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家族歴史の情報を収集し,記録する
はじめに
家族歴史の作業を進める中で,名前や日付,場所,関係といったことが見つかり,記録できるようになってきたら,作業を進める大切な目的を忘れないようにしてください。大切な目的とは,あなたの先祖である個人や家族が,イエス・キリストの福音を通じてもたらされる永遠の幸福と喜びを受ける機会にあずかることができるよう,助けることにあります。家族歴史は,ただ単に名前を探し出す以上の業です。なぜならその人たちは死後の霊界で霊として現在も生きている人たちだからです。ハワード・W・ハンター大管長(1907-1995年)は次のように証しています。「すでにこの世を去った人々は,末日聖徒が自分たちの名前を調べ,自分たちの代わりに神殿へ行って儀式を受けるようにと切望しています。それによって,彼らは霊界のひとやから解放されることができるのです。わたしたちは皆,この意義深い愛の働きの中に喜びを見いださなければなりません。」(「神殿に心を向ける民」『聖徒の道』1995年5月号,6)
家族歴史記録を集め,整理する際に,名前や日付,家族関係,場所を記録するための指針があります。また,系譜や家族関係を記録するための標準書式が文書と電子形式の両方であります。探求作業を簡略化するために,これらの指針や書式に精通し,記録管理ソフトウェアを少なくとも一つは使えるようにするとよいでしょう。
注解
亡くなった先祖一人一人の名前は,天父の子供,すなわち死後の霊界に実在する人物を表す〔4.1〕
一人一人の名前は実在の人物を表す。〔4.1.1〕
亡くなった先祖の名前を見て,以下の宣言を当てはめてみるとよいでしょう。
「あなたは天の御父の霊の子供であり,この世に生まれてくる前に霊として存在していました。あなたの霊はこの世での人生の間,死すべき状態の両親から生まれて得た肉体に宿りま[した]。……
……肉体は死んでも,霊は死にません。霊は肉体を離れると,霊界で生活します。」(『真理を守る-福音の参考資料』192-193)
皆さんの家系図に登場する亡くなった先祖一人一人の名前は,この死すべき世を経験した後,今は死後の霊界で霊として生活している人を表しています。皆さんがこうした名前を探求するのは,彼らに存在の最後の段階に向かって進歩していく機会を提供するためです。最終段階に到達すると,彼らは永遠の世に一つの王国を割り当てられ,霊が肉体と一つとなって,「決して分離しない。このように相合したものは,霊的な,不死不滅のものとな〔る〕」のです(アルマ11:45)。
ゴードン・B・ヒンクレー大管長(1910-2008年)は,次のように言っています。「わたしは『死者』という呼び名を使いたくありません。天父の偉大な計画の下にあって,またキリストの贖いによって,彼らは生きているのです。肉体においては死んでいるかもしれませんが,一個の人格としては生きているのです。彼らはわたしたちと同様一個の人間であり,永遠の命に関する祝福を受ける権利を持っています。」(「神殿は主の宮居」『聖徒の道』1986年1月号,57)。
一人一人は家族の一員である。〔4.1.2〕
『ニューエラ』(New Era)誌の記事には,一人一人の名前が実際にいる家族の一員を表していることを理解できるようになった若人の話が載っています。
「巨大なジグソーパズルをしている場面を想像してみてください。500ピースのパズルではなく,1万ピースのパズルです。とはいえ厚紙で作ったパズルではありません。家族の名前のパズルであり,しかも,単に系図表に出てくる名前ではなく,実在する人の名前なのです。
ユタ州南ウェーバーステークの青少年がステークの『エリヤプロジェクト』にかかわったとき,まさにそのようなことをしたのです。プロジェクトの名称は,結び固めの鍵を回復した預言者にちなんで付けられました。このプロジェクトに参加したことで,10代の青少年が家族の名前を探究し,死者の身代わりのバプテスマを執行するために神殿に携えて行くことができたのです。……
パイオニアワードのアマンダ・ガードナーは,……こう言っています。『わたしの親友には提出する名前が一つもありませんでした。祖父のところへ来ると,祖父の助けによって175人ほどの名前を見つけ出しました。最初,彼女は『紙に書いてあるただの名前』と言っていましたが,わたしは単なる書類上の名前ではないことに気づきました。どれも家族だからです。」(サリー・ジョンソン・オデカーク,“Putting the Puzzle Together,” New Era,2006年11月号,18-20)
