マタイ9-10章;マルコ5章;ルカ9章
概要
イエスがガリラヤで教え導かれたとき,長血を患っていた一人の女性が,主の衣服に触れることによって癒されました。主は,ヤイロの娘を死からよみがえらせられました。イエス・キリストは十二使徒に権能と指示を与えて,福音を宣べ伝え,教え導き,病人を癒すために彼らを遣わされました。
教えるための備え
次の情報は,各課の事前準備についてのアイデアを教師に提供するものです。
マルコ5:24-34;
マタイ9:20-22
この課の目的:この課では,救い主を信じる信仰を働かせることによって生活の中で救い主の力に頼る方法を,生徒に理解してもらいます。
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生徒の準備:イエス・キリストに助けを求めたときのことを振り返ってもらいます。ほかの人の体験について考えてもらってもよいでしょう。
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見せるコンテンツ:ラッセル・M・ネルソン大管長の言葉を見せる準備をします。
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ビデオ:「信仰ある女性を癒されるイエス」(1:38);「イエス・キリストの力を生活に取り入れる」(タイムコード11:30から13:20)
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オンラインレッスンに関する提案:ビデオ「信仰ある女性を癒されるイエス」(1:38)を見せます。使用するソフトウェアで可能であれば,ブレイクアウトルームで以下の質問について話し合ってもらってもよいでしょう。救い主の助けを得ることが自分の最大の望みであることを示すために,どのようなことができますか。イエス・キリストの力にもっとよく頼ったら,あなたの生活はどう変わるでしょうか。
マルコ5:21-24,35-43
この課の目的:この課では,恐れや不安があるときに信仰を働かせてキリストを信じることができるよう,生徒を助けます。
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生徒の準備:「恐れることはない。ただ信じなさい」という聖句( マルコ5:36 )を暗記するよう,生徒に勧めます。この言葉が試練のときにどのような助けになるか,生徒に深く考えてもらいます。
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ビデオ:「イエスがヤイロの娘を生き返らせる」(3:25)
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生徒に必要なもの:可能であれば,「恐れることはない。ただ信じなさい」という言葉を添えた絵を描くのに使う道具を持参します。
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オンラインレッスンに関する提案:恐れないようにと勧める聖句や総大会の言葉を,生徒にチャットで共有してもらいます。次に,特定の生徒に,見つけた聖句を画面共有で,「福音ライブラリー」オンラインまたは「福音ライブラリー」アプリから表示してもらってもよいでしょう。
マタイ9:36-38;マタイ10章
この課の目的:この課は,イエス・キリストの代理であり証人である使徒たちの召しと目的を,生徒が理解するのを助けます。
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生徒の準備:以下の質問をして,主の使徒たちにかかわる経験を,生徒に振り返ってもらいます―救い主の使徒たちは,あなたがイエス・キリストに近づくことができるようにどのような導きを与えてくれたでしょうか。使徒たちのどのようなところに感銘を受けますか。使徒の役割について分からないのは,どのような点ですか。生徒の準備については,「補足学習活動」の項に別のアイデアも載っています。
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見せるコンテンツ:ネルソン大管長の言葉と,イエス・キリストの使徒に対して抱いている感情や気持ちを生徒が自己評価する質問を表示できるよう準備します。または,この言葉と質問を印刷した配付物を用意してもよいでしょう。
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生徒用資料:現代の使徒について,何について,またどの資料を生徒に提供するか考えてください。
ルカ9:24-26,57-62
この課の目的:この課では,イエス・キリストのまことの弟子になるための方法を生徒が理解できるよう助けます。
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生徒の準備:イエス・キリストに従うためにどのような努力をすればよいか,考えてもらいます。
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オンラインレッスンに関する提案:生徒が,学習した内容を報告できるよう,ホワイトボードや類似の機能を使ってください。生徒に,「イエス・キリストのまことの弟子となるには,……」という文の空欄に適切な言葉を入れてもらってもよいでしょう。
マスター教義の復習3
この課の目的:この課は,以下のマスター教義聖句が教えている教義をよく理解し,それを説明する練習をするのに役立ちます。 マタイ5:14-16 ; ルカ2:10-12 ; ヨハネ3:5 ; ヨハネ3:16 。
注意:この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を行う必要が出てくる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが立てた進度スケジュールを参照して,セミナリー開講中にマスター教義聖句の課を全部教えられるようにしてください。
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生徒の準備:マタイ,ルカ,ヨハネのマスター教義聖句の中から,自分にとっていちばんためになる聖句を一つを選んでもらいます。この聖句が自分にとってなぜためになるのか考えてもらい,その考えをクラスで発表できるよう準備してきてもらいます。
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見せるコンテンツ:学習方法を書き出したものを見せて,どの方法を使うのが自分の学習にとっていちばんいいか,生徒が考えられるようにするといいかもしれません。
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実物:いろいろな学習方法に光を当てた活動について読み,生徒が選んだ活動を問題なく行えるようにするためにどのような道具が必要になるか調べます。
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オンラインレッスンに関する提案:生徒にいろいろなアイデアを提供して,家庭にある道具を使って学習方法の活動を行うことができるようにするといいかもしれません。どのような道具や実物を使ったか,生徒にクラスで見せてもらいます。