黙示15-19章
小羊はうち勝つ
預言された「末日」という言葉について考えるとき,どのようなことが思い浮かびますか。黙示者ヨハネは,この世に満ちあふれる滅びと悪の鮮明な絵を描きました。しかし,このような状況は続くわけではありません。イエス・キリストは「主の主,王の王であるから,……うち勝つ」(黙示17:14)のです。この課は,末日の困難に直面するときに,イエス・キリストにさらに自信を持って頼る助けとなります。
学習活動案
災い,試練,主を信じる信仰
ヨハネの示現の一部として,主は七人の御使いが末日に,悪人に対して様々な災いを注ぐのをヨハネにお見せになりました。これらの災害には,でき物,血に変わる水,激しい炎熱,暗闇,痛み,雷と稲妻,地震,大きな雹が含まれていました( 黙示16章 参照)。
以下の質問について深く考えてください:
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末日の試練と悪について,ほかにどのようなことを知っていますか。あなたはこれらの試練についてどのように感じていますか。
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あなたが直面するであろうあらゆる試練の中で,主が助けてくださると,どの程度自信を持って言うことができますか。それはなぜですか。
ヨハネは,末日に地の人々を悩ます破壊と試練について書く前に,別のことを述べました。 黙示15:2-4 を読み,ヨハネが見ていたものを想像してみてください。
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ヨハネが次に述べている災いについて読む前に,神のみもとに住む昇栄した聖徒たちについて学ぶことは,なぜ役に立つのでしょうか。
研究を続けるに当たって,末日の困難な時期に主に助けを求めることができることを知り,理解できるように,聖霊の導きを求めてください。
選択肢A:天使と災い
黙示16章 でヨハネが見た災いについて考えると,不安に駆られるかもしれません。それでもイエス・キリストを信じる信仰を増し加えれば,不安を乗り越える助けになります。ここで気づくべき大切なことは,天使たちが災いを注ぐ際に,主の人格について証していることです。主の人格を知ることは,主を信じる信仰を増す助けになります。
黙示16:5,7 を読み,天使たちが主と主の裁きをどのように説明したかを見つけてください。次の吹き出しに,天使が言ったと思う言葉を書いてみてください。
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主の裁きについて学ぶとき,主の人格を理解することがわたしたちにとって助けになるのはなぜでしょうか。
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生活の中で,どのようなときに神の人ととなりに対する理解が深まりましたか。イエス・キリストの人格を覚えておくことは,主に頼るうえでどのように役立ちますか。
選択肢B:悪と救い主の力
この世における悪の例と,それがわたしたちに与える影響について考えてください。
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世の邪悪さを表す象徴を考えなければならないとしたら,それは何ですか。それはなぜですか。
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救い主や,わたしたちが悪事を克服できるように助けてくださる主の方法を表す神聖な象徴か称号を考えなければならないとしたら,それは何ですか。それはなぜですか。
学習帳の1ページを,半分に折ります。 黙示17:3-7,14 を読み,これらの節でヨハネが使った象徴を思い描いてください。折ったページの片方に,悪を表すために使われた鍵となる言葉や語句を書き留めてください。反対側に,イエス・キリストと義人を表す象徴を書き出します。以下の語句は参考になるでしょう。
姦淫( 黙示17:4 ):不道徳な性的行為。また,「背教の象徴」とも言えます(『聖句ガイド』 「姦淫」 の項,scriptures.ChurchofJesusChrist.org)
バビロン( 黙示17:5 ):悪と世俗の象徴として使われ,その悪で知られる町の名前。
淫婦( 黙示17:5 ):金銭や商売のために,不道徳な性的行為をする人。
驚き( 黙示17:6 ):びっくりする,不思議に思う。)
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今読んだところにある象徴から,何を学びましたか。
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14節 にあるイエス・キリストの称号から,主についてどのようなことが理解できますか。
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小羊,すなわちイエス・キリストがあらゆる悪に打ち勝たれた方法について,何が分かりますか(『聖句ガイド』「 神の小羊 」の項,scriptures.ChurchofJesusChrist.org参照)。そのことはあなたにとってどのような意味がありますか。
選択肢C:小羊の婚姻
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家族が結婚式を祝う理由には,どのようなものがありますか。
ヨハネは結婚という概念を使って,末日について教えました。ヨハネが記したこの婚姻は,救い主の再臨を象徴しています。
花嫁と花婿の簡単な絵を描き,それぞれについて研究して学んだことを書いてください。
黙示19:7-9 を読み,主がこの婚姻についてどのような思いを持つように勧めておられるかを見てください。これらの節の花嫁は,キリストの再臨に自らを備えている主の教会の会員の象徴です。
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8節 によれば,どのようにこの婚姻に備えればいいでしょうか。それはあなたにとって,どのような意味がありますか。
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どのような点で婚姻は,イエス・キリストと聖約を結ぶ関係を表す適切な象徴といえるでしょうか。
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救い主が戻って来られる時が,あなたにとってどのような喜びの日になりますか。
以下の聖句を読み,イエス・キリストが再び来られる時に備えて,何ができるか考えてください。聖典の中で見つけたことに印をつけるか,日記に書くとよいでしょう:
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イエス・キリストについて,また主の来臨に備えるために主がしてくださったことについて,あなたはどのように感じていますか。
生徒に,特にイエス・キリストについて学んだことを分かち合ってもらいます。研究したことが理解できなかったとしても,安心させて,学んだことを分かち合ってもらいます。毎日聖文研究を続け,救い主に対する信頼を築くよう生徒を励まします。聖典で学んだ象徴,称号,特質は,イエス・キリストが末日の悪に打ち勝つのを助けてくださることを示していることを,生徒が理解できるように助けます。
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何を覚え,あるいは何をしたいですか。
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これは終わりの時の試練の中でどのように助けとなると感じますか。
注釈と背景情報
補足学習活動
バビロンから受ける影響を抑える
バビロンに打ち勝つことを強調する方が生徒にとってよいのであれば,七十人のデビッド・R・ストーン長老の話「シオンをバビロンのうちに得る」『リアホナ』2006年5月号,90-93を使うことを検討してください。この中に出てくるマンハッタン神殿のたとえは,救い主と過ごす時間を増やし,バビロンから受ける影響を抑えることの重要性を生徒に理解してもらうために,使えるかもしれません。また,『若人の強さのために』(小冊子,2011年)から,主の標準を研究し,話し合うこともよい学習になるかもしれません。
黙示19:10 。『イエスのあかしは,すなわち預言の霊である』
生徒は,イエス・キリストの証の力を理解することから益を得られるかもしれません。生徒に, 黙示19:10 を読んで,「イエスのあかし」の定義を見つけてもらいます。「預言の霊」(10節)とは,人が神の言葉を受け,話すことを可能とする,神からの啓示と霊感の賜物を指していることを説明します(『聖句ガイド』 「預言」 の項,scriptures.lds.org参照)。イエス・キリストについての証を通して,どのように人々を祝福し,この世をイエス・キリストの再臨に備えることができるか,生徒に考えてもらいます。
再臨のイエス・キリストの象徴
生徒がイエス・キリストの再臨について学ぶ助けとして,次の絵を見せ, 黙示19:11-16 を読んでもらってもよいでしょう。見つけた象徴について話し合ってもらいます。
学習ヘルプやほかの聖典は,象徴の意味を明らかにする助けとなります。例えば,なぜイエス・キリストの口からつるぎが出るのか,なぜ主が「鉄のつえをもって……治め〔られる〕」のかをよりよく理解するためです( 黙示19:15 )。 教義と聖約11:2 と, 1ニーファイ11:25 を読んでください。