セミナリー
マスター教義:マタイ16:15-19


マスター教義:マタイ16:15-19

イエスは言われた,「わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう。」

A young woman meets with her Bishop.

以前の課で,神権の鍵の重要性と,救い主が地上の預言者たちに主の鍵をどのようにして託されたのかについて学びました。この課では,この聖句の場所と重要語句を暗記し,その教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実際のシナリオに応用することによって,この教義を使いこなせるようになってもらいます。

マスター教義の適時性セミナリーやインスティテュートの教師に向けた話の中で,十二使徒定員会のM ラッセル・バラード会長は,マスター教義について,こう教えています:「このプログラムは霊感に基づき,時宜にかなっています。教会の若人にすばらしい影響を及ぼすことでしょう。しかし,『マスター教義』が成功するかどうかは,CESにおけるすべての学習プログラムと同様,大いに,皆さんの働きにかかっています。」(「21世紀においてCES教師に与えられている機会と責任」〔中央幹部との夕べ,2016年2月26日〕,ChurchofJesusChrist.org

生徒の準備:神権の鍵によって自分の生活がどのように祝福されているか考えてもらいます。

学習活動案

このマスター教義聖句の課は,マタイ16:18-19;マタイ17:1-7を学んだ後で学習するようになっています。つまりこれは,マスター教義聖句 マタイ16:15-19 の背景を学ぶ課なのです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,背景を学ぶ課も同じ週に教えてください。

説明する

生徒に二人一組または少人数のグループで,以下のことを説明する練習をしてもらいます:

知り合いの中で,「神権の鍵」という言葉を聞いたことはあるが理解していない人のことを思い浮かべてください。 マタイ16:15-19 を使って,神権の鍵とは何か,なぜ重要なのかを説明します。可能であれば,友人や家族に,これを説明してください。また,ChurchofJesusChrist.orgや「福音ライブラリー」アプリにある『 総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』の3.0-3.4.1.1を読んでもいいかもしれません。

神権の鍵について,自分の言葉で説明した文を書きます。その文をほかの人に読んでもらうことができた場合は,どのような感想を言われたかも簡単に書いてください。

暗記する

Color Handouts Icon

その聖句の場所と重要語句を生徒に暗記してもらう時間を取ってください。レッスンが始まる前に次の配付資料を準備して切り分け,生徒に二人一組または少人数のグループで次の活動をしてもらいます。

マタイ16:15-19 :「イエスは,『わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう』と言われた」という重要語句を暗記してください。可能な場合は,以下の配付資料を印刷して,鍵ごとに切り分けます。あるいは,紙に鍵の絵をたくさん書いて,一つ一つ切り取ります。鍵1枚に,一つの単語を書いてください。また,一つの鍵に,マスター教義聖句の場所, マタイ16:15-19 を書きます。すべての鍵を混ぜた後,正しい順番に並べてみましょう。聖句の場所と言葉を暗記するまで,この活動を繰り返します。時間を計って,挑戦する度にスピードが速くなるよう努力してもよいでしょう。

Doctrinal Mastery - Matthew

今後のレッスンでの復習活動のために,今日使った紙の鍵を保管しておくよう生徒に伝えます。

応用の実践

霊的な知識を得るための原則を生徒と復習してください。例えば一人の生徒に,『マスター教義に関する基本文書』にある,第5-12段落の霊的な知識を得るための原則を説明する文から,一つの文章を読んでもらいます。ほかの生徒には,その文がどの原則について述べているか,当ててもらいます。何人かの生徒にも別の文章を読んでもらいます。この活動を数回繰り返し,クラス全員が各原則になじめるようにします。

実践応用活動の前に,時間を取って,『マスター教義に関する基本文書』(2022)の第5-12段落にある,霊的な知識を得るための原則を復習してください。

次のシナリオは,個人で,少人数で,あるいはクラス全体で学習してもかまいません。シナリオの内容は,生徒のニーズに応じて変えてもよいでしょう。例えば,ヴァーニャがソーシャルメディアで見る動画は,再臨の日時を知っていると主張する教会員のビデオにしてもかまいません:

教会員が教会の教義を批判する動画を,ヴァーニャという友人がソーシャルメディアで見ています。この動画の中の会員は賢くて説得力があり,特定の教義を変更するよう,教会に訴えています。さらには,自身の見解を裏付けるために聖文まで引用しています。ヴァーニャは,どう考えるべきか,自分はどうしたらよいのか,よく分かりません。

  • ヴァーニャには,どのような疑問や不安があるでしょうか。

ヴァーニャはあなたに,助けを求める携帯メールを送ってきました。ヴァーニャの不安を解消するためにどのような返信をすればよいか,考えてください。

ヴァーニャへの返信メールを3つ,書いてください。以下の内容を入れます:

  • メール1:ヴァーニャが理解したら,この状況を永遠の視点から見ることができるようになるような,主が預言者と神権の鍵を救いの計画で使われる方法についての真理。

  • メール2:ヴァーニャが預言者と神権の鍵についてもっとよく学べるような神が定められた情報源。(聖句または預言者の言葉を,少なくとも一つ入れます。)

  • メール3:ヴァーニャにイエス・キリストを信じる信仰をもって行動し,前進できるようになってもらうためのアドバイス。可能であれば,神権の鍵に関する個人的な体験や,あなた自身がそれらの鍵をどのように使ってイエス・キリストに近づくことができたかという体験を入れてもよいでしょう。

この活動をしてもらう際には,行き詰まっている生徒がいないか,注意してください。必要に応じて,どのような答えを送ればよいか,静かに話し合ってください。行き詰まっている生徒がクラスにたくさんいる場合は,活動を中断して,ヴァーニャへの返信の例を発表し合ってもらってもよいでしょう。末日聖徒イエス・キリスト教会の預言者や使徒にイエス・キリストが主の神権の鍵を託されたことを証して,このレッスンを終えます。

マスター教義の復習

今後のクラスでは,生徒に,今回作成した鍵を再び使って,聖句の場所と重要語句を正しく並べてもらい,マスター教義聖句と重要語句を復習します。生徒のためになる場合は,鍵を順不同にして,生徒に何度か正しい順番に並べてもらいます。