「気分が落ち込んだり,不安になったり,自殺したくなったりしたときには,どうしたらよいでしょうか」『トランスジェンダー:自分について理解する』
「気分が落ち込んだり,不安になったり,自殺したくなったりしたときには,どうしたらよいでしょうか」『トランスジェンダー:自分について理解する』
気分が落ち込んだり,不安になったり,自殺したくなったりしたときには,どうしたらよいでしょうか
危機ヘルプライン
自分を傷つけてしまいそうな気がするときは,すぐに助けを求めてください。地域の緊急サービス提供機関または無料の危機ヘルプラインに電話してください。
「危険な状況にありますか。今すぐ相談してください。」(ChurchofJesusChrist.org)で見つけられるものもあります。
うつの感情は現実のものであり,時に人を圧倒し,衰弱させます。気分が落ち込んだり,自分を傷つけることを考えてしまったりするときは,信頼できる人に話してください。アメリカ合衆国に住んでいる場合は,National Suicide Prevention Lifeline(全米自殺予防ライフライン)に電話してください。ChurchofJesusChrist.orgまたは福音ライブラリーアプリで,「ライフヘルプ」の自殺についてのセクションにある「自殺思考」など,自殺に関する教会のリソースを参照してください。専門家によるカウンセリングや医療が役立つこともあります。
うつ病と自殺
研究では,自分はトランスジェンダーだと感じている人は,うつ病や自殺のリスクが高くなる可能性があることが分かっています。気分が落ち込んだり,自殺を考えたりしている場合は,適格なメンタルヘルスの専門家に支援を求めてください。ChurchofJesusChrist.orgまたは福音ライブラリーアプリの「ライフヘルプ」の自殺についてのセクションには,「教義と原則」やそのほかのリソースがあります。
2019年10月の総大会で,レイナ・I・アブルト姉妹は,自分自身の人生においてうつ病と自殺に関連する苦痛を味わった経験を分かち合いました。アブルト姉妹は次のように説明しています。「落胆や不安,その他の精神的・情緒的苦痛が……自分自身やほかの人に対する,また神に対する受け止め方さえもゆがめることがあります。……
……体のほかの部分と同じように,脳も病気になったり,傷を負ったり,化学的不均衡になることがあります。……
うつ病や不安神経症の原因を突き止められることもありますが,それが難しい場合もあります。……訓練を受けた専門家の下でのセラピーや投薬治療が必要な場合もあるかもしれません。
精神的,または情緒的疾患を放置することで,孤独感や誤解,人間関係の破綻,自傷,そして自殺までもが増えることに繋がります。……
悲しいことですが,重いうつに悩む人々は仲間である聖徒たちから自分自身を遠ざけようとします。自分で作った架空の型に自分がはまらないと感じているからです。わたしたちは,彼らが自分も実際に仲間であるということを知り,感じるように助けることができます。うつ病は弱さが故に患うものではなく,通常罪の結果として起きることでもないということを,認識することは大切です。それは,『秘密主義の中では成長しますが,共感の中では縮んでいきます。』〔Jane Clayson Johnson, Silent Souls Weeping (2018), 197〕」(「曇りの時も晴れの時も,主よ,われと共におりたまえ」『リアホナ』2019年11月号,57-58)
神への信頼
ジェフリー・R・ホランド会長はうつへの対処について,思いやり深く次のように述べています。「兄弟姉妹の皆さん,精神的,情緒的,身体的など,どのような苦しみを抱えていても,貴い命を絶つことを選んではなりません!神を信頼してください。その愛にすがって堪え忍んでください。いつか日は輝かしく明け,死すべき世の影が消えることを知っていてください。」(「破れた器のように」『リアホナ』2013年11月号,42)