デジタル版のみ:ソーシャルメディアからの教会指導者の教え
すべての人が地域社会に変化をもたらす方法
イエス・キリストの弟子として影響を及ぼす方法について,生ける預言者やそのほかの教会指導者が最近ソーシャルメディアで教えたことを見てみましょう。
「わたしたちは皆つながっており,周りの人々の人生をより良いものとするのを助けるという神から与えられた責任があります」とネルソン大管長は教えています。大管長は続けてこう言っています。「互いを愛するには,内面や外見が似ていないといけないわけではありません。互いに同意する必要もありません。わたしたちが切望している善意や思いやりを取り戻すという望みが少しでもあるならば,わたしたち一人一人が,一人ずつ始めなければなりません。」1
教会指導者は総大会で,わたしたちがイエス・キリストの弟子として,一致,奉仕,愛を通して隣人や友人,地域社会にどのように違いをもたらすことができるかについて語っています。また,これらのテーマに関する以下を含むメッセージを,ソーシャルメディア上でも分かち合っています。
世の中に違いをもたらすよう子供たちに勧める
「自分は幼いから,大きなことはできないと思うかもしれません。天のお父様の業は,大人にだけ関係があるのだと思うかもしれません。天のお父様は,わたしたちのようには考えておられないことを知っていただきたいと思います。主の道は,人の道とはかけ離れています。主は,『小さな,簡単なことによって大いなることが成し遂げられる』とおっしゃいました。主は皆さん—そうです,皆さん一人一人を通して,すばらしい重要な業を果たされます。
世界に大きな違いをもたらすために,皆さんが行える『小さな,簡単なこと』とは何でしょうか。困っている人を助けることができます。イエス様の教えを学び,それに従うことができます。救い主について知っていることを伝えることができます。戒めを守り,神殿に行って先祖のためにバプテスマを受ける備えができます。これらのどれでも行うときに,皆さんは天のお父様の子供たちがみもとに戻れるよう助けているのです。」
ラッセル・M・ネルソン大管長,Facebook,2021年2月21日(ビデオ),facebook.com/russell.m.nelson.
神のすべての子供たちに敬意を払う
「以前心臓外科医として仕事をしていたとき,わたしは何千回も手術室に立ちました。朝鮮戦争の間,わたしは陸軍の移動病院部隊において負傷兵の世話もしました。わたしは文字どおり,世界中の様々な人種や国籍を持つ男女の心に触れてきました。神の導きの助けを求めて祈り,その後わたしが神から受けた霊感は,どの場合もきわめて重要でした。人の命がかかっているあの手術室で分かるようになったことは,天の御父が御自分の子供たち一人一人を深く心にかけてくださっているということです。それは,わたしたちが神の子供だからです。
国籍や肌の色,文化の違いはあっても,わたしたちがほんとうに神の息子,娘であるという事実は変わりません。イエス・キリストに従い,キリストを証する者として,わたしはその神聖な真理をさらに深く理解するようになりました。わたしたちはともに,神の大切な息子,娘一人一人の尊い存在を宣言します。以前にも述べたことがありますが,わたしは今日,人種差別,性差別,そのほかの多くの差別は,わたしたちが互いに対する見方や接し方を普遍的かつ悲劇的に制限していることを,繰り返して述べます。人種,国籍,性別,性的指向,文化,その他の識別によるあらゆる虐待や偏見は,造り主に不快感を与え,心を尽くして神を愛し,自分自身を愛するように隣人を愛すべきであるという第一と第二の偉大な戒めに反します。
わたしたちは,父なる神と人の兄弟愛を固く信じています。互いを愛するために,内面や外見が似ていないといけないわけではありません。ある事柄について嫌な態度を取らなくても,意見を異にすることができます。わたしたちが切望する善意や思いやりを作り出したいという望みが少しでもあるならば,わたしたち一人一人が,一人ずつ,一つ一つの関係から始めなければなりません。
神の息子,娘として,また永遠の兄弟姉妹として,力の限りを尽くして互いに高め合い,学び合い,神のすべての子供たちに敬意を示せますように。愛と兄弟愛において,団結できますように。」
ラッセル・M・ネルソン大管長,Facebook,2023年4月13日(ビデオ),facebook.com/russell.m.nelson
希望の輝きを世に輝かす
「世界中の状況や個人的な問題に希望を持って立ち向かいましょう。世界をありのままに受け入れてはいけません。世に皆さんの希望の光を輝かせ,あるべき姿へと導くのです。皆さんが決して消えることのない光となるように地上にもたらされたその光となってください。」
ジェフリー・R・ホランド長老,Facebook,2023年1月11日,facebook.com/jeffreyr.holland.
