ローマ1-6章
概要
パウロはローマに住む聖徒たちに向けて,わたしは「〔キリストの〕福音を恥としない」と宣言しました(ローマ1:16 )。ユダヤ人と異邦人の改宗者はいずれも,イエス・キリストに頼って贖罪の祝福をどのようにして人生に取り込むかを理解するために,助けが必要でした。パウロは,ローマの聖徒たちにキリストの恵みを理解してもらうために,恵みが信仰と行いにどう結びつくかを教えました。神と聖約を交わしてそれを守るとき,つまり「新しいいのちに生きる」ときに救い主の力を受けることができる(ローマ6:4 ),と教えたのです。
教えるための準備
以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。
ローマ1章
この課の目的:この課は,生徒がイエス・キリストの弟子として知られることを恥としない者になるために役立ちます。
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生徒の準備:キリストの弟子として知られることや,福音を分かち合うことをためらう理由について話し合う準備を,生徒にしてきてもらいます。
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ビデオ:「ジョセフ・ F・スミスの備え―どこまでも忠実な人」(1:31);「アビナダイ,キリストについて証する」(25:38;タイムコード14:39-18:39を見る)
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オンラインレッスンに関する提案:クイズを生徒に見せて,生徒には,正しいと思われる回答を強調して表示してもらうか,選択した回答のアルファベットをチャットで送信してもらうといいかもしれません。その後,クイズを出題したり,レッスンでそのテーマに触れたときに,各回答について話し合うとよいでしょう。
ローマ2-3章
この課の目的:この課では,すべての人がイエス・キリストを通して罪の赦しを受けて義とされる必要があることを,生徒によく理解してもらいます。
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生徒の準備:生徒に『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』のローマ1-6章」の課にある定義を読んでもらい,「義とされる」「信仰」「恵み」などの言葉の定義を自分の言葉で発表できるように準備してもらいます。
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表示するコンテンツ:「義とされる」「信仰」「法則」および「恵み」の定義
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オンラインレッスンに関する提案:描くように言われている絵を,ホワイトボード機能を使って一人の生徒に描いてもらい,クラス全員に見せます。
ローマ4-5章
この課の目的:この課を学ぶと,生徒はイエス・キリストの恵みについてよく理解できるようになり,この恵みに対する感謝の気持ちがさらに深くなることでしょう。
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生徒の準備:生徒に, 『聖句ガイド』 の「恵み」の項を読んで,自分の生活の中で神の恵みをどんな形で受けてきたかを一つ見つけてもらいます。
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表示するコンテンツ:砂漠にいる棒人間を描いた絵と,それに書き込んである言葉
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オンラインレッスンに関する提案:生徒をブレイクアウトルームに分けて,この絵について話し合ってもらうとよいでしょう。何を達成しようとしているのか生徒が理解できるように,明確な指示を出すようにしてください。ブレイクアウトルームで話し合う3つの質問を表示しておくといいかもしれません。
ローマ6章
この課の目的:この課を学ぶと,生徒はイエス・キリストを通して変わるよう努力するようになり,自分が変わりつつあることを認識することができるようになります。
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生徒の準備:生徒に,自分がバプテスマを受けたときのことを詳しく思い出してもらいます。そのときの写真があるかもしれないので,もしあれば,持ってきてもらいましょう。生徒や保護者の中には,生徒がバプテスマを受けたときのことを日記に付けている人もいるかもしれません。生徒にその日記を読んでもらったり,バプテスマを受けたときのことについて,詳しいことを保護者と話してもらうと,本人が忘れていることも含めて面白い発見があるかもしれません。
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表示するコンテンツ:あなたがバプテスマを受けたときの写真
マスター教義の復習17
この課の目的:この課では,生徒が新約聖書の一つ以上のマスター教義聖句の真理について理解を深め,説明する機会を設けます。
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生徒の準備:次の個人または家族の聖文研究で分かりにくい聖句や語句に注意し,それを発表できるよう準備してクラスに来てもらいます。
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オンラインレッスンに関する提案:マスター教義聖句をよく理解するために聖文研究のいろいろなスキルをどのように活用したか,ブレイクアウトルームを使って話し合ってもらうとよいでしょう。