マスター教義:1コリント11:11
天の御父の計画においては,男女ともに不可欠である
1コリント11章の研究では,女性と男性の類のない神聖な役割を,神がどのようにお考えかについて学びました。この課は,1コリント11:11の聖句の場所と重要語句を暗記し,教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用することで,これらの教えの習熟度を高めるのに役立ちます。
生徒の準備:十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード会長による記事「主の業における男性と女性」(『リアホナ』2014年4月号,48)の要点3を読み,わたしたちが理解すべき男性と女性に関する神の教義についての真理を調べてもらいます。
学習活動案
このマスター教義聖句のレッスンは,「1コリント11章」を学んだ後で学習するようになっています。つまりここは,マスター教義聖句 1コリント11:11 の背景を学ぶ課なのです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,その週のうちに背景の課も教えるようにしてください。
説明と暗記
以下の手に関する見解は,リンダ・K・バートンの話「ともに高め合いましょう」(『リアホナ』2015年5月号,29-32)に基づいています。
あなたの両手を見てください。両手がいかに似ているか,そして違っているか,よく見てみましょう。
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手は一つでもその役目を果たすことができるにもかかわらず,天の御父が御自分の子供たちに二つの手をお与えになったのはなぜだと思いますか。
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両手に違いがあることで,課題を達成したり才能を発揮したりするのに,どのような助けとなりますか。
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手に関するこれらの見解は, 1コリント11:11 とどのように関連しているでしょうか。
生徒が 1コリント11:11 の聖句の場所と重要語句を暗記する機会を設けましょう。以下は,暗記に活用できる活動の一例です。必要に応じて,「マスター教義」アプリを活用してこの聖句を復習し,暗記するよう生徒に勧めましょう。
以下の活動は, 1コリント11:11 のマスター教義聖句とその重要語句「主にあっては,男なしには女はないし,女なしには男はない」を暗記する助けとなります。
重要語句と聖句の場所を書いてください。重要語句や聖句の場所を,何度も読み上げるか暗唱しましょう。このとき,1回読んだり暗唱する度に,言葉を消していきます。何も見なくても自信を持って言えるようになるまで,重要語句と聖句の場所を繰り返し言いましょう。
応用の実践
学習帳に,以下の霊的な知識を得るための原則を書き留めてください:
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信仰をもって行動する
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永遠の視点から概念や疑問について調べる
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神が定められた情報源を通してさらに理解を深める
各原則を二つか三つの文で説明してください。『マスター教義に関する基本文書』(2022年)の第5-12段落を参照して,知識を確認し,欠けている重要な情報があれば,書き加えるとよいでしょう。
「生徒の準備」で学んだことを思い出すよう,生徒に促しましょう。生徒が以下の質問について話し合う際に,生徒の答えをホワイトボードに書く(または生徒に書いてもらう)とよいでしょう。自分の考えを記録することは,生徒と学習内容をつなげる助けとなります。
1コリント11:11 では,天の御父の計画において,男性と女性の両方が不可欠であることを学びました。
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この真理は,社会において,どのように誤解され,無視されてきたでしょうか。
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あなたの生活の中で,この真理を教えたり擁護したりする機会があるとすれば,それはどのような状況でしょうか。
生徒がより身近に感じられるように,霊的な知識を得るための原則を,前の質問に対する生徒の答えに当てはめるとよいでしょう。必要に応じて,この課に記載されているシナリオを用いてください。
以下の質問を表示して話し合ってもらうか,生徒に資料を配付するとよいかもしれません。
この活動を通して生徒が最もよく学べる方法を検討してください。個別,少人数のグループ,またはクラス全体で行うことができます。レッスンの最後に少し時間を取って,見つけたことを話し合ってもらうとよいかもしれません。
以下のシナリオのいずれかを選び,霊的な知識を得るための原則を応用することが, 1コリント11:11 から天の御父の計画における男女の役割についての真理を理解するのに,どのように助けとなるかを考えてください:
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彩花の妹の詩織は,学校で男の子たちが「男の方が女よりも偉い」と言っているのを聞きました。詩織は彩花に「女の子も男の子と同じくらい大切なんじゃないの」と尋ねています。
