「9:とても孤独です。自分に必要なことをもっと人に理解してもらうには,どうすればよいでしょうか」メンタルヘルス:自分を助けるために
「とても孤独です」『メンタルヘルス:自分を助けるために』
とても孤独です。自分に必要なことをもっと人に理解してもらうには,どうすればよいでしょうか
人間関係を築き,維持していくことには大きな価値があります。家族,友人,教会の指導者,メンタルヘルスの専門家など,信頼の置ける人と話す勇気が持てるよう祈ってください。覚えておきたいのは,ある人たちは,知識,感受性,人生経験などのために,ほかの人よりもよく耳を傾け,理解してくれるということです。話しをする時間を取ってもらいましょう。相手があなたの言っていることに集中するためにあらかじめ準備をしてきていれば,より有益な話し合いができるでしょう。例えば,こんな簡潔な言葉を述べる(メールで書く)だけでよいのです。「すみません,今,つらい思いをしていて,どうしてもだれかに話を聞いてもらいたいのです。」
以下の質問をすべて読み,自分ならどう答えるかを考えてください。会話を始めるきっかけになるかもしれません。
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体調はどうですか。慢性的な疲労,頻繁な頭痛,止まない思考,吐き気,焦燥感,動きや反応の鈍化,薬物の乱用,原因不明の筋肉痛,食欲や体重や睡眠パターンの変化など,自分の症状について話しましょう。
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情緒面では,どのような感情を覚えていますか。詳しく説明してみましょう。ひどく動揺したり,心の病に苦しんでいるときには,様々なことが起こっています。絶望感,自己嫌悪,苛立ち,孤独,不安,悲しみ,恐れ,罪悪感などの感情を,しっかりと述べるようにしてください。そうした感情を,どのくらいの頻度で感じているかを話しましょう。
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人との付き合いについては,どんな困難を感じていますか。自分が家族,友人,職場の同僚などと,どうかかわっているかを考えてください。頻繁に,あるいは意味もなく悲しくなる,人付き合いを避けている,衛生観念が欠如している,かつては楽しかったことに興味が持てなくなった,エネルギーややる気が失われた,など,自覚している行動の変化について,どんなことでも話してみましょう。
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何が思考を妨げていますか。認知機能が変化したり,損なわれたりすると,日々の生活はとりわけ困難になるものです。自分の症状について,自傷思考,決断力の欠如,混乱,もの覚えの悪さ,死や自殺についての思考など,どのようなものでも話してください。そうした考えがどのくらい頻繁に浮かぶのか,また,もっとこうだったらいいのにと思っていることについて話しましょう。