記録を正確に作り,整理しておくと,家族歴史の情報の収集と共有が容易になる〔4.2〕
教会の記録は完全で,秩序正しくなければならない。〔4.2.1〕
ジョン・A・ウイッツォー長老(1872-1952年)は,正確な記録を付けておくことは神聖な目的に合致することであり,預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示でも断言されていると教えました。「ジョセフの生涯が終わりに近づいたころ,記録を付けておくことの必要性について数多くの指示が預言者に与えられました。神殿で記録について徹底したシステムが導入されているのは,この啓示に基づいています。すべての人の記録が作られ,大量の情報が蓄えられます。なぜなら,末日聖徒は,人は記録された事柄によって裁かれるということを,文字どおり信じているからです。主が物事をお知りになる手段はほかにあるかもしれません。しかし,記録を残すことが人にとって正しく秩序ある方法なのです。」(The Message of the Doctrine and Covenants,G・ホーマー・ダラム編〔1969年〕161)
正確な記録は,わたしたち一人一人から始まる。〔4.2.2〕
正確に記録することで,家族歴史活動の効率も正確性も高まります。正確な記録は,まずあなた自身の家族歴史活動から始まります。これまでしてきたこと,現在持っている情報,次はどういう方向に進みたいかを記録する方法を決めてください。ボイド・K・パッカー長老の提案(3.2.2の項参照)にあるように,記録を箱に保管することから始めていたら,次はそれを整理する必要があります。自分にとっていちばん良いと思われる方法を取ってください。家族の姓や生きた時代順に記録を整理するのもよいでしょう。紙であれ電子データであれ,フォルダーを活用するのも,整理する一つの方法です。
コンピューター技術や様々な家族歴史ソフトウェアを使って家族歴史の記録を整理することができます(さらに詳しくは,本資料第6章「コンピューターと家族歴史の探究」を参照してください)。ワードや支部,あるいはステークの家族歴史相談員,家族歴史の探究を行っている人を訪ね,その人たちが自分の記録をどう整理し保管しているか聞いてください。スキャナーやスキャンプログラム,さらにはスキャンした画像を系図表に貼りつけるための系図記録管理ソフトは入手しやすく,値段も比較的安価です。
教会の家族歴史のウェブサイトや家族歴史のプログラムについて,さらに詳しく学んでみてください。また,記録の整理のために,商業用に開発されたソフトを検討してもよいでしょう。自分に合っていて操作のしやすい,長期にわたって役立つものを選んでください。手持ちの資料を整理し,あなたがどこまで済ませたか,ほかの人にも簡単に分かるようにしてください。
亡くなった先祖のために神殿の業を行うには,それぞれの先祖に関する情報をある程度入手しなければならない〔4.3〕
最低限の情報が必要である。〔4.3.1〕
最低でも,先祖の姓名のうちの名または姓,性別,法律上重要な出来事(例えば,出生,洗礼,結婚,死亡,埋葬など)のあった場所,およびその人物を間違いなく特定するためのその他の情報が必要となります。その他の情報とは,日付,場所,ほかの親族との関係などの情報を含みます。神殿の儀式が執行されるためには,亡くなってから少なくとも1年は経過している必要があり,その人が過去95年以内に誕生している場合,神殿の儀式が執り行われる前に,生存するいちばん近い親族の許可を得る必要があります。
さらに,配偶者に結び固める場合,少なくとも配偶者の姓名のうち名か姓のどちらかに関する情報が必要です。両親に結び固める場合は少なくとも,父親の姓名のうち名か姓に関する情報が必要です。
儀式を執行するために最低限必要な情報 | |
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バプテスマとエンダウメント |
名前 |
性別 | |
出来事の日付(例えば,生年月日など) | |
出来事のあった場所(例えば,出生地など) | |
親子の結び固め |
バプテスマとエンダウメントと同じ情報 |
父親の名または姓 | |
夫婦の結び固め |
夫の名前 |
結婚年月日 | |
結婚地 |
できるだけたくさんの情報を収集し,保管する。〔4.3.2〕
