インスティテュート
第6章:コンピューターと家族歴史の探究


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コンピューターと家族歴史の探究

はじめに

コンピューターのおかげで,だれでも簡単に無数の記録にアクセスできます。そのような記録の中から自分の先祖の多くに関する情報を見つけ出すことができます。ある意味では,探究のために世界中を旅する時代は終わり,コンピューター技術によって世界中の記録が手に入るようになったのです。また,神殿の儀式のために名前を処理するプロセスも,はるかに速やかに,また効率的に行えるようになっています。

十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老は,家族歴史の業を簡素化するために新しくもっと効率的なコンピューター技術を開発していた人々について語っています。「この家族歴史の業を簡素化するために,多くの優秀で思いやりあふれる人々が,パーソナルコンピューターを利用する技術を開発してきました。」(「贖罪-愛の収穫」『聖徒の道』1991年1月号,5)

本章を通して,新しい技術革新に主の影響力があることをさらに認識できるようになります。教会の家族歴史部(公にはファミリーサーチという名称で知られる)は,進化するコンピューター技術を駆使して,皆さんが先祖の名前を探し,彼らの救いの儀式を行えるようにしています。本章では,コンピューター技術を通じて利用が可能になったリソースを新たに幾つか紹介します。本章を読み進めながら,自分の家族歴史の活動に役立つリソースを見つけましょう。

注解

主の御霊は技術の進歩に影響を与え,家族歴史を含む主の業の進展に貢献している〔6.1〕

現代の発明のおかげで,家族歴史活動の速度が速まっている。〔6.1.1〕

ブリガム・ヤング大管長

ブリガム・ヤング大管長〔1801-1977年〕の娘のスーザ・ヤング・ゲイツは,ある日,父親に尋ねました。「もしあらゆる人に昇栄の完全な機会が与えられるというのなら,しなければならない神殿活動も莫大になるはずで,どうやってそれを全部できるのかと。父親は答えました。仕事を軽減してくれるような道具が数多く発明され,日々の労働は短時間でできるようになる。そうすれば,神殿活動にもっと多くの時間を費やすことができるようになると。」(アーチボルド・F・ベネット,“Put on Thy Strength, O Zion!” Improvement Era,1952年10月号,720)

スペンサー・W・キンボール大管長(1895-1985年)はこの言葉を再確認し,主の霊感が与えられて,業を進めるのを助けてくれる新しい発明が生まれるであろうと,確信を込めて述べています。

「わたしたちが自分にできることをことごとく行ったならば,主は門を開けるための道を備えてくださるとわたしは感じています。それがわたしの信仰です。……

わたしたち凡人が思いもしなかったような発明を,主がわたしたちの手に託そうと心から願っておられるとわたしは信じています。」(“When the World Will Be Converted,” Ensign,1974年10月号,7,10)

主は手段を備えてくださる。〔6.1.2〕

主は決してわたしたちが従うことのできない戒めをお授けになりません(1ニーファイ3:7参照)。亡くなったすべての親族のために神殿の儀式を執り行うようにという戒めを見て,どうしたら果たすことができるのかといぶかしく思う人もいるかもしれません。十二使徒定員会のボイド・K・パッカー会長は,例えば死者を贖う業など,主が戒めを与え,僕たちが従う決意をしたときには,主の目的が果たされるのを助ける技術を作り出せるよう人々に霊感が与えられると教えました。

「わたしたちは死者を贖う必要があります。一人残らずです。そうするように命じられているからです〔教義と聖約124:32-34参照〕。……

主の僕が主から命じられたことを行おうと決意するとき,わたしたちは前進することができます。そして,わたしたちが歩みを進めるかぎり,どんな分岐点であろうとも,そこではわたしたちを助けるために備えられた人々に出会うことでしょう。

彼らはわたしたちにとってまさに必要な技術と能力を携えて現れます。また,情報,発明,様々な種類の助けが行く手に備えてあり,わたしたちはその都度,必要な対策を講じることができるでしょう。

それはまるで,わたしたちがその方向に向かって旅していることをだれかが知っているかのようです。全能者の見えない手がわたしたちのために備えてくださっていることが分かります。……