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大輝は,定員会の仲間の何人かが女性についてとても失礼な話をしているのを聞いて,気にしています。
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人気の映画を見た後で,友人グループが父親役のおかしな行動をばかにしています。中には,父親は必要なかったと言っている友人たちがいて,一人は,「だからこそ,幸せな家族を築くのに男性は必要ない」と言っています。
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拓也と美香は神殿で結婚する準備をしています。二人の両親は,これから二人で作り上げる家庭の中で,各々がどのような役割や責任を果たすのか,二人で話し合うことを提案しています。
信仰をもって行動する
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それぞれの状況で,あなたやシナリオの登場人物が信仰をもって行動するには,どうすればよいでしょうか。
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女性と男性の類のない本質的な役割を重視することは,あなたがイエス・キリストに従うのにどのような助けとなりますか。
永遠の視点から概念や疑問について調べる
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天の御父と御父の計画に関して知っていることで,このような状況に遭遇した場合に助けとなるのはどのようなことですか。
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天の御父の計画における男女の役割とは何でしょうか。
神が定められた情報源を通してさらなる情報を求める
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1コリント11:11 で教えられている真理に対する理解と証は,この状況に対応するのにどのような助けとなるでしょうか。
これは,「生徒の準備」で学んだことを発表してもらう機会になるかもしれません。
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あなたが忠実に対応するには,ほかのどのような聖文や教会指導者の霊感を受けた教えが助けとなるでしょうか。
マスター教義の復習
今後のレッスンで,復習のために以下の活動を行ってください:
1コリント11:11 の重要語句をホワイトボードに書きます。このとき,鍵となる言葉は書かずに空欄にしておきます。生徒に,空欄に正しい言葉を入れて,重要語句と聖句の場所を書いてもらうか,暗唱してもらいます。生徒に,聖句の場所と重要語句を,何度か繰り返して読んでもらいます。
補足学習活動
神が定められた情報源
生徒がシナリオに答える際に,以下の情報源や神が定められたほかの情報源を勧めるとよいでしょう:
M・ラッセル・バラード「主の業における男性と女性」『リアホナ』2014年4月号,48。リンダ・K・バートン「ともに高め合いましょう」『リアホナ』2015年5月号,29-32ジーン・B・ビンガム「一致して神の業を成し遂げる」『リアホナ』2020年5月号,60-63
モニカのストーリー
チャド・H・ウェッブ兄弟は,宗教教育セミナリー・インスティテュート訓練放送で,モニカという若い女性の状況に霊的な知識を得るための原則をどのように当てはめることができるかを話しています。教会は女性の価値を認めていないという非難に直面した後,モニカはどのように対応するか迷っています。
モニカのストーリーを使って, 1コリント11:11-12 で教えられている真理について話し合い,霊的な知識を得るための原則の応用を実践すると,生徒の助けとなるかもしれません。ウェッブ兄弟の説教の一部を,情報源として生徒が利用できるようにするとよいでしょう。
チャド・H・ウェッブ「マスター教義」(宗教教育セミナリー・インスティテュート訓練放送での説教,2016年6月14日),broadcasts.ChurchofJesusChrist.org参照。
同性婚への対応
1コリント11:11 の真理が教えられたり擁護されたりする必要がある状況について話し合う際に,生徒は同性婚というテーマを取り上げることを考えるかもしれません。気配りと思いやり,愛をもって,このテーマに取り組んでください。ChurchofJesusChrist.orgのトピックス「同性婚 」を参照してください。 1コリント11:8-9,12 ,「 家族—世界への宣言 」(ChurchofJesusChrist.org)の第2段落と第7段落も参照するとよいかもしれません。
これらの活動の目的は,教師がすべての答えを提供することではなく,生徒が霊的な知識を得るための原則を使うのを練習することであることを忘れないでください。生徒の答えを聞くときには,御霊の導きを求め,生徒が自身の懸念に対処する助けとなるような質問をできるように,御霊の促しを求めましょう。
この課に含まれているシナリオの代わりに,以下のシナリオを使用してもよいでしょう:
千春には,同性にひかれている友人が何人かいます。彼女はこう言います。「なぜ教会は同性婚が誤りであると教え続けているのか分からないわ。どうして同性婚を決意した人たちから幸せを奪うようなことをするの。」