セミナリー
学習を評価する 9


学習を評価する 9

1コリント8-16章と2コリント

Young man studying scriptures

この課では,新約聖書の研究を通して自分が設定した目標にどれだけ近づけたか,どう成長したかを自己評価してもらいます。

生徒が学習を評価するのを助ける。生徒が学習を評価する機会を設けましょう。その一つの方法は,生徒がイエス・キリストの福音に生きるために設定した目標について考えてもらうことです。生徒は振り返りを行うことで,改善すべき点と改善した点を認識するようになります。生徒が希望を感じ,学び続ける方法を知ることができるように,御霊の助けを招くよう励ましましょう。

生徒の準備:生徒に, 1コリント8- 16章2コリント から学んだ原則をどのように適用しようとしたかを振り返ってもらいます。

学習活動案

この課では,生徒が自分の設定した目標にどれくらい近づけたか,新約聖書の教えを説明する能力は伸びているか,福音に従って生活する態度,望み,能力がどのように変わってきているかを評価してもらいます。クラスでの 1コリント8-16章2コリント の学習では,以下の活動で取り上げられている以外の真理を強調したかもしれません。もしそうであれば,活動にその真理も取り入れるように調整するとよいでしよう。

この課では,あなたの学習と,あなたが 1コリント8-16章2コリント で教えられた原則をどのように適用しようとしたのかを評価する機会があります。学びを評価することは,聖文研究が,救い主のようになるためにどのような助けになるかを分析するのに役立ちます。

目標を評価する

生徒に,聖書,モルモン書,教義と聖約,高価な真珠を合わせて,印刷された聖典の総ページ数を推測するという課題を出してクラスを始めましょう。次に,ページ数を実際に合計して,だれの推測が最も近いか確認してもらいます。

聖書,モルモン書,教義と聖約,高価な真珠を合わせて,印刷された聖典の総ページ数を推測してください。

  • 主がこれほど多くの聖典をわたしたちに与えられたのは,なぜだと思いますか。

  • どうすれば,主の言葉に感謝を示すことができるでしょうか。

十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は,主はなぜ聖典にこれほど多くの御言葉を与えられたのかを説明しました。以下の言葉を読むか,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「聖文の祝福」(3:03)を見ましょう:

3:5
Portrait of Elder D. Todd Christofferson. Photographed in March 2020.

「これほど多くの聖文に恵まれていることが……どれほど大きな祝福か考えてください。それだけでなく,すべての男性,女性,そして子供が,このような神聖な言葉を,ほとんどの場合は自分の国の言葉で,個人用に所有し,研究することができるのです。……また主が,この祝福を与えることによって,わたしたちが常に聖文を用いる必要性が以前のどの時代と比べても高いと語っておられることも確かです。わたしたちがなすべきことをすべて告げるキリストの言葉を常によく味わうことができますように( 2 ニーファイ 32:3 参照)。」

D・トッド・クリストファーソン「聖文の祝福『リアホナ』2010年5月号,35)

  • 「〔現在は〕聖文に目を向ける必要性が以前のどの時代と比べても高い」のは,なぜだと思いますか。

  • 生活の中で,聖文はあなたのどのような個人的ニーズを満たしていますか。または,どのようなニーズを満たすことができるでしょうか。

少し時間を取って,あなたの個人的な聖文研究について深く考えましょう。聖文研究はどのようにあなたのニーズを満たしているのか,また何かしら調整する必要があるかどうかについて,天の御父の勧告を求めてください。毎日の聖文研究をより着実に進めたり,研究から得られる理解をさらに深める必要があるかもしれません。調整した方がいいと思うことがあれば書き込んでください。家族やセミナリーの教師,教会指導者に,聖文研究の目標を達成する助けを求めるとよいでしょう。

救い主に頼って助けを求める

Jesus forgiving and healing a man.