わたしたちに用意ができたとき,必要なことは何でも明らかにされるはずです。わたしたちは分岐点で待ちながらそれを見つけ出すことでしょう。」(That They May Be Redeemed: A Genealogical Presentation by Elder Howard W. Hunter and Elder Boyd K. Packer〔地区代表セミナー,1977年4月1日〕3)

ノート型パソコンを使う女性

今は「わたしはわが霊をすべての肉なる者に注ぐ」というヨエルの示現が成就している時代である(ヨエル2:28)。

古代の預言が今成就しつつある。〔6.1.3〕

古代の預言がこの時代に成就しつつあることについて,ゴードン・B・ヒンクレー大管長(1910-2008年)は,科学上の発見に言及し,それはヨエルの預言が現在花開いていることを示す一つの例であると言っています。

「神と神が愛しておられる御子が少年ジョセフに御姿を現された日から,膨大な知識が滝のように世に注がれてきました。マラキの言葉を成就すべく,人々の心はその先祖に向けられてきました。ヨエルの受けた次の示現が成就してきているのです。

『その後わたしはわが霊をすべての肉なる者に注ぐ。あなたがたのむすこ,娘は預言をし,あなたがたの老人たちは夢を見,あなたがたの若者たちは幻を見る。

その日わたしはまたわが霊をしもべ,はしために注ぐ。……』〔ヨエル2:28-29〕……

この何十年かで,それまでの人類史上でなされたすべての科学的発見よりも多くの発見がなされてきました。運輸,通信,医療,公衆衛生,原子力の活用,コンピューターの奇跡とそれに付随するすべての進歩がわたしたちのこの時代に花開いたのです。これまでの生涯のうちに,わたしは奇跡に次ぐ奇跡が実現するのを見てきました。人々はそれを当たり前のように思っています。」(「時満ちる時代に生きる」『リアホナ』2002年1月号,4-5)

ヨエルの預言が現在成就しつつある。〔6.1.4〕

ラッセル・M・ネルソン長老

十二使徒定員会のラッセル・M・ネルソン長老もまた,ヨエルの預言に注目して,この末日に主の御霊が注がれている結果の一つとしてコンピューターの発展があると教えています。

「最終的には,〔地球は〕日の栄えの状態になります(黙示21:1;教義と聖約77:188:25-26参照)。しかし終わりの時が来る前に,末日が来なければなりません!

現在が末日なのです。そして,実に驚異的な時代です。主の御霊は,地上のあらゆる人々に注がれています。預言者ヨエルが予告したとおりです。この預言はきわめて重要なため,天使モロナイが預言者ジョセフ・スミスに再確認しました(ヨエル2:28-32ジョセフ・スミス-歴史1:41参照)。

何千年もの間,土地の耕作方法,交通手段,意思の伝達方法などは古代の技術からあまり変化してはきませんでした。しかし,ジョセフ・スミスが出現して以来,驚くべき進化を遂げてきました。……

コンピューターの発達に伴って,それらが教会の業務に導入され,生きている会員の記録や幕のかなたにいる先祖の情報を整理しやすくなりました。かつては家族の歴史に興味を示さなかった世界中の人々が,今では,一昔前には利用できなかった技術を用いて,先祖の探究を行っています。」(「わが教会は,……末日聖徒イエス・キリスト教会と称えらるべし」『聖徒の道』1990年7月号,18参照)

青少年には貢献できる技能がある。〔6.1.5〕

十二使徒定員会のデビッド・A・べドナー長老は,世界の歴史の中で,今の時代に先進技術が登場したのには意味があると教えました。

「皆さん〔教会の青少年〕の多くは,家族歴史活動はおもに年長者が行うことであると思っているかもしれません。しかし,わたしの知るかぎり,聖文や教会指導者によって述べられた指針の中には,この重要な奉仕を年長の成人だけにさせるための年齢制限はありません。皆さんは神の息子娘,聖約の子孫,王国の建設者です。皆さんは人類家族の救いの業を手伝う責任を果たすのに,特定の年齢に達するまで待つ必要はないのです。……

