マタイ15-17章;マルコ7-9章
概要
イエスは,言い伝えを神の戒めに従わない口実にした律法学者とパリサイ人を叱責されました。ペテロは,聖霊を通じて啓示を受け,イエスについての証を述べました。救い主はペテロに神権の鍵を与えると約束し,後に変貌の山でペテロ,ヤコブ,ヨハネにそれを与えられました。イエスは,救い主を信じる信仰を表明した男性の息子を癒されました。
教えるための備え
次の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。
マタイ15:1-9
この課の目的:この課では,自分の受け継いでいる伝統のうちイエス・キリストのようになるのに役立つものはどれで,主から自分を引き離すものは何かを見分けることができるようになってもらいます。
-
生徒の準備:身近な伝統,つまり「代々伝えられていく考えや習慣」(『聖句ガイド』「 言い伝え 」の項,scriptures.ChurchofJesusChrist.org)と,それに従う理由について考えてもらいます。この準備の活動に家族も参加してもらうと,生徒のためになるかもしれません。
-
生徒の準備物:紙または学習帳
-
オンラインレッスンに関する提案:学習帳だけでなく,ホワイトボード機能を利用して,様々な伝統をクラス全員で評価しましょう。生徒に伝統をホワイトボードに書いてもらい,レッスン中はそこに注釈やコメントを書き足してもらえるようにします。
マタイ16:13-18
この課の目的:この課では,天の御父から聖霊を通してイエス・キリストの証を受けることの大切さを生徒に理解し,感じてもらいます。
-
生徒の準備:イエス・キリストの証を得ることが人の生活にどのような影響を与えるかを発表する準備をしてきてもらいます。
-
生徒用資料:紙,ロナルド Aラスバンド長老の説教「霊性と守りの砦を築く」(『リアホナ』2019年5月号,107-110)を印刷したもの(活動Cを選択したけれどもデバイスで説教を見ることができない生徒のため)。
-
オンラインレッスンに関する提案:一人か二人の生徒に親しい友人や家族をクラスに招待してもらい,イエス・キリストの証をどのようにして得たか,それが本人にとってなぜ大切なことなのかを語ってもらいましょう。
マタイ16:18-19;17:1-7
この課の目的:この課では,神権の鍵の意味,そして神の救いの計画における神権の鍵の重要性を理解してもらいます。
-
生徒の準備:自分が使っている鍵について考え,その鍵は何のためのものなのか,なぜ大切なのか,それをなくすとどのようなことが起こるのかを発表する準備をしてくるように言います。もしよければ,生徒に,その鍵をクラスに持ってきてもらってもよいでしょう。
-
ビデオ:“Where are the keys?(「鍵はどこにあるのでしょうか」)“(全長2:51。タイムコード0:00-1:01とタイムコード1:01-2:51を視聴)
-
オンラインレッスンに関する提案:生徒に鍵を一つ以上持ってきてもらい,鍵の用途とその鍵が大切な理由を説明してもらいましょう。これをレッスンの冒頭で行えば,神権の鍵について生徒に理解してもらうのに役立ちます。
マスター教義:マタイ16:15-19
この課の目的:この課では,この聖句の場所と重要語句を暗記し,その教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用することによって,この教義を使いこなせるようになってもらいます。
-
生徒の準備:神権の鍵によって自分の生活がどのように祝福されているかを考えてもらいます。
-
配付資料:複数の鍵が描いてある配付物。生徒にハサミを配って切り取ってもらうか,事前に切り取っておきましょう。
-
オンラインレッスンに関する提案:神権の鍵を持っている地元の神権指導者を招き,神権の鍵についての質問に答えてもらったり,生徒に鍵の大切さを理解してもらえるような経験を分かち合ってもらったりしてください。その神権指導者に,生徒の実践応用練習を助けてもらってもいいかもしれません。
マルコ9:14-29
この課の目的:この課では,生徒に主を信じる自分の信仰を吟味し,信仰を強くする方法について啓示を求めるようになってもらいます。
-
生徒の準備:イエス・キリストを信じる信仰が強くなった経験について考えてもらいます。信仰が強くなった経験をほかの人に聞いてきてもらってもよいでしょう。
-
ビデオ:「主よ,信じます」(全長4:11。タイムコード1:12-2:59と必要に応じてタイムコード5:57-10:28を視聴)
-
生徒の準備物:紙または学習帳
-
オンラインレッスンに関する提案:教師用手引きの「補足学習活動」に記載されているビデオの一方または両方を見せてもよいでしょう。事前にビデオをダウンロードしておくといいかもしれません。