セミナリー
第208課—総大会に備える:総大会を通して救い主の言葉を聞く


「第208課—総大会に備える:総大会を通して救い主の言葉を聞く」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)

「総大会に備える」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

第208課:教会指導者の教え

総大会に備える

総大会を通して救い主の言葉を聞く

総大会に参加する家族

総大会に意識的に備えて参加することで,個人の啓示を受けられるようになります。総大会で与えられる霊感と導きのメッセージは,主の選ばれた指導者を通して主から与えられるものです。この課では,生徒が総大会で救い主から個人的なメッセージを聞く備えをするのに役立ちます。

学習活動案

イベントに備える

特別な休日,スポーツの試合,休暇,ほかの行事など,楽しみにしているイベントについて考えてもらいます。そのようなイベントにどのように参加したか,または参加するためにどのような準備をしたか尋ねましょう。準備することでそのイベントがさらに有意義な経験となるように,話し合います。話し合った後,総大会を見ている家族の写真を見せるとよいでしょう。

  • 総大会に備え,参加するために,あなたやあなたの家族は何をしますか。

総大会の目的

1831年2月,主はジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに啓示を与え,その年の6月に開かれる大会に長老たちを集めるよう指示されました。

教義と聖約44:2を読み,主はこの大会で何を行うと約束しておられるかを見つけてください。

  • この節で述べられている主の約束は,総大会を開く理由を理解するうえで,どのような助けとなりますか。

ラッセル・M・ネルソン大管長の次の話を読み,総大会の目的を見つけてください。

ラッセル・M・ネルソン大管長

「今日の総大会やすべての総大会の目的は,わたしたちが主に聞くのを助けることです。」(ラッセル・M・ネルソン「開会の言葉『リアホナ』2020年5月号,7)

生徒は自分の聖典の教義と聖約44:2の余白にネルソン大管長の言葉を書くか,リンク付けするとよいでしょう。

総大会の目的は,わたしたちがイエス・キリストの声を聞けるよう助けることである,という真理を強調します。

  • イエス・キリストがあなたに何と言われるかを知ることは,なぜ大切なのですか。

  • 総大会で救い主の声を聞く方法にはどのようなものがありますか。

総大会への備えについて深く考える助けとなるよう,次の自己評価の質問をホワイトボードに掲示するとよいでしょう。質問について深く考え,答えを学習帳に書いてもらいます。

  • 総大会のメッセージを通して救い主があなたに語られる言葉を聞くために,あなたはどれくらいよく備えていますか。

  • 総大会から,何を受ける必要があり,また何を受けたいと願っていますか。

総大会に備える

配付資料のアイコン配付資料の目的は,生徒が総大会に備える様々な方法を見いだせるように助けることです。少人数のグループでも,二人一組,あるいは各自で取り組むことができます。

総大会に備える

イエス・キリストはニーファイ人を訪れたとき,御自分のメッセージを聞き,理解できるように心を備えるようお求めになりました(3ニーファイ17:3参照)。もしあなたが同じように備えていたら,総大会はどのような経験になるか想像してください。

  1. 以下のリソースを研究し,総大会で主のメッセージを受けれるよう,どう備えることができるか見つけましょう。印象に残った言葉に印を付けてもよいでしょう。

    モーサヤ2:9教義と聖約88:63

    ラッセル・M・ネルソン大管長は,次のように教えています。

    ラッセル・M・ネルソン大管長

    「皆さんは,今日と明日,引き続きこの説教台から真理を聞きます。どうぞ,気になったことや,頭に浮かんだこと,心に残ったことを書き留めてください。主に祈って,聞いたことが真実であるという確認を求めてください。」(ラッセル・M・ネルソン「何が真実か『リアホナ』2022年11月号,30参照)

    大管長会のヘンリー・B・アイリング管長は,次のように教えています。

    ヘンリー・B・アイリング管長

    「この大会で話す神の僕たちについてわたしはよく知っています。彼らは神の子供たちにメッセージを伝えるよう神から召されています。主は彼らについてこう言われました。『主なるわたしが語ったことは,わたしが語ったのであって,わたしは言い逃れをしない。たとえ天地が過ぎ去っても,わたしの言葉は過ぎ去ることがなく,すべて成就する。わたし自身の声によろうと,わたしの僕たちの声によろうと,それは同じである。』〔教義と聖約1:38

    学び,悔い改めて,主が求められることを何であれ行って行うという意図をもって耳を傾けるとき,皆さんは主を信頼していることを示します。神を信頼して,この大会のあらゆる説教,歌,祈りの中に主のメッセージを求めて耳を傾けるならば,それを見いだせるでしょう。そして,行って主が望んでおられることを行うならば,神を信頼する力は強くなり,やがて主が自分を信頼してくださっていることを知って感謝の念に圧倒されるでしょう。」(ヘンリー・B・アイリング「神を信頼し,行って行う『リアホナ』2010年11月号,73参照)

    大管長会の一員であったディーター・F・ウークトドルフ管長は,次のように教えています。

    ディーター・F・ウークトドルフ管長

    「総大会に向けて準備するとき,自分が答えを必要としている質問について深く考えるようにお勧めします。例えば,直面している難題に関して主の指示や導きを切に望んでいる人もいるでしょう。

    特定の祈りへの答えが,特定の話によって,あるいは具体的な言葉によって直接与えられることがあります。また,関連がないように思われる言葉や歌を通して与えられることもあるでしょう。人生で受ける祝福への感謝と,勧告の言葉を聞いてそれに従いたいという真剣な望みで心を満たすとき,個人の啓示への道が備えられます。」(ディーター・F・ウークトドルフ「総大会—特別な祝福『リアホナ』2011年9月号,4) r

  2. 学んだことから,総大会で主の声を聞くために備える方法のリストを作りましょう。

  3. 総大会で主の声を聞くために備える方法を,ほかにも幾つか挙げてください。

総大会へのわたしの備え

次の質問は,生徒が配付資料にあるウークトドルフ長老の言葉にある勧告を応用する助けとなるでしょう。質問に対する答えを,学習帳か小さな紙やメモ用紙に書き,家に持ち帰って思い出せるようにするとよいでしょう。

  • わたしはどのような質問や疑問があるだろうか。直面している試練や問題に対して,どのような導きや指示が必要だろうか。

  • 総大会でわたしに対する主の導きを聞くために,具体的にどのような備えをするか。(配付資料に書き出した方法を一つか二つ選んでください。)

総大会での経験を報告するのを助ける

総大会のために備えたことによってどのような影響があったか,総大会の後で生徒に話してもらうとよいでしょう。大会を視聴していない生徒がいるかもしれません。そういう生徒のために,説教の要約を見直す時間を取るとよいでしょう。

  • あなたはどのような準備をしましたか。それはどのような点で役に立ちましたか。

  • あなたの備えは,救い主の声を聞き,救い主から導きを受けるのにどのように役立ちましたか。

総大会で感じたことや聞いたことについて,気持ちや証を分かち合ってもらってもよいでしょう。