パウロは,コリントの聖徒たちに手紙を書いたとき,イエス・キリストがわたしたちを祝福し,助けてくださる方法に焦点を当てています。次に,幾つか例を挙げます:わたしたちが誘惑から逃れるのを助ける( 1コリント10:13 参照),慈愛を深めるのを助ける( 1コリント13 参照),復活を通してわたしたちを死からよみがえさせる( 1コリント15 参照),わたしたちが神と和解するように促す( 2コリント5:16-217:1-10 参照),忠実に試練に堪え忍べるようにわたしたちを強くする( 2コリント1112 章参照)。

少し時間を取って,あなたが救い主について学んだり,救い主に頼る助けとなった, 1コリント8-16章2コリント で印をつけたり,メモを残した聖句を復習しましょう。

イエス・キリストがどのようにあなたを助けてくださるのかについて,3-5分のメッセージを用意しましょう。メッセージには,以下の内容を入れてください:

  • あなたにとって重要な意味を持つ 1コリント8-16章2コリント の聖句を一つ以上。

  • 救い主がどのようにあなたを助け,強めてくださるかについて,これらの聖句が教えていることの説明。

  • これらの聖句で教えられている方法で助けとなっている,あなたの人生における経験や聖典の中のイエス・キリストの模範。

  • 救い主の助けと力を受けるために,ほかの人をどのように招くか。

自発的に手を挙げてもらい,何人かの生徒にメッセージを発表してもらうとよいでしょう。あるいは,メッセージをパートナーと分かち合ってもらうこともできます。メッセージを家庭や教会で分かち合うよう勧めましょう。

神殿・家族歴史活動と復活

Temple Family History

活動A:神殿・家族歴史活動に参加する

1コリント15:29の課が教えられなかった場合や,生徒に神殿・家族歴史活動により深くかかわるための計画を作成してもらわなかった場合は,活動Aを省略してもよいかもしれません。

生徒がFamilySearch.orgや「FamilySearch」アプリの使用方法を知らないようであれば,レッスン中に時間を取り,使ってみてもらうとよいでしょう。亡くなった先祖の中から,直接知っていたり,その人について話すことのできる人をを探してもらうとよいでしょう。生徒が見つけた先祖にとって救い主の復活が何を意味するのか,生徒たちが考えられるようにしてください。

これまでに, 1コリント15:29 を研究しているかもしれません。救い主の復活があなたの先祖にどのような影響を与えるのか,考えてください。振り返りながら,このビデオを見てください。

Temple Family History

1コリント15:29 を学んだときに,神殿・家族歴史活動を行うための計画を作成したかもしれません。そうであれば,時間を取ってその計画を見直し,実行に移すために取った行動について深く考えてください。作成していない場合は,あなたの先祖がイエス・キリストの福音の祝福をすべて享受するのを助けるにはどのようなことができるかについて,今計画を立てるとよいでしょう。

生徒が深く考え,書いている間に見られるように,次の手順を表示するとよいでしょう。十分な時間を取ってから,自発的に手を挙げてもらい,何人かの生徒に自分の考えを発表してもらいましょう。

あなたの計画について報告してください。

計画を立てていた場合は,うまくいったことと,どんな障害に直面したか,発表してください。天の御父が,調整し変更するよう望んでおられると感じることは何かありますか。その調整はどのようにあなたの役に立つでしょうか。

計画を立てていなかった場合は,やりたいこととその理由を発表してください。計画を実行するとき,その計画はあなた自身やほかの人にどのような影響を与えると思いますか。

以下の質問のうち,一つに答えてください:

  • 神殿・家族歴史活動への参加は,復活への希望をどのように示しているでしょうか。

  • 天の御父をより近くに感じ,イエス・キリストのようになるうえで,神殿・家族歴史活動への参加はどのように役立ちましたか。

活動B:救い主の贖罪の教義を説明する

以下の質問について話し合い,救い主の贖罪の教義を説明する能力を生徒が評価するのに役立てましょう。聖霊を招いて,この話し合いを導いていただきましょう。

  • 救い主の復活が主の贖罪に不可欠なのは,なぜでしょうか。

  • 復活について 1コリント8-16章2コリント で研究したことで,あなたの役に立ったのはどのようなことですか。

  • 復活を文字どおりに信じなかったならば,人生において違った選択をしたと思うのは,どのようなことですか。

  • イエス・キリストがわたしたちに死に打ち勝つ力を与えてくださることに,あなたが感謝しているのはなぜですか。どうすれば,その感謝の気持ちを表すことができるでしょうか。