聖霊にはどのような役割があるでしょうか

聖霊は真理を証される御方です。また個人の証や啓示の源です。聖霊は判断を下すときにわたしたちを導き，肉体的および霊的な危険から守ってくださいます。聖霊は慰め主として知られており，わたしたちの恐れを鎮め，心を希望で満たしてくださいます。わたしたちは悔い改めて，救いに必要な儀式を受け，聖約を守るときに聖霊の力によって聖められます。神権者として効果的に仕えるためには，聖霊の促しに耳を傾け，その促しに従う必要があります。

霊的に備える

若い男性に聖霊の働きについて教えられるような個人的な経験がありますか。

若い男性が御霊の促しを認識し，それに従うようになることはなぜ重要なのですか。若い男性が聖霊を伴侶とするために，またそれを求めるためにふさわしくなれるよう，どのような助けができますか。

聖霊についてこれらの聖文やほかの資料を研究するとき，若い男性が自分の生活における聖霊の重要性について何を教えるべきか知るために，聖霊の導きを求めてください。

ヨハネ14：16－27（慰め主はわたしたちにすべてのことを教え，ことごとく思い起こさせる）

ヨハネ15：26；教義と聖約42：17；モーセ1：24（聖霊は御父と御子のことを証される）

ガラテヤ5：22－23（パウロは自分を御霊の実であると記している）

2ニーファイ32：5（聖霊はわたしたちになすべきことを示される）

3ニーファイ27：20（聖霊を受けると聖められる）

モロナイ8：26（聖霊はわたしたちを希望と愛で満たされる）

モロナイ10：5（聖霊はわたしたちに真理を教えられる）

ゲーリー・E・スティーブンソン「聖霊はどのように助けてくださるでしょうか」『リアホナ』2017年5月号，117-120

ヘンリー・B・アイリング「わたしは平安をあなたがたに残して行く」『リアホナ』2017年5月号，15－18

フアン・A・ウセダ「主イエス・キリストは祈るように教えておられる」『リアホナ』2016年11月号，30-32

ロバート・D・ヘイルズ，「聖霊」『リアホナ』2016年5月号，105－107

ビデオ――「御霊の声」，「敵の領域」

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救い主の方法で教える

救い主は簡単な物語やたとえ，実生活の例を用いて，御自身の弟子たちに分かる方法で教えられました。どのような個人的な経験を分かち合ったら，若い男性が聖霊の役割を理解し，そのような経験をしたいと思い，それにふさわしくなりたいと望むようになるでしょうか。

若い男性に指導する機会を与える

定員会会長会の一員が，定員会集会の司会をします。彼は定員会のビジネスについて評議する際に若い男性をリードし，（聖文と小冊子『神への務め』から）神権の義務について教え，アドバイザーまたは定員会の会員に福音のレッスンを教えるように招きます。このための準備として，会長会集会の間に定員会集会アジェンダを記入するとよいでしょう。

学ぶ経験を始める

先週のレッスンを復習し，今週のレッスンを導入するために，以下のアイデアから選ぶか，自分でアイデアを考えてください。

若い男性が先週のレッスンから覚えていることを思い起こして分かち合うよう，時間を取ってください。彼らが答えたことを今日のレッスンにどのように関連付けられるか考えてください。
若い男性に聖霊の影響を感じた時のことを書くよう勧めてください。聖霊の影響を受けるために彼らは何をしましたか。聖霊の影響はどのような変化をもたらしますか。差支えなければ，数人の若い男性に自分たちの経験を分かち合ってもらいます。

一緒に学ぶ

以下に挙げる活動はそれぞれ，定員会の会員が聖霊の働きを理解するのに役立ちます。御霊の促しに従って，定員会に最も適した活動を一つ，あるいは幾つか選んでください。

次の質問をホワイトボードに書きます。なぜ聖霊が必要なのでしょうか。聖霊はどのようにしてわたしたちを助けることができるでしょうか。若い男性に，ゲーリー・E・スティーブンソン長老の説教「聖霊はどのように助けてくださるでしょうか」を研究するか，ビデオ，「御霊の声」を視聴し，ホワイトボードに書いた質問の答えを探してもらいます。適切であれば，あなたが聖霊から促しを受けた経験を分かち合い，若い男性にも同じような経験を分かち合ってもらいます。聖霊の促しにもっとよく気づき，従えるように，若い男性がこれから行おうと思うことを分かち合ってもよいでしょう。

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最近の総大会の説教から，様々な聖霊の役割を説明している話を探してください。ヘンリー・B・アイリング管長が，説教「わたしは平安をあなたがたに残して行く」で述べた息子とのエピソードやオーストリアの聖徒との経験，またはフアン・A・ウセダ長老が，説教「主イエス・キリストは祈るように教えておられる」で述べたペルーでの伝道経験を含む様々な話について考えてください。若い男性一人一人に，このうち一つの話を読み，自分の言葉で定員会にその話をし，その話の中での聖霊の役割を見つけてもらいます。若い男性に聖霊が助けてくださった経験を分かち合うように勧めます。
定員会の会員の一人にこのレッスンの一部を教えるよう勧めてください。この活動を「神への務め」の計画の一部として行い，聖霊について学習し教えるということができます（「教義を理解する」18，42，または66ページ参照）。
若い男性に，次の聖句を調べ，それぞれの中で聖霊が果たした役割を見つけてもらいます。また，聖霊の影響力によって若い男性がどのように祝福されたかを分かち合ってもらいます。ヨハネ14：26；15：26；ガラテヤ5：22－23；2ニーファイ32：5；3二ファイ27：20。　ロバート・D・ヘイルズ長老の説教，「聖霊」から聖霊の役割について学べる部分を探してもらってもよいでしょう。若い男性に，人生の中で聖霊の影響力が必要になる場面を挙げてもらいます。聖霊が彼らに何をするべきかを示す必要が生じるのはどのようなときでしょうか。若い男性が聖霊からの慰めを感じる必要があるのはどのようなときでしょうか。あなたが聖霊から個人的に助けを受けた経験を分かち合ってもよいでしょう。
このレッスンの概念で示されているビデオから一つを見せ，若い男性が聖霊を通して導きを受けることについてビデオが教えることに耳を傾けるよう求めます。それぞれの若い男性に学んだことを分かち合ってもらいます。その後ホワイトボード（または黒板）に，ジュリー・B・ベック姉妹が述べた以下の言葉を書きます。「個人の啓示を受けるにふさわしくなり，啓示を受けてそれに従うという能力は，この人生の中で身に付けられる技術の中で最も大切なものです。それがあれば，失敗はあり得ません。また，それがなければ成功はあり得ません。」（「その日わたしはわが霊をはしために注ぐ」『リアホナ』2010年5月号，10参照）。若い男性に，この引用について，また御霊を受けるにふさわしく生活し，御霊に従うことの大切さについて，どのように感じているか考えて書き留めるよう勧めます。若い男性に，聖霊を伴侶とできるようさらに熱心に求めるために何をすべきか，深く考えるよう励まします。
若い