1 主しゅなるあなたがたの神かみであるわたしは，あなたがたの愚おろかな行こう為いにもかかわらず，あなたがたがこの旅たびをしてきたことを不ふ快かいには思おもわない。

2 わたしは，シオンのためにあなたがたに与あたえる多おおくの宝たからをこの町まちに持もっている。また，時とき至いたってわたしが，シオンのために，あなたがたの仲なか立だちによって集あつめる多おおくの人ひとがこの町まちにいる。

3 それゆえ，あなたがたは導みちびかれるままに，また与あたえられるままに，この町まちの人ひと々びとと知しり合あいになることが必ひつ要ようである。

4 そして，時ときが来くれば，わたしはあなたがたの手てにこの町まちを与あたえて，あなたがたがこれを治おさめる力ちからを持もつようにし，彼かれらがあなたがたの心こころに秘ひめた事こと柄がらを知しることのないようにする。そして，この町まちの金きん銀ぎんに関かんする富とみは，あなたがたのものとなるであろう。

5 あなたがたの負ふ債さいについて心しん配ぱいすることはない。わたしはそれを返へん済さいする力ちからをあなたがたに与あたえるからである。

6 シオンについて心しん配ぱいすることはない。わたしはシオンを憐あわれみをもって扱あつかうからである。

7 この地ちと周まわりの地ち域いきにとどまりなさい。

8 あなたがたがおもにとどまるようにと，わたしが望のぞむ場ば所しょは，あなたがたに注そそがれるわたしの御み霊たまの平へい安あんと力ちからによって，あなたがたに知しらされるであろう。

9 この場ば所しょをあなたがたは賃ちん借しゃくできるであろう。そこで，この町まちのもっと昔むかしの住じゅう民みんと創そう建けん者しゃたちについて熱ねっ心しんに調しらべなさい。

10 この町まちには，あなたがたのために宝たからが幾いくつもあるであろう。

11 蛇へびのように賢かしこくありなさい。しかし，罪つみを犯おかしてはならない。わたしはあなたがたの益えきとなるように，あなたがたが受うけ入いれることのできる早はやさで万ばん事じを整ととのえよう。アーメン。