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第16課 クラス用準備資料—イエス・キリストを通して家族生活に幸福を得る


「第16課 クラス用準備資料—イエス・キリストを通して家族生活に幸福を得る」『永遠の家族 教師用資料』

「第16課 クラス用準備資料」『永遠の家族 教師用資料』

子供にあいさつをされるイエス

第16課 クラス用準備資料

イエス・キリストを通して家族生活に幸福を得る

1分ほど,自分の人生で幸福と平安を感じたときのことを振り返ります。七十人会長会の一員として奉仕したとき,リチャード・J・メインズ長老は次のように教えています。「この世の生涯で経験する喜びは,わたしたちの生活がどの程度イエス・キリストの教えや模範や贖いの犠牲を中心とした生活になっているかということと密接に関係しています。」(「キリストを生活の中心とした生活の喜び」『リアホナ』2015年11月号,28)クラスに備えて学ぶとき,イエス・キリストとその教えの上に個人と家族の生活を確立することにより,状況にかかわりなく,どのようにより大きな幸福と平安,安定がもたらされるかについて考えてください。

セクション1

わたしと家族は,どのようにイエス・キリストを基とした霊的な礎を築くことができるでしょうか。

建物を建設するとき,その基礎と建物が建つ地盤の種類を注意深く確認します。しっかりとした基礎は建物を安定させ,自然の力やに日々の使用による圧力から建物を守ってくれます。この概念は,あなたが個人と家族の生活を築く際に,どのようにあなたに関係するでしょうか。

建物の基礎を準備する建築者

預言者ヒラマンは息子たちに,イエス・キリストを基とした霊的な基礎を築く必要性について教えました。

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クラスに備えて学ぶ

ヒラマン5:12を読み,「贖い主の岩」の基の上に築くことが,いかにわたしたちの個人と家族の生活を脅かす影響に対してわたしたちを強めてくれるか見つけてください。

十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老の次の言葉を読み,どうすればイエス・キリストを基としてわたしたちの個人と家族の生活の基礎を築くことができるかを見つけてください。

デビッド・A・ベドナー長老

儀式と聖約は,わたしたちがキリストとその贖いの基の上に人生を築くために用いるブロックです。ふさわしい状態で儀式を受けて聖約を交わし,それらの神聖な決意を忠実に覚えて尊び,自分が受け入れた義務に従って生活しようと最善を尽くすとき,わたしたちはしっかりと救い主と結ばれます。そしてそのきずなは人生のあらゆる時期にあって霊的な強さと安定の源となるのです。(「そこで彼らは恐れを静め」『リアホナ』2015年5月号,48)

七十人会長会で奉仕していたとき,ドナルド・L・ホールストロム長老は,イエス・キリストの基の上に築くことについて以下のように教えています:

ドナルド・L・ホールストロム

あなたの基礎を築き,修復し,強化するために必要なツールはすべてあなたに与えられています。……それには,一貫した質の高い祈り,聖文を通して行う日々の聖文学習,教会の集会に積極的に参加すること,特に,真心を持って聖餐を取ること,継続した無私の奉仕,および勤勉に聖約を守ることが含まれます。

もう一つの不可欠なツールは生ける預言者の勧告です。(“Jesus Christ: Our Firm Foundation,” Ensign, Apr. 2016, 61)

ともに聖文を研究する家族
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自分の考えを記録する

これまであなたまたはあなたの家族が,最も効果的に,イエス・キリストの基礎の上に築いた方法について幾つか考えてください。ノートまたはメモを取るアプリに,クラスで分かち合うことのできる幾つかの習慣や慣行を書き出してください。

セクション2

わたしたちがイエス・キリストとその教えの上に基礎を築くことを選ぶなら,どのような祝福がわたしと家族にもたらされるでしょうか。

末日の預言者は次のように宣言しています。「家庭生活における幸福は,主イエス・キリストの教えに基づいた生活を送るときに達成されるに違いありません。」(「家族―世界への宣言」,ChurchofJesusChrist.org

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クラスに備えて学ぶ

個人または家族の生活に幸福をもたらしてくれた,あなたが応用したイエス・キリストの教えについて考えてください。その教えが含まれている聖句を見つけてください。見つけたことを分かち合う準備をして,クラスに出席しましょう。