若い人々が様々な情報通信技術について非常によく知っているこの時代に『ファミリーサーチ』やその他のツールが出てきたことは,偶然ではありません。皆さんは,友達と手早く連絡を取り合うためだけではなく,主の業を加速し進めるために携帯メールやツイッターを学んできたのです。今日多くの若い人々の間に見られる技術と才能は,救いの業に貢献する準備となるものです。」(「子孫の心は向かうであろう」『リアホナ』2011年11月号,26)

教会の家族歴史部は,家族歴史の探究のためにコンピューター用リソースを開発管理している〔6.2〕

ファミリーサーチは現代の奇跡である。〔6.2.1〕

デビッド・B・ヘイト長老

コンピュータープログラムの開発が進み,利用しやすくなってきているため,教会の家族歴史部では,絶えず更新作業を行ったり,新しいプログラムやソフトウェアを導入したりしてきました。家族歴史活動を支援するツールとして教会のファミリーサーチを導入した直後に,十二使徒定員会のデビッド・B・ヘイト長老は,その開発について次のように語っています。

「わたしたちが生を受けたこの時満ちる神権時代には,地上における主の業のすべてが絶頂を迎えます。そのためわたしたちは,かつて地上に生を受けた人やこれから生まれてくるすべての人のための儀式を含め,熱心に主の業に携わるのです。……

コンピューターで作業をする二人の女性

これまでの系図探求は,かび臭い本に囲まれた中での,骨の折れる単調な仕事が主体でした。しかし今は違います。今,わたしたちは『ファミリーサーチ』と呼ばれる画期的な手段を用いることができます。『ファミリーサーチ』は,まったく新しい効果的なコンピューターシステムです。キーボードで先祖の名前を入れると,『ファミリーサーチ』が何百万という名前を検索して,その人についての情報を直ちに拾い出してくれます。読み方が同じなのにつづりが違っているという名前も,見つけ出すことができます。おおまかな情報の一部からでも,出生,結婚,死亡の日付や場所,両親や子供,結婚相手の名前など,全部の情報を画面に呼び出してくれます。……

『ファミリーサーチ』が威力を発揮する場は,何といっても『先祖ファイル』です。これによってまったく面識のない人同士が,共通の先祖がいたことで知り合うこともあり,世界はずっと小さく感じられます。教会員であるなしを問わず,だれもがコンピューターのキーを押すだけで新たないとこや,何千という先祖を見いだすことができるのです。……

わたしたちは父なる神が最高の教師であられることを知っています。どんな書物や話よりも,主の教えと勧告ほどわたしたちの心を奮い立たせるものはありません。数々のすばらしい新技術が,主の目的を迅速に実現できるように,史上かつてないほど完璧で平明な形で,この神権時代に登場しました。教会は家族歴史センターを作り,そのすばらしいシステムを直接皆さんに提供しています。」(「先祖とのきずな」『聖徒の道』1991年7月号,76-78)

ファミリーサーチにはデータベースと探究のためのオプションが含まれる。〔6.2.2〕

ファミリーサーチは,家族歴史を行うための記録やリソース,サービスを無料で提供する,世界最大規模のプログラムです。ファミリーサーチに精通して,それを使って亡くなった先祖の名前を探究していくと,何世代にもわたって先祖がすでに結び付いていることが分かります。そのうちの一部(あるいは全部)が神殿の儀式を必要としていることも分かるはずです。

ファミリーサーチには以下のものが含まれています。

  1. 数億人分の個人に関する記録。この情報は,数多くの異なった情報源からもたらされたものです。以下はその数例です。

    • ユーザーがシステムに直接入力した,あるいはGEDCOMファイルとして寄贈した情報

    • 先祖ファイルとPedigree Resource File(系図供給ファイル)。末日聖徒イエス・キリスト教会は,教会員や家族歴史に熱心な一般の人々が協力して家族歴史の探究を進められるよう,こうしたコンピューター化したデータベースを作りました。