最低限の情報しか入手できない場合でも,神殿の儀式は執行できますが,先祖についてできるだけ多くの情報を集めるように努力してください。情報が完全になればなるほど,あなたの先祖がほかの人と混同される可能性が減ります。情報が少ない場合,同じ人物のために儀式が2回以上執行される場合もあります。あるいは,ある先祖のために儀式が執り行われていなくても,すでに執行されたと考えられてしまう場合もあります。一人の人物についてできるだけ情報を提供することで,身元確認の間違いや神殿活動の重複といった可能性を大きく減少させることができます。しかしながら,どうしても詳細な情報が入手不可能だという場合もありますから,最低限の情報でも得られれば,神殿の儀式は執り行われるわけです。
家族歴史情報の記録方法には指針がある〔4.4〕
名前の記録に関する指針に従う。〔4.4.1〕
できるだけ完全な名前を提出します。以下は完全な名前の例です。
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エリザベス・ブラッケンショー
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クラウス・コルネリアス・バンデルホーフェン
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ゴンザレス・エスピノゼ・イデ・ヌネス・セインツ・イ・ロドリゲス
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陳亜越
完全な名前が分からない場合,分かる範囲で情報を提供してください。儀式を執行するためには,一人につき名前が一つあればよいのです。
もし通称で呼ばれたり,複数の名前で呼ばれたりした人物がいる場合,その情報は名前の欄に記載せず,別の情報欄に記載してください。
妻の名も旧姓も不明の場合,夫の名前に加えて夫人と書いてください。例えば,ミゲル・エドゥワルド・サンチェス夫人,アレクサンダー・スミス夫人と書きます。この情報があれば,子供を父親と名前不詳の母親に結び固めることが可能になります。
子供についての情報があるものの,その子供の名が分からない場合,子供の性別を書き込み,名前の欄に父親の姓を書き加えてください。
ある人物の名前の一部として,男児,女児,子供,死産,嬢,氏,二世,博士といった説明や称号は加えません。(上で説明したように夫人だけは例外です。)不詳といった説明も使わないようにしましょう。神殿の儀式のために名前を処理するコンピューターソフトは,そうした称号や説明を名や姓の一部として認識してしまう恐れがあります。
日付を記録するための指針に従う。〔4.4.2〕
ある人物のために儀式を執り行う場合,その人物に関する一つの出来事の日付(例えば,生年月日や死亡年月日)を提供する必要があります。年,月,日をできるだけ完全に記録します。正確な日付が分からない場合,以前,以後あるいは約といった語を使います。
日付は,日,月(英語で月名を略して書く場合は,最初の3文字を使う),年を記録します。完全な日付が分からない場合は,分かる範囲で記載します。同じ出来事に2つ以上の日付がある場合,スラッシュ(/)で日付を分けるか,またはという言葉を使います。下記はその例です。
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出生:1742年3月23日
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洗礼:1952年12月
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死亡:1822年7月14/16日
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出生:1839/40年2月2日
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結婚:1878年または1881年
漢字で日付を記録する場合,ファミリーサーチは,中国,日本,韓国で使われていた太陰暦の日付を正確に認識します。
日付の算定。日付が不明の場合,できる範囲で算定します。儀式を執行するには,最低でも一つの出来事があったおよその年を把握する必要があります。例えば,出生の日付の場合,ある出来事の日付が分かっていて,その人の当時の年齢が分かれば,日付の算定が可能になります。例えば,1860年に国勢調査があってその人が2歳だと記載されていたら,出生年は1858年と算定できます。このようにして算定した日付を1858年出生と記載します。