友人を必要としている人が常にいることを認識する
「教会は一体化した場所であるべきです。わたしたちは異なりますが,皆,一つの家族です。わたしたちは皆,同じ状況にいます。アイスクリームを食べに出かけたり,一緒に食事を楽しんだり,村の池の周りを散歩したりするといった小さなことが,それなしでは友情や帰属意識を持たなかった人の生活に大きな違いを生み出します。それはわたしにとって確かに違いをもたらしました。
福音における兄弟姉妹としてのわたしたちの役割は,友人を必要としている人が常にいることを認識することです。友情や帰属意識から来る振る舞いは,わたしたちが自覚している以上に助けとなります。友情に感謝するために孤独である必要はありません。『個人』に焦点を当てることで,わたしたちは聖徒の共同体として,また天の御父の家族の子供として完全になります。」
ディーター・F・ウークトドルフ長老,Facebook,2021年7月30日,facebook.com/dieterf.uchtdorf
周りの人々を引き上げる
「イエス・キリストの弟子として,わたしたちは『弱い者を助け,垂れている手を上げ,弱くなったひざを強め〔る〕』という重要な役割があります(教義と聖約81:5)。
12歳になる前に2度難民として過ごしましたが,この世界難民の日に,わたしは皆さんに,周りの人々を引き上げるようにお願いします。
助けの手を差し伸べてください。神のすべての子供たちに,特別な親切と思いやりと慈愛を示し,ついに故郷を見いだしたと感じられるようにしてください。」
ディーター・F・ウークトドルフ長老,Facebook,2023年6月20日,facebook.com/dieterf.uchtdorf.
皆さんの助けが必要です
「これを読んでいる皆さんの多くはZ世代の一員です。皆さんは,わたしたち上の世代が学ぶ努力をしなければならなかったインターネットやスマートデバイス,ソーシャルメディア,その他の関連テクノロジーの知識を,自然と身につけながら育ってきました。皆さんにとって『いいね』や『シェア』,『ダイレクトメッセージ』は,皆さんより前の世代にとっての電話をすることや,ドアをノックすること,手紙を書くことと同じくらいありふれたことです。しかし,皆さんは周囲に広がるデジタル世界に関する膨大な知識とともに,いっそうすばらしいものを手にしています—皆さんは,天の御父の幸福の計画を神のすべての子供たちに掲げるに当たり,これまでで最も有能な世代となる基盤を有しているのです。わたしたちは,皆さんの助けを必要としています。」
クエンティン・L・クック長老,Facebook,2023年1月26日,facebook.com/quentin.lcook
外に目を向け,人々を祝福する
「モルモン大隊は,難しいことを良く行うことの,とても良い例です。彼らには,恐らく肉体的な問題や霊的な問題など,わたしたちがほとんど理解できない困難がありました。しかし,彼らはそれらの困難にうまく対処しました。彼らは不平を言わずに働きに行ったのです。現在のアメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴに着くと,井戸を掘り,学校を建て,地域社会を強めるために懸命に働くことで町を変えました。
そのときに学んだ教訓は,今までと同じように今日も必要とされています。わたしたち一人一人には,直面する自身の試練や機会があります。しかし,イエス・キリストを信じる信仰を持つならば,それらに立ち向かえるよう導きと助けを受けるだけでなく,外に目を向けてほかの人々を祝福する信仰も得ることができます。わたしにとって,何かを始めるのに信仰が必要なのは興味深いことです。しかし,信仰に基づいて行動すると,始めたときの信仰が増すのです。」
D・トッド・クリストファーソン長老,Facebook,2022年2月2日,facebook.com/dtodd.christofferson.
ほかの宗教の人々の信仰も強めるのを助ける
「これまで,世界信仰ハーモニーウィークについて考え,信仰を持つ人々は,どの宗教であっても,社会や世界において非常に良い貢献をする傾向があることを思い起こしてきました。彼らは地域社会でボランティアをしています。彼らには,一般的に堅固な家族がいます。彼らは教育を支援しています。彼らは奉仕しています。彼らは信仰と信条に基づいて,良い貢献をしたいと心から思っています。わたしたちは,すべての人にイエス・キリストの回復された福音を分かち合い,福音について聞くよう招きたいと望んでいます。しかし,少なくともすべての出来事において,すべての人が,自らが従うことを選んだ教会や信仰において,決意を強め,活動を強めるよう願っています。
何年か前,L・トム・ペリー長老との昼食会に出席しました。ペリー長老は,ソルトレーク盆地周辺の宗教指導者たちに集まるよう招待していました。その一つには,彼らに感謝の気持ちを伝え,彼らともう少しよく知り合うためでした。ところが,昼食が終わりに近づくころ,心を打たれる出来事が起きました。ペリー長老は食卓をほとんどたたきそうになりながらこのように言いました。『皆さんは,ご自分の会員たちをもっと活発にしなければなりません。活動や参画に参加できるすべての人に参加させ,彼らの信仰を強め,信仰を築く必要があります。それこそが地域社会に役立つことです。すべての人がより良くなるのです。』ペリー長老の言うとおりだと思います。わたしたちは皆,あらゆる信仰を持つ人々の忠実さによって祝福を受けています。」
D・トッド・クリストファーソン長老,Facebook,2023年2月1日(ビデオ),facebook.com/dtodd.christofferson.