    • 国際系図索引(IGI)。教会に提出された,あるいは世界中のマイクロフィルム記録から抄出した約2億5,000万人分の人名データベースです。

    • そのほか,世界中から集められた無数の記録のコレクション。例えば,出生,結婚,死亡,国勢調査などといった家族歴史の記録です。

  2. ユーザー同士が探究結果や探究のためのテクニック,ヒントやコツ,さらに特定の地域の家族や姓氏研究などについて話し合えるコンピューター上のフォーラム。

  3. Research Wiki。地理上の場所に基づいた探究のためのヒントやコツ,テクニックなどを紹介するコミュニティーツールです。

  4. 家族歴史図書館カタログ。ユタ州ソルトレーク・シティーにある家族歴史図書館に収蔵されている記録やデータのオンライン文献目録です。このデータは,教会が運営する各地の家族歴史図書館への貸し出しが可能です。

  5. オンライン・トレーニングコース。系図関連の専門家によるライブのクラスと収録されたクラス。

ファミリーサーチプログラムは,継続的に,拡張,改訂,改善が行われています。

建物内部

ユタ州ソルトレーク・シティーの教会家族歴史図書館

技術の進化のおかげで記録の収集と保存がより容易になった。〔6.2.3〕

『リアホナ』2009年12月号の記事では,新しく効率的な技術を駆使して,世界中の歴史文書を複写することが可能になったことが報告されています。

「ここ数年におけるファミリーサーチでの最も重要な進歩の一つが2005年に実現した。その年,15台の高速スキャナーが開発され,それまでマイクロフィルムに記録されていた画像をデジタル画像に変換し,コンピューター上で閲覧できるようになったのである。これらのスキャナーを使うことにより,教会のグラナイトマウンテン地下記録保管庫に収められている250万巻のマイクロフィルムを数千万枚のデジタル画像に変換する作業が進められている。この作業によって作成されるデジタル画像は,いつでも索引化を行うことができる。

スキャナーはカメラのようなものである。マイクロフィルムの巻きをほどき,マイクロフィルム上の画像を高品質デジタル画像の長尺リボンに変換する。コンピュータープログラムはそのリボンの品質確認を行い,特別なアルゴリズムを使って個々の画像に分解する。

これらのマイクロフィルムには,出生/死亡記録,病院記録,家族歴史,入国審査用紙,歴史書,その他世界中から集められた多くの重要な歴史文書の画像が収められている。

……『現在ファミリーサーチが保持する記録をデジタル化した場合,そのデータ量は18ペタバイト(〔18,000〕テラバイトに相当)となり,米国議会図書館132館分にも相当します。それにこの数字には現在収集中のデータは入っていないのです。』」(ヘザー・ホイットル・リグリー「先端技術によりファミリーサーチ(FamilySearch)のボランティアが偉業を成し遂げる」『リアホナ』2009年12月号,チャーチ・ニュース,1-3)バイト

ファミリーサーチは世界各地のほかの組織と協力している。〔6.2.4〕

ファミリーサーチは世界各地の様々な機関と協力しながら,重要な歴史記録の複写と保存に努めています。「記録の入手を管理する教会家族歴史部〔ファミリーサーチ〕の職員は,まず初めに,公にどの記録が最も価値があるのか,そして,それを収集するために限られた人材をどう割り当てるかということで優先順位を決める。

次に〔ファミリーサーチの〕職員は種々の教会,市政機関,記録保管所,政府機関との交渉に入るが,ほとんどの公共機関は教会の事業を歓迎している。『わたしたちは公文書保管機関と同じくらい記録を大切にする組織であるという評判を頂いています』と,ヨーロッパに対する戦略的関係構築を管理するスティーブン・L・ウォーターズは言う。『一般に,歴史保存のために非常に多くの資力を投入するわたしたちのような組織があることを彼らは喜んでくれます。』……

プロジェクトが完了すると,最大1テラバイト(1,000ギガバイト)の画像および情報がソルトレーク・シティーに送られる。ソルトレークで画像は処理され,保存され,複製が作られ,配付される。画像がどの程度利用できるかは,各々のプロジェクトの契約内容による。多くの画像は,FamilySearch.orgで公開される。商業的系図ウェブサイトで公開されるものもある。時には記録保管所自身が画像を公開することも……ある。」(リグリー「先端技術によりファミリーサーチ(FamilySearch)のボランティアが偉業を成し遂げる」1-2参照)