およその日付。正確な年が不明の場合,ほかの情報に基づいて,ある出来事の年を推定することができます。およその(推定)年の前後に,以前,以後あるいは約(英語の短縮形はAbt)といった表記をします。以下は,日付を推定した例です。
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ある先祖が第1次世界大戦中に亡くなったという情報がある場合,死亡の日付は約1914年(開戦の年。もし大戦の中ごろ,あるいは終戦近くに亡くなったことが分かれば,その年を記載することも可能)と推定することができます。
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ある先祖が第1次世界大戦が始まる直前に亡くなったという情報がある場合,死亡の日付は1914年以前と推定することが可能です。
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結婚の日付は分かるが出生年月日が不明という場合,結婚年から出生の日付を推定することができます。そのような場合に使う一般的な仮定として,男性が25歳,女性が21歳で結婚したとします。したがって,1875年という結婚年が分かっている場合,夫の出生の日付を約1850年,妻の出生の日付を約1854年とすることができます。(ただしこれは一般的な方法であって,文化や年代,国によって若干異なるかもしれません。)
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結婚の日付は分かるが,その夫婦の子供の生年月日が分からない場合,子供の出生には推定年を使うことができます。その場合,第1子は両親の結婚の1年後に誕生し,第2子以降はその後2年ごとに生まれたと推定します。例えば,ある夫婦の結婚年が1800年で子供が2人いた場合,第1子の推定出生年は約1801年,第2子の推定出生年は約1803年となります。
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日付の情報源として,家族の認識や言い伝えを利用することもできます。例えば,ある先祖が1876年に結婚したときに16歳だったと家族の間に言い伝えがある場合,推定出生年を約1860年とすることができます。
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ある先祖が亡くなったことが分かっているものの,正確な日付が不明の場合,死亡欄に以前,以後あるいは約という語を使うことができます。
場所を記録することに関する指針に従う。〔4.4.3〕
地名はできるだけ完全に記載してください。ローマ字を使う英語などの言語で地名を表す場合は,地理上の最小区分から最大区分の順に書き,各区分はコンマで区切ります。以下はその例です。
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Chicago, Cook, Illinois, United States
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St. Dunstan, Canterbury, Kent, England
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Azusa-mura, Minami Azumi-gun, Nagano-ken, Japan
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Maugerud, Flesbert, Buskeruf, Norway
アジア系の文字で地名を表す場合,地理上の最大区分から最小区分の順に書きます。(例えば,国名から始まり,町村名で終わります。)
一般的に,州名を表記する場合,郵便用の短縮表記(例えば,イリノイ州の場合ILと表記するなど)を使うことは避けるべきです。こうした短縮表記は誤読される場合が多くあります。できるだけ,州名は完全に表記してください。
地名区分に分からないものがあっても,恐らくファミリーサーチが完全な地名の候補リストを提示するので,そこから選ぶことも可能です。いずれにせよ,手持ちの情報を使ってできるだけのことをしてください。