善を行い,善を行う
「イエス・キリストの弟子であるわたしたちは,聖約によって神と互いとにつながっていますから,良き人となり,良いことを行うよう促されます。御存じのように,当教会は,人種や宗教,国籍にかかわらず,人道支援を提供しています。わたしたちは,あらゆる宗教団体,無宗教団体と提携します。差し迫った必要,また長期的な必要にこたえます。あらゆる地にあって,あらゆる方法を駆使して,兄弟姉妹,すなわち神の息子娘のためにできるかぎりのことを行い,神への愛を示すなら,わたしたちは天の祝福を感じます。
より良い『自分』になる方法を探しているのであれば,JustServe.orgアプリをダウンロードし,身近で機会を見いだすことをご検討ください。」
ゲレット・W・ゴング長老,Facebook,2021年2月12日,facebook.com/gerritw.gong.
主が自分の努力を大いなるものとしてくださることを信頼する
「アーダーン長老は総大会の説教で次のことを分かち合いました。『わたしたちがどんなに努力をしたとしても,すべての人が癒されるわけではありません。しかし,わたしたちは皆,だれかの人生を良くするための違いをもたらす者になることができます。5つのパンと2匹の魚を差し出したのは,たった一人の若者,ほんの少年でした。しかし,それが5,000人に行き渡る食料になったのです。弟子のアンデレがそのパンと魚を見て言ったように,わたしたちは自分のささげ物について,こう問いかけるかもしれません。「しかし,こんなに大ぜいの人では,それが何になりましょう。」(ヨハネ6:9)わたしは断言します。自分が与えられるものを与える,あるいはできることをしたとすればそれで十分なのです。その後は,キリストが皆さんの努力を大いなるものとしてくださいます。』
皆さんの時間,才能,思いやり,資材,財源が主の倉の一部であることを証します。わずかに思えても,皆さんが愛をもってささげる貢献は,この世のあらゆる隅にいる神の子供たちを祝福するでしょう。主はわたしたちの努力を大いなるものとしてくださいます。」
カミール・N・ジョンソン会長,Facebook,2023年10月9日,facebook.com/RSGeneralPresident
違いを生み出す人になる
「違いを生み出す人になってください。
セミナリーの第1学期の初日に,教師は学期の終わりまでに新しい人と友達になるようわたしたちにチャレンジしました。
わたしはチャレンジされることが好きなので,できるだけ自分とは違うタイプの人を選びました。
わたしは内気で,小学校時代から同じ友達としか交流がなく,セミナリーが大好きという子でした。
ケビンは元気いっぱいに歌を歌い,成績表に1を付けてくれると約束してくれれば毎日来るとハウエル兄弟に言ったりするような子でした。(ケビンの友達はセミナリーが楽しいものだとは思っていませんでした。)
わたしはセミナリーの行き帰りに,毎日ケビンと一緒にに歩くことにしました。駐車場を横切るだけでした。簡単そうに思えました。ケビンは,いつも一人で歩きました。学校の建物に着くとすぐに,それぞれの道を行きました。
ケビンには友達がたくさんいなかったことに気づくまで,それほど時間はかかりませんでした。実際,それからの数か月間,彼には2人しかいなかったことに気づきました。彼らと一緒に昼食を食べ,彼らと一緒に廊下を歩きました。彼らと一緒にクラスをさぼりました。しかし,セミナリーはさぼりませんでした。
ある日,ケビンと二人の友人が,ロッカーにいたわたしのもとに歩いて来ました。ケビンは借り物競争しているので,わたしの靴が必要だと言いました。その時わたしはサンダルを履いていました。学校ではだしになるのは規則に反するものでした。でも,ケビンはルールを守るような子供ではありませんでした。少しの葛藤の後,手を伸ばしてサンダルを脱ぎました。 その後,2時間目の終わりまでには,何があってもその靴を返すように言いました。
その次に起きたことを決して忘れることはできません。30年以上が過ぎましたが,わたしは今でも昨日のように覚えています。
ケビンは『大丈夫だよ。ほんとうは君の靴は必要ないんだ。』と言いました。その後,二人の友人の方を振り返り,決して忘れられない言葉を言いました。『この学校に,自分のことを信じてくれる人が一人いるって言っただろう。』
今日あなたに,信じてもらう必要があるのはだれでしょうか。
もう一人友達を必要としているのはだれでしょうか。
だれと一緒に駐車場を歩いて行けるでしょうか。
時には,キリストの証人になるとは,友人を必要としている人と一緒に昼食を食べ,初対面の人を見かけたら話しかけ,今いる場所でだれかに会い, 愛を差し伸べることを意味してます。
違いを生み出す人になってください。
主はあなたを必要としておられます。
そして今日あなたがこの言葉を必要としていた場合のために,『あなたを信じています。』」
エミリー・ベル・フリーマン会長,Facebook,2023年8月22日,facebook.com/youngwomenworldwide