教会の索引作成プログラムはだれでも手伝うことができる。〔6.2.5〕

ファミリーサーチが収集した家族歴史の記録をさらに拡大できるように,また「こうしてデジタル化した記録をだれでも利用できるようにするために,家族歴史部では〔オンラインのインデックス・プログラムを〕開発した。それを使えば,だれでも歴史文書の画像をコンピューターに取り込むことができ,その情報を編集して,名前や日付,場所やその他の情報のデータベースを作成することができる。これは,FamilySearch.orgでオンラインの探究をする人たちには無料で提供されている。」(リグリー「先端技術によりファミリーサーチ(FamilySearch)のボランティアが偉業を成し遂げる」3参照)

コンピューターと家族の写真を使って作業をする男性

今では指1本で多くの情報を入手でき,検索できるようになっている。

家族歴史の探究を進めるためにほかの情報源も活用できる〔6.3〕

ファミリーサーチのチュートリアルが役に立つ。〔6.3.1〕

new.FamilySearch.org のウェブサイトにサインインしたら,FamilySearch の使い方を学ぶ」をクリックして,チュートリアルやガイドにアクセスします。そこでは,ビデオやレッスンや文書を通して,ファミリーサーチの進め方が説明されています。LDSアカウントにまだ登録していない場合,最初の画面に出てくる新しいFamilySearchに登録するをクリックして手順に従えば登録できます。教会会員記録番号(ワードや支部の書記に尋ねるか,自分の神殿推薦状に記載されています)と生年月日が必要になります。

チュートリアルやヘルプの画面は簡単にアクセスでき,ユーザーの作業をさらに簡潔に,分かりやすくする大切な情報が提供されています。インターネット上のサイトで家族歴史の業を進めていく場合,いつでも「ヘルプ」や「ヘルプセンター」あるいは「このページのヘルプ」というラベルのヘルプオプションで助けを受けることができます。

教育サイトや商業用のプログラムも役立つ。〔6.3.2〕

世界中でこれほど多くの人が家族歴史の活動に関心を持っていることから,教会以外の団体も,教育用や商業用のウェブサイト,ソフトウェアを開発しています。ある教育ウェブサイトはユタ州プロボのブリガム・ヤング大学で開発されたもので,そこにはオンラインのレッスンや課題が掲載されており,役立ちそうな他の家族歴史サイトへのリンクが貼られているため,そこで家族歴史のやり方について指導を受けることもできます。インターネットに接続できれば,だれでも無料で利用できます。このウェブサイトには,familyhistorylab.byu.edu/261 でアクセスできます。

ファミリーサーチのウェブサイトと同期化して神殿に名前を提出できる商業用のプログラムも幾つか存在します。商業用のソフトに興味がある場合,本コースの教師か家族歴史相談員に相談してください。良い商業用のプログラムについて,最新の情報を持っているかもしれません。しかしながら,家族歴史の活動を上手に進めるために必ずソフトを購入する必要はないことは覚えておいてください。

コンピューターの前に座る女性たち

家族歴史相談員に助けてもらうことができる。〔6.3.3〕

教会の家族歴史相談員は家族歴史に関する作業や学習を支援することができます。その責任の一端として,教会家族歴史相談員は基本的に次のような責任があります。

  1. 教会員が家族歴史の活動を進められるよう,個々に助けの手を差し伸べる。

  2. 神権役員会やワード評議会が提案した個人や家族を助けることに焦点を当てる。

  3. 新しい教会員と会い,亡くなった先祖を探し出し,神殿へ行って先祖の身代わりのバプテスマと確認を受けられるよう助ける。

ラッセル・M・ネルソン長老は,コンピューターを利用できない人やコンピューターを利用したくない人は家族歴史相談員の助けを求めることができると述べています。「ところで,コンピューターを利用できない人やこの科学技術を使いたくない人はどうなるのでしょうか。心配は要りません。順を追って進めましょう。……ワードか支部の家族歴史相談員に支援を求めます。『新しいファミリーサーチ』システムでは,必要なすべてのコンピューター操作をあなたに代わって相談員が行えます。神殿の儀式のために名前を準備することもこれに含まれます。相談員は全世界に約6万人います。ワードか支部の相談員が親身になって助けてくれることでしょう。」(「先祖と愛によって結ばれる」『リアホナ』2010年5月号,93)