1コリント15:29
「死者のためにバプテスマを受ける〔の〕は,なぜ……だろうか。」
コリントの聖徒の多くは亡くなった先祖のためのバプテスマに参加しましたが,中には死者の復活を信じない者もいました。パウロは,わたしたちが死者のために儀式を行うのは,復活のときにキリストがわたしたち全員をよみがえらせてくださり,再び生きることができるという信仰によるものだという,ことを彼らが理解できるように助けました。この課では,神殿・家族歴史活動により有意義に参加することを望み,計画できるようになります。
学習活動案
証の大切さ
以下の3組の写真を調べてみてください。各組の2枚の写真の関係について深く考えましょう:
1組目
2組目
3組目
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救い主の空の墓と現代の神殿の関係を,人にどのように説明しますか。
使徒パウロは,コリントで復活はないと教えている人々がいることを知ると,聖徒はすでに復活が現実のものであることを証していると指摘しました。
1コリント15:29 を読み,パウロが言及した行為を探しましょう。
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29節 でパウロが教えていることを,あなたなら自分自身の言葉でどのように述べますか。
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死者のためのバプテスマは,どのように救い主,救い主の贖罪,復活を証するのでしょうか。
死者のためのバプテスマ
1コリント15:29 から学ぶことができる一つの真理は,バプテスマを受けずに亡くなった人でも,神殿で行われる業によって,この最も重要な儀式を受けることができるということです。
ゴードン・B・ヒンクレー大管長(1910-2008年)は,神殿活動に参加することが,イエス・キリストとわたしたちをいかに結びつけるかについて教えています:
「死者のための身代わりの働きは,わたしが知るほかのいかなる働きよりも,救い主御自身の身代わりの犠牲に近いと思います。それは報酬やいかなる種類の見返りも求めずに,愛を持って行われるものです。何とすばらしい原則ではないでしょうか〔1995年8月29日,イギリス,バーミンガムでのファイヤサイド〕。」
(Gordon B. Hinckley, “Excerpts from Recent Addresses of President Gordon B. Hinckley,” Ensign, Jan. 1998, 73)
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死者のためのバプテスマやほかの神殿活動に参加することは,わたしたちが救い主のようになるために,どのような助けとなりますか。
理解を深める
ある日学校で,友達と週末の予定について話し合っていると想像してみてください。ある友達は,自分のワードでほかの青少年と一緒に死者のためのバプテスマを行うため,神殿に行くのを楽しみにしていると言います。もう一人のの友達の真央は,とても困惑したような表情を浮かべて,こう聞きます。「死者のためのバプテスマ?それは何?」
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真央が理解できるような形でこの質問に答えるのに,どれくらい自信がありますか。
少し時間を取って,以下のリソースから一つ以上選択するか,独自のリソースを探して研究し,死者のためのバプテスマの儀式についての理解を深めましょう。研究しながら,この行為をよりよく理解したいと思っている真央のような人と共有できることを調べてください。
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『聖句ガイド』「 バプテスマ 」の項の「死者のためのバプテスマ」(scriptures.ChurchofJesusChrist.org)を参照。
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『福音トピックス』「家族歴史」(topics.ChurchofJesusChrist.org)
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死者のためのバプテスマの儀式が示しているのは,天の御父とその御子イエス・キリストが,わたしたち一人一人のことをどのように感じておられるかということです。
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この儀式に参加した自分自身の経験。
学んだことに基づいて行動する
神殿・家族歴史活動に関する個人的な経験について考えてみましょう。これらの経験が有意義なものとなった理由と,直面した障害について,深く考えてください。次に,今日学んだことや感じたことをどのように応用するかについて,簡単な独自の計画を作りましょう。例えば,神殿参入,神殿推薦状を持つこと,バプテスマを受ける必要がある先祖の名前を見つけるためにFamilySearchを使うこと,神殿での経験をより有意義なものにするために何かをすること,霊感を受けた独自のアイデアを一つ考えること,などに関連した計画を立てるとよいでしょう。聖霊の促しに従い,あなたに最適な計画を作りましょう。計画を学習帳に書いてください。
注釈と背景情報
死者のためのバプテスマは,イエス・キリストとその復活と,どのように関連しているのでしょうか。
十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は,次のように教えています:
「死者の贖いに注ぐわたしたちの熱意,その決意のために注ぐ時間と経費は,とりもなおさず,イエス・キリストに対するわたしたちの証の表明なのです。それは主の聖なる属性と使命に関する最も力強い声明となっています。その証するところは第1にキリス トの復活であり,第2に贖罪の及ぶ範囲に際限のないことであり,……
わたしたちが死者にバプテスマを施すのは,彼らが復活することを知っているからです。」
(D・トッド・クリストファーソン「死者の贖いと,イエスへの証」『リアホナ』2001年1月号,10)
新約聖書時代のキリストの教会の会員は,死者のためにバプテスマを行いましたか。
身代わりのバプテスマが行われたのは,イエスが復活された後のことです。 1コリント15:29 は,聖書の中で死者のための身代わりのバプテスマについて述べている唯一の節ですが,ほかの古代文書でも初期のキリスト教徒によって死者のためのバプテスマが行われていたことが裏付けられています。
「イエス・キリストは,永遠の命を得るためにはバプテスマが必要だとお教えになりました( ヨハネ3:5 参照)。パウロ自身もバプテスマを受け,この重要な儀式によってわたしたちは『新しいいのちに生きる』ことができると教えました( ローマ6:4 。 使徒9:18 も参照)。それにもかかわらず,天の御父の何百万人もの子供たちは,イエス・キリストを知ることなく,欠かすことのできないバプテスマの儀式を受けることなく亡くなっています。死者のためのバプテスマについてのパウロの言及は,初期の教会員が死者を贖うための神の計画を知っていたことを示唆しています( ヨハネ5:25,28 ; 1ペテロ3:18-19 ; 4:6 も参照)。」(New Testament Student Manual [2014], 385)