メンタルヘルス
8:何も感じられないときに,どうすれば幸せになれるでしょうか


「8:何も感じられないときに,どうすれば幸せになれるでしょうか」メンタルヘルス:自分を助けるために

「どうすれば幸せになれるでしょうか」メンタルヘルス:自分を助けるために

暗闇で椅子に座っている男性

何も感じられないときに,どうすれば幸せになれるでしょうか

救い主は海を鎮め,弟子たちに慰めと平安をもたらされました。主はあなたの幸福を増し加え,困難にあるときでも,人生に意味を見いだせるよう助けてくださいます。以下に挙げた助言を幾つか試してみてください。ただし,自分に向いている方法が見つかるまでには,試行錯誤が必要になるかもしれないことを心に留めておいてください。

  • 専門家の支援を求める。もし苦しみが数週間以上続いたり,症状が,家庭や職場,学校での生活や人間関係に支障をきたし始めたりした場合には,助けを求めてください。心の健康の問題に早期に対処すれば,将来危機的な状況を防ぐことにつながります。

  • 小さな勝利をたたえる。どんなに小さなことに思えようと,成功は成功です。例えば,教室で手を挙げたり,大声で笑ったり,気を利かせて人のためにドアを押さえてあげたりしたことはありませんか。人生がつらいときには,そうした瞬間について考え,その勝利を思い出してください。そうした瞬間を幾つか書き留めておくのもよいでしょう。

  • 暗闇を光に置き換える。心に浮かぶ後ろ向きな思いの一つ一つを,前向きな思いに置き換える訓練をしましょう。後ろ向きな思いが浮かんだときに聴く賛美歌,あるいは心を高めてくれる音楽を選んでおくのもよいかもしれません。神権の祝福を求めることもできます。

  • セルフケアを学ぶ。毎日やっていることを変えたり,あえて何らかの習慣を作ってみたりしてはどうでしょうか。小さな,簡単なことに喜びを見い出しましょう。花の触り心地,好きな食べ物の味,鳥の歌の美しさに心を向けてみてください。マインドフルネスなどのリラクゼーション療法を実践しましょう。心と体を回復させる時間を取りつつ,神に思いを向けてください。

  • 体を動かす。体を動かし,適切な睡眠と良質な栄養をとることは,気分や気持ちを高めてくれます。運動はストレス軽減に役立ちます。屋外を歩いたり,ランニングやダンス,ウェイトリフティングをしたりするのもいいですし,それ以外の自分が楽しめる活動をやってみるのもいいでしょう。体を使った活動を通じて,ほかの人たちとのつながりを持てることもあります。その他のアイデアについては,Provident Living: Physical Health(「身体の健康」) (ChurchofJesusChrist.org)を参照してください。

  • 感謝を示す。これは,つらい気持ちや落ち込む気持ちを否定したり,無視したりするという意味ではなく,天の御父が与えてくださった祝福を認めるという意味です。感謝していることを,毎日一つ以上書き出してみましょう。例えば,しばし苦痛から解放された時間があったこと,親切にしてもらったことを思い出したこと,目で見たり,においをかいだり,触れたり,味わったりした何かに喜びを感じたことなどがあれば,それを書くのです。

  • 紙に書き,捨てる。文章というものは,必ず日記に書いて記憶したり,子孫に残したりしなければならないわけではありません。考えを整理し,真の感情を表現するための手段として,文章を書くことは大いに助けになります。時として人は,いつかだれかが自分の書いたものを読むかもしれないと考えると,完全にありのままの気持ちを表すのをためらってしまうことがあります。ありのままの素直な気持ちで書き,真の感情を表現したら,その紙を捨ててしまいましょう。この行為は,特定の感情を手放すうえでも役立つでしょう。