セミナリー
マスター教義の復習11


マスター教義の復習11

理解して応用する

Painting of Christ reading to people from a scroll in a synagogue.

この課は,マスター教義聖句にある真理を復習するのに役立ちます。また,その真理を様々な状況で応用する練習にもなります。

生徒に学習に参加してもらう。生徒は,学習に積極的に参加した方が,学んだことをよく覚えるものです。体を動かしたり,人や物とかかわったりするような活動を,生徒にさせてください。

生徒の準備:可能であれば,この課に含まれている配付資料のコピーを生徒に配ってください。生徒に,マスター教義聖句の場所と重要語句を復習してもらいます。また,そのマスター教義聖句にある真理が助けになるような状況について,考えてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりにマスター教義聖句の課を教える必要が出てくる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが立てた進度スケジュールを参照して,セミナリー開講中にマスター教義聖句の課を全部教えられるようにしてください。

マスター教義聖句を復習する

少し時間を取って,新約聖書のマスター教義聖句を復習してください。あなたがよく知っているものはどれですか。あまりよく知らないものはどれですか。

  • これらの聖句が教えている真理の中で,あなたにとって特にためになるのは,どんな真理ですか。

マスター教義聖句の場所と重要語句を復習する方が生徒のために良いと思われる場合は,以下の活動のいずれか,またはすべてを行うとよいでしょう:

注:この活動を行う場合は,生徒に二人一組になってもらうといいかもしれません。助けが必要な生徒と,助ける気持ちと能力のある生徒を組ませるとよいでしょう。

1.ホワイトボードの片側に聖句の場所,もう一方には無作為な順番で重要語句を掲示します。生徒に,聖句の場所と重要語句をどれだけ正しく組み合わせられるかやってみてもらいます。聖典を使って答えを確認してもらいます。

2.重要語句の一部を見せて,生徒にその残りと,聖句の場所を言ってもらいます。

3.重要語句を一語ずつゆっくりと読みます。生徒に,どのマスター教義聖句のことか分かったら,聖典でその聖句を開いてもらいます。

Doctrinal Master - Matthew - John

聖句の場所

重要語句

ルカ2:10-12

「きょうダビデの町に,あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

ヨハネ3:5

「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない。」

ヨハネ3:16

「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった。」

マタイ5:14-16

「あなたがたの光を人々の前に輝かし……なさい。」

マタイ11:28-30

「すべて重荷を負うて苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」

マタイ16:15-19

イエスは言われた。「わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう。」

ヨハネ7:17

「神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,……この教が……わかるであろう。」

マタイ22:36-39

「主なるあなたの神を愛せよ。……あなたの隣り人を愛せよ。」

ルカ22:19-20

イエス・キリストは,「わたしを記念するため」に聖餐を取るよう命じられた。

ヨハネ17:3

「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,……イエス・キリストとを知ることであります。」

ルカ24:36-39

「霊には肉や骨はないが,あなたがたが見るとおり,わたしにはあるのだ。」

聖句が教えている真理を覚える一つの方法は,その真理を身の回りにある物と結びつけることです。マスター教義聖句を二つ選び,その重要語句を復習しましょう。続いて,それぞれの聖句について次のことを行います:

Christmas lit white lightbulbs
  • その聖句の重要語句を連想する物の絵を描きます。その写真を撮ってもよいでしょう。(例えば, マタイ5:14-16 については,照明や光の絵を描いたり,写真を撮ったりすることができます。)

  • 絵や写真に撮った物と,聖句で教えられている真理との関係について,簡単な説明を書きます。

真理を生活に結びつける

十二使徒定員会のデビッド A・ベドナー長老は,マスター教義聖句を応用する助けになる真理を教えています。福音の原則は,「わたしたちが現世での様々な状況や困難,決断,経験をする際に,……永遠の真理に基づいた尊い観点を与えてくれ〔る〕」と(「わたしの福音の原則」『リアホナ』2021年5月号,123),教えているのです。マスター教義聖句の中にある原則を通して,わたしたちは生活の中で生じる様々な状況にどう対応すればよいかを知ることができます。

次の活動では,生徒に紙の表側に状況を書いてもらい,裏側にマスター教義聖句と説明を書いてもらうとよいでしょう。

あなたの選んだマスター教義聖句が教えている真理をだれかが応用できるような状況について,説明してください。その真理をどう応用すればその人が救い主の助けを受けられるようになるか,説明します。

生徒が書いた状況を集めて,クラスの前で読むとよいでしょう。こうすると,生徒はクラスメートの考えを聞いて,一つの状況に当てはまる真理が色々とあることが分かるようになります。

生徒にもっと積極的にかかわってもらうには,状況を読んで,生徒に(個人または小さなグループで),その状況にある人にとって助けになりそうなマスター教義聖句の場所と重要語句を書いてもらってもいいかもしれません。その状況を考えた生徒が書いたのとは異なる真理を挙げた人またはグループがいた場合は,その真理も助けになるのはなぜか,説明してもらいます。

救い主の模範について考える

今年の前半に教わったマスター教義聖句と重要語句について,深く考えてください(この課で示された表を参照します)。

近いうちにセミナリーを始める予定でありマスター教義聖句について知らない人に,短い手紙を書いてください。マスター教義聖句は救い主をよく知るのにどう役立つか,生活の中で出てくる疑問や課題にどのよう答えを与えてくれるかを,説明してください。マスター教義聖句で教えられている救い主の真理を知っていて,覚えていたために祝福を受けた例を分かち合うとよいでしょう。自分の例でも,知っている人の例でもかまいません。

補足学習活動

ロールプレイ

中央初等協会会長を務めたジョイ D・ジョーンズ会長は,ロールプレイを行うと「子供たちは難しい状況に対処する備えを確かなものにでき」ると述べています(「不可欠な会話『リアホナ』2021年5月号 ,13)。生徒に,マスター教義聖句の中にある真理が助けになるような状況を挙げてもらいます。その後,そのマスター教義聖句にある真理を用いてその状況に対処する様子をロールプレイで表現してもらいます。