家族など,人々の一団が救い主とその教えの上に自分たちの生活を築く決断をするとき,すばらしい祝福を享受できます。これは,「シオン」という概念,すなわち,「心を一つにし,思いを一つし,義のうちに住〔む〕」人々(モーセ7:18)がとても美しく強い理由の一つです。このような人々の例の一つはモルモン書でも見つけることができます。救い主がアメリカ大陸の住民を訪れられた後,人々は集団として主の教えに従って生活する決意をしました。

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クラスに備えて学ぶ

4ニーファイ1:1,11-13,15-18を研究し,民がどのような教えに従って生活することを選んだか,またその教えに従って生活することがどのような影響を彼らに与えたかを見つけてください。

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クラスに備えて深く考える

あなたは,これまでどのようなところで,この聖句で述べられているような祝福の例を目にしたことがありますか。家族が生活をイエス・キリストとその教えの上に築くためにともに努力している場合,その様子はどのようなものでしょうか。この理想を目指すことを今からどのように始めることができるでしょうか。または,どのように引き続き目指すことができるでしょうか。

ともに歩く家族

セクション3

わたしと家族がイエス・キリストの上に基礎を築くうえで妨げとなり得る障害にはどのようなものがあるでしょうか。

十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老は,わたしたちが救い主とその教えの上に生活を築くのを妨げようと,サタンがどのように企てるかを述べています:

リチャード・G・スコット長老

サタンとその軍勢は,理想の家族を築くために必要な儀式を受けさせまいとして全力でぶつかってくるでしょう。サタンは,あなたが主の求めに従って子供たちを養い,堅固な家族を築くのを阻止すべく,あなたの思いと心をほかのことに向けさせようとするでしょう。

……サタンは善良な人々を攻撃する強力な武器を持っています。それは,人の注意をそらすことです。サタンは善良な人々の生活にいわゆる『良いもの』をいっぱい詰め込んで,必要不可欠なものが入る余地を奪うのです。」(「第一のものを第一に『リアホナ』2001年7月号,7参照)

これまであなたが個人または家族の生活における必要不可欠なものから人々の焦点を逸らしてしまうのを目にしてきた「良いもの」について考えてください。

わたしたちの中には,イエス・キリストと主の福音の上に堅固な基礎を築くのを妨げる文化や家族の伝統あるいは慣行のある人がいるかもしれません(教義と聖約93:39参照)。大管長会のダリン・H・オークス管長は次のように教えています:

ダリン・H・オークス管長

世界中の会員を助けるために,教会は,イエス・キリストの教会の教えとこの福音の文化に反する個人や家族の伝統や行いはどのようなものであっても捨てるように教えています。(「福音の文化『リアホナ』2012年3月号,22)

あなたや家族が救い主の上にさらにしっかりと基礎を築くうえで妨げとなる可能性のあるそのほかの障害には,どのようなものがあるか考えてください。

ソルトレーク神殿の基礎

ソルトレーク神殿の基礎と構造を強化し改修するために建設作業員が行った作業について話をした後,十二使徒定員会のゲーリー・E・スティーブンソン長老は次のことを提案しています:

ゲーリー・E・スティーブンソン長老

自分を振り返ってみれば,わたしたちも家族も,何らかの必要なメンテナンスと改修作業を,また耐震補強さえも,実施することから益を得られることは明らかです。次のように問い掛けることでこのようなプロセスを開始できます。

「自分の土台はどのような状態だろうか。」

「証がその上に築かれる個人の土台の一部である,厚く,安定した,強固な隅石は,何だろうか。」

「自分と家族が確固として揺るぎなくあるようにする,また生涯の間に必ず起こる地震や動乱のきわめて重大な出来事にさえも耐えられるようにする,霊性と情緒の基本的な要素は何だろうか。」(「未来に備えて良い土台を『リアホナ』2020年5月号,50)

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スティーブンソン長老が問いかけた質問について深く考えてください。どのようにすれば,イエス・キリストと主の福音の上に,自分の基礎,すなわち優先順位や価値観,意思決定,時間の使い方などをよりしっかりと確立することができるでしょうか。今週取り組む目標と計画を記録してください。