「配偶者を支える最善の方法は何でしょうか」『配偶者のために』（2021年）
「配偶者を支える最善の方法は何でしょうか」『配偶者のために』
配偶者を支える最善の方法は何でしょうか
あなたの配偶者が，ポルノグラフィーに関する習慣を変えたいと願い，助けを求めようとしていることは重要です。変わる気がない配偶者に無理強いをしたり，相手をコントロールしたりすることはできません。配偶者に変わる意志がない場合にどう対応するかをあらかじめ考えておく必要があります。こうした時期には，何かを決めたり，境界線を設けたり，自分にとって何が最善かを判断するのが非常に難しいと感じられるものです。詳しくは，手引き『支援ガイド：立ち直ろうとする人の配偶者と家族への助け』を読んでください。1
配偶者を最もよく支えるには，あなたの心の準備ができていること，また，このプロセスにおいて自分を助けてくれるサポートグループがあることをあなたが確信できている必要があります。以下の情報が役立つでしょう。
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いつ，どのように支援するかを決める。時には，支援するのは感情的に難しいと感じることがあるかもしれませんが，それは普通のことです。いつでも自分が対応できるようにしなければという義務感は，自分にとっても配偶者にとってもよくありません。特に，あなたが裏切りや不安の感情に苦しめられている場合には，これは重要なことです。あなたが配偶者を助ける気持ちになれないときには，配偶者と同性の支援者を見つけるよう配偶者に勧めるとよいでしょう。
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報告責任があるとはどういう意味かを配偶者が理解できるよう助ける。あなたがどれだけ助けたいと思っても，自分の行動を変える責任は配偶者にあります。配偶者を支援するうえで最も重要なことの一つは，変わることに対して本人が責任を持てるよう助けることです。進歩に責任を持つことを学べば，あなたの配偶者は成功や失敗に対し，より大きな報告責任を感じるようになります。あなたと配偶者が，自分たちの結婚生活における報告責任とはどのようなものか，また，それについてどのようにして絶えずコミュニケーションを取っていくかを話し合うことも役立つでしょう。
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変わるための計画を話し合う。配偶者が自身の行動を変えるために考えている計画について話し合うのも役立つかもしれません。「具体的にはどんな計画なの？」，「あなたを支えるために，わたしには何をしてほしい？」などの質問をするとよいでしょう。また，その支援があなたにとって感情的に可能なものかどうかも考えてください。
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自分は独りではないと，配偶者が理解できるよう助ける。ポルノグラフィーの使用に悩んでいる人は，恥ずかしい，自分は他人から孤立している，こんな問題を抱えているのは自分だけだと感じているかもしれません。多くの人がポルノグラフィーの使用に悩み，立ち直って前に進む方法を見いだしていることを配偶者が理解できるよう助けてください。サポートグループに参加することで気持ちが楽になる人も多く，あなたの配偶者にとってもこれが役立つかもしれません。（教会のサポートグループについての情報はaddictionrecovery.ChurchofJesusChrist.orgを参照）
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思いやりをもって耳を傾ける。これは，配偶者に十分な注意を払い，裁くのではなく理解するために耳を傾けることを意味します。支援をするためには，助言をし，行動を起こさなければならないと感じるかもしれません。しかし，支えたいという気持ちを伝えるには，ただ耳を傾けるのがいちばんです。詳しくは，記事「共感力を高めてミニスタリングを行う」を参照してください。2難しい会話から離れたり，休んだりする必要があるとあなたが感じたときには，それをはっきりと伝えましょう。
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配偶者が，罪悪感と羞恥心の違いを理解できるよう助ける。ポルノグラフィーに悩んでいる人の多くは，自分の行いを恥ずかしいと感じています。そこには，自分は神やほかの人たちからの愛や赦しに値しないという気持ちも含まれます。あなたの配偶者は，そうした後ろ向きの感情を克服するための助けを必要としているかもしれません。配偶者に向かって，あなたは神に愛され，大切にされている，信頼を回復するためのあなたの努力をわたしは受け入れようと努めていると，はっきりと伝えるとよいでしょう。
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適切な境界線を設ける。境界線とは，あなたが配偶者に対して越えることを許さず，越えた場合には何らかの結果を招くことになる，特定の行動に対する制限のことです。境界線を設ける目的は，心が傷つけられることから自分を守ることです。境界線は，配偶者の行動を変えるためのものではありませんが，副次的な影響はあるかもしれません。境界線を設けることにより，二人の力関係に変化があるかもしれませんが，それが結婚生活の崩壊につながるか成長につながるかにかかわらず，境界線はあなたを守り，あなたが自分の価値を覚えているうえで助けとなります。境界線を設けた後は，それを維持するようにしてください。境界線を守るよう求めるに当たっては，怒りに任せて行動しないようにしましょう。境界線は配偶者を罰するためのものではなく，あなたとあなたの心を守るためのものなのです。