想定地。場所に関する情報がない場合,家族の一人の出生地,死亡地,一時期居住した場所,結婚地を基準に,居住地を想定することができます。この居住地の名称は,同一家族のほかの人々の想定居住地として使用することもできます。例えば,ある子供の出生地がSan Lorenzo, Chihuahua, Mexicoとなっている場合,この町名をこの子供の家族の出生地,結婚地,あるいはその他の出来事が起きた場所の想定地としてと記載することができます。そのように記載する場合,地内という言葉を最後に付け加えて(例えば,San Lorenzo, Chihuahua, Mexico地内と記載),実際の場所ではない可能性があることを示しておきます。
儀式を執行するには,少なくとも居住国が必要です。例えば,ある出来事が起きた場所をニュージーランドと想定する場合,ニュージーランド地内と表記します。
家族歴史の情報を記録するための標準書式は,系図表と家族の記録シートである。〔4.5〕
系図表は,ある個人の先祖の家系を記録したものである。〔4.5.1〕
系図表では,数世代前の直系先祖までさかのぼります。様式に若干の差はありますが,基本的に,表はある人物から始まって,その人の両親,さらにその両親(表の最初に書かれた人物の祖父母)というようにさかのぼります。
系図表は様々なソフトウェアプログラムでも入手が可能です。そうしたプログラムを使えば,自分の系図表を電子データとして記録することができます。
系図表は親子関係を示すものです。ある人物に二人以上の配偶者がいる場合,規定では系図表にその情報を書き込むことになっています。
探究が始まったら早い段階で,自分の先祖の系図表(そして家族の記録シート)がすでに存在していないかどうか,ファミリーサーチのウェブサイトで検索してみることが大切です。
家族の記録シートには,個々の家族内の関係を記録する。〔4.5.2〕
家族の記録シートは,ある先祖の家族全員を記載するために使用します。そこには出生や結婚,儀式の日付と場所などの情報が含まれます。系図表に記された夫婦ごとに家族の記録シートを1枚記入します。ある人物が2人以上の人と結婚していた場合,伴侶ごとに別の家族の記録シートを記入し,その結婚で生まれた子供をすべて書き出します。家族歴史活動では,子供の出生時に両親が結婚していたかどうかにかかわりなく,その子供の父親と母親の名前を記載します。
親族との接触や面談を通じて貴重な情報を手に入れることができる〔4.6〕
親族も巻き込んで探究を進める。〔4.6.1〕
自宅で可能なかぎり家族歴史の情報を集めたら,両親,祖父母,おじ,おば,いとこなど親族を訪ねて情報網を広げることを考えてみましょう。そのような人と接触するときは,自分はどういう人物であって,(もしその人が知らなければ)その人とどういう関係にあるかを説明し,目的(例えば,家族歴史を調べるために情報を収集しているなど)を告げます。直接訪問する前に,相手が入手可能な家族歴史の記録がどこにあるのか調べられるよう,ある程度の時間を置いた方がよいでしょう。訪問のときに,記録の一部を複写させてもらえるよう,丁重にお願いすることになります(相手の気持ちを酌みながら丁寧に許可を求めます)。すでに自分で集めておいた情報の中から,訪問先の人が関心を持ちそうなものを提供するのもよいでしょう。
年配の親族は,家族歴史の貴重な情報を持っていたり覚えていたりする可能性があり,それがあれば,集めた情報がさらに充実し,発展することがあり得ます。記録されていないことで重要な出来事を覚えているかもしれません。そのため,了解を得られれば,面談の様子を録音させてもらうのもよいでしょう。
親族は通常,個人的な訪問を歓迎し,持っている情報をほかの親族と分かち合いたいと思っています。もし個人的に会って話すことが難しい場合(遠くに住んでいる親族など),ほかの接触手段を検討してもよいでしょう。例えば,手紙や電話,電子メール,あるいはその他の現代的な電子通信手段を活用するのもよいかもしれません。
以下の成功例について考えてみましょう。ユタ州ソルトレーク・シティーに住む教会員のジャンマルク・バーは,4世代の系図表にできるだけ多くの情報を書き込みました。フランス生まれの彼には,まだ存命中の祖母はいましたが,彼女の先祖については何も知りませんでした。祖母は近所に住んでいましたが,教会員ではありませんでしたし,自分の家族についてほとんど語りませんでした。彼は導きを求めて祈り,祖母を訪問すべきだという強い気持ちを感じました。ある日の午後,二人はすばらしい時間を過ごしました。祖母が夫やほかの親族について話してくれたのです。彼はその情報を記録に残してもよいかどうか尋ねました。祖母は,6世代もさかのぼって,名前や日付,場所を思い出すことができたのです。