セミナリー
マスター教義の復習5


マスター教義の復習5

マスター教義聖句の場所と重要語句を暗記する

Young single adult reading her scriptures deep in thought

聖句とその教えを暗記すると,様々な面で祝福があります。この課では,マスター教義聖句の場所とその重要語句を暗記してもらいます。

生徒の準備:キリストに希望を見いだせるようにしてくれたマスター教義聖句はどれか,生徒に考えてもらいます。

学習活動の提案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を教える必要が出てくる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが立てた進度スケジュールを参照して,セミナリー開講中にマスター教義聖句の課を全部教えられるようにしてください。

イエス・キリストに希望を抱く

希望とは「約束された義の祝福を固い確信をもって待ち望む」ことであり,「イエス・キリストを信じる信仰により永遠の命を待ち望むこと」もこれに含まれます(『聖句ガイド』「 希望 」の項,scriptures.ChurchofJesusChrist.org)。

あなたがもっと希望を感じたい理由,または希望を感じる必要がある理由を,学習帳に書いてください。

使徒パウロは「聖書の与える忍耐と慰めとによって,望みをいだかせる」と教えています( ローマ15:4 )。

この課のこの部分では,準備の活動をして感じたことを生徒に発表してもらいます。

  • あなたに希望を与えてくれるのは,マスター教義聖句で学んできたイエス・キリストについてのどの教えや真理ですか。その教えや真理はどのような希望を与えてくれますか。

  • マスター教義の聖句の場所とその重要な真理を暗記すると,救い主からさらにどのような希望を与えていただけるようになるでしょうか。

この課では,下の表にまとめた聖句の場所と重要語句を暗記する機会があります。暗記する際には,次の聖句と重要語句のどれが自分に最も希望を与えてくれるか,それはなぜかを考えてください。その聖句と重要語句にまだ印をつけていない人は,印をつけるといいかもしれません。

この課で生徒に暗記してもらうマスター教義聖句の数は,慎重に決めてください。生徒には,複数の暗記方法を試してみるよう勧めるとよいでしょう。以下に挙げるのは,暗記方法の一例です。

生徒が聖句の場所と重要語句を紙に書いている間は次の表を掲示しますが,暗記を始める前に下ろしてください。

次の活動は,生徒を二人一組または少人数のグループに分けて行ってもよいでしょう:

Doctrinal Master - Matthew - John

聖句の場所

重要語句

ルカ2:10-12

「きょうダビデの町に,あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

ヨハネ3:5

「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない。」

ヨハネ3:16

「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった。」

マタイ5:14-16

「あなたがたの光を人々の前に輝かし……なさい。」

マタイ11:28-30

「すべて重荷を負うて苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」

マタイ16:15-19

イエスは言われた。「わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう。」

ヨハネ7:17

「神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,……この教が……わかるであろう。」

マタイ22:36-39

「主なるあなたの神を愛せよ。……あなたの隣り人を愛せよ。」

ルカ22:19-20

イエス・キリストは,「わたしを記念するため」に聖餐を取るよう命じられた。

ヨハネ17:3

「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,……イエス・キリストとを知ることであります。」

ルカ24:36-39

「霊には肉や骨はないが,あなたがたが見るとおり,わたしにはあるのだ。」

聖句合わせゲーム

1枚の紙を用意し,それを細長く四等分に切り分けます。表から聖句を少なくとも4つ選び,切り分けた紙に,それぞれ別の聖句の場所とその重要語句を一つずつ書きます。

次に,以下の例のように,聖句の場所と重要語句を切り離します(「/」は切り離す場所を表しています)。

ヨハネ7:17/「神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,……この教が……わかるであろう。」

4つ以上の聖句と重要語句でこれを行ったら,紙を山にして,混ぜ合わせます。

ここで,一切助けを借りずに,聖句の場所と重要語句を合わせてください。この活動は2,3回行うとよいでしょう。自分で時間を計り,繰り返す度にどのくらいスピードを上げられるかを見てもいいかもしれません。

ここで,この活動の難易度を上げるために,次の例のように重要語句を切り離してください(「/」は切り離す場所を表しています)。

マタイ22:36-39/「主なるあなたの神を/愛せよ。……/あなたの隣り人を愛せよ。」

マタイ/22:/36/-39/「主なる/あなたの/神を/愛せよ。……あなたの/隣り人を/愛せよ。」

言葉と数字を混ぜ合わせてから,正しく並べてください。すべての聖句のあらゆる単語と数字を全部混ぜ合わせてもいいですし,聖句ごとに混ぜ合わせてもかまいません。この活動は2,3回行うとよいでしょう。自分で時間を計り,繰り返す度にどのくらいスピードを上げられるかを見てもいいかもしれません。

十分に時間を取った後,クラスの冒頭で尋ねた質問を振り返って,自分には希望が必要か,希望が欲しいか,よく考えてもらいます。時間を取って,聖句の場所とその聖句の重要語句を見て,次の質問の答えを学習帳に書いてもらいます。それができたら,二人一組で発表し合います。または,少人数のグループやクラスで発表してもらってもよいでしょう。

  • あなたが暗記した4つのマスター教義聖句と重要語句はどれですか。

  • これらの聖句のうち,今のあなたの生活で最も助けになるのはどれですか。

  • これらの聖句のうち,いちばんイエス・キリストに希望を持たせてくれるのはどれですか。それはなぜでしょうか。