セミナリー
ヘブル7-13章


ヘブル7-13章

概要

ヘブル人への手紙の後半で,パウロは,イエス・キリストへの信仰の重要性を強調しました。パウロは聖文から,キリストへの信仰をもって行動し,祝福された人々の例を多く挙げました。また,神の人格について教え,神のことを「ご自身を求める者に報いて下さる〔方〕」(ヘブル11:6),「たましいの父」(ヘブル12:9)と言及しました。パウロは,「主の訓練を軽んじてはいけない。……主は愛する者を訓練〔される〕」とわたしたちを励ましました(ヘブル12:5-6)。

教えるための備え

以下の情報は,各課の事前準備についてのアイデアを教師に提供するものです。

ヘブル11章,第1部

この課の目的:この課は,イエス・キリストへの信仰とは何か,そしてなぜそれが個人の生活において大切なのかを生徒が理解するのに役立ちます。

  • 生徒の準備:生徒に,「信仰とは________」という文章を完成させて,クラスで答えを発表する準備をしてもらいます。 

  • 表示する内容 :レッスンの最後にある生徒の学習活動で見せられるよう,資料と質問を用意しておきます。

  • オンラインレッスンに関する提案:ビデオ会議ソフトウェアのホワイトボード機能を使用して,生徒に自分の信仰の定義を書いてもらってクラスで見られるようにしたり,クラスで一つの定義を書いたりできるようにします。レッスン全体を通して,自分の定義や一緒に書いた定義を修正するよう生徒に促してもよいでしょう。

ヘブル11章,第2部

この課の目的:この課は,イエス・キリストへの信仰により生きたいという生徒の望みを強め,その信仰ゆえに神が生徒に授けられた祝福を認識するのに役立ちます。

  • 生徒の準備:自分や知り合いが,信仰をもって行動したために,どのように神に祝福されたかを考えてもらいましょう。クラスで経験を発表する準備をするように励まします。

  • 画像:聖典や教会の歴史上の人物で,イエス・キリストへの信仰を身をもって示した人物の画像を見せる準備をしてください。

  • ビデオ:清く純粋な信仰」(5:21)

  • オンラインレッスンに関する提案:信仰の模範を学習するよう,生徒に ヘブル11章 の異なる聖句を割り当てるとよいでしょう。その後,別の聖句を学習したほかの生徒と一緒にブレークアウトルームに配置し,生徒全員が学習した聖句から学んだことを発表できるようにします。

ヘブル12章

この課の目的:この課は,天の御父による訓練に謙遜に従うならば,さらに主のようになり,平安を感じられるようになる,ということを生徒が学ぶのに役立ちます。

  • 生徒の準備:神またはだれかに誤りを正していただいて感謝したときのことを,生徒に考えてもらいます。

  • 画像:疲れている様子のランナーと,競技場のトラックの画像を表示する準備をしてください。

  • ビデオ:神の御心」(3:01)

  • オンラインレッスンに関する提案:クラスの初めにオンラインアンケートを行って,自分の今の生活が長距離走のように感じられる点を生徒に匿名で共有してもらうとよいでしょう。

ヘブル12:9

この課の目的:この課の目的は,生徒が天の御父をよりよく知り,御父についてのあなたの知識と神との関係が,自分の人生にどのような良い影響を与えるのかを理解するのに役立ちます。

  • 生徒の準備:生徒に,「神の子です」(『賛美歌』189番)の歌詞を読み,自分のアイデンティティーに関するこの知識が自分の人生にどう影響するかを考えてもらいます。

  • 神を知り,神とわたしたちとの神聖な関係を知ることで,わたしたちの態度や行動にどのような影響があるのかを証してください。

マスター教義:ヘブル12:9

この課の目的:この課では生徒に, ヘブル12:9 のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記して,教義を説明したり,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用することができるようになってもらいます。

  • 生徒の準備:生徒に,10代の若者が直面する状況で,自分が天の御父の子であることを理解したり,思い出したりすることが役に立つであろう状況を考えてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒をブレークアウトルームに分けて,二人一組または少人数のグループでブレインストーミングをしてもらい,シナリオの応用の実践活動の空白を埋める方法を幾つか考えてもらうとよいでしょう。生徒が思いついたシナリオをクラスで発表できるようにします。