幾つか含む詩または歌詞を書いてください。
-
イエス・キリストがどのような御方であり,わたしたちのために何がおできになるかについて人に教える機会があると想像してください。キリストの役割または称号を少なくとも3つ含む説明を,少なくとも1段落以上の文字量で書いてください。
選んだ活動を完了する十分な時間を取り,発表する機会を設けましょう。個人で取り組んだ場合は,二人一組か少人数のグループで発表するとよいでしょう。ほかの生徒と一緒に取り組んだ場合は,別のグループと発表し合います。希望する何人かの生徒に,クラス全体に発表してもらってもよいでしょう。
イエス・キリストに近づきたいという望みをさらに強く抱く
以下の評価活動は,救い主に近づくようにという教義と聖約88:63にある主の招きに関連しています。該当する場合,「教義と聖約88:51-95」の課で行った学習活動を幾つか思い出し,学んだことや感じたことを振り返ってもらうとよいでしょう。
例えば,磁石を使って実物を用いたレッスンを行った場合,二つの磁石を見せ,その課で覚えていることを発表してもらうとよいでしょう。生徒がそのとき天の御父とイエス・キリストをどれほど近くに感じているかを絵で表して学習帳に描いていた場合,今の気持ちとそのときの気持ちを比較できるように,描いた絵を見つけてもらうとよいでしょう。
教義と聖約88:63で,救い主の重要な招きを研究したことをあなたは覚えているかもしれません。この聖句を読んで,救い主の招きを復習してください。
次の質問に対する答えを学習帳に書いて,イエス・キリストに近づきたいという自分の望みを評価できる機会を設けましょう。
-
イエス・キリストに近づきたいという今日のあなたの望みは,数週間前あるいは数か月前と比べてどうでしょうか(小さくなった,変わらない,大きくなった)。
-
どのようなことを学んだり,経験したりしたことが望みに影響しましたか。
-
キリストに近づくためにどのような行動を取ったことがありますか。救い主に近づくために,どのような行動を取りたいと思いますか。
生徒が答えを書く時間を十分に取ったら,希望する何人かにクラスで発表してもらいます。
応用するようにとの招き
セミナリーでの研究の一環として,聖文にある特定の招きを生活に応用するよう促されたことがあるかもしれません。
少し時間を取って,自分で立てた目標や,研究する中で感じた霊的な印象を幾つか思い出してください。学習帳を調べるか,最近印を付けた聖句を見つけるとよいでしょう。
可能であれば,最近の課で生徒に提示した具体的な勧めを幾つか紹介してもよいでしょう。例えば次のような目標を設定するよう勧めていたかもしれません:
-
「研究によって,また信仰によって学問を求めなさい」(教義と聖約88:118)というイエス・キリストの招きに従いましょう。
-
知恵の言葉にある救い主の教えに従いましょう(教義と聖約89章参照)。
-
キリストの光と真理を生活でさらに受けましょう(教義と聖約93:19-20,27-28参照)。
生徒が自分で設定した目標を見直す時間を十分に取った後,次のような質問をして,自分の進歩を評価する時間を設けましょう。
-
これらのイエス・キリストの教えを生活に応用するために,どのような努力をしてきましたか。
-
そうした努力により,自分の生活や神との関係はどのように変わりましたか。
-
これらの分野で,次の段階はどうであるべきだと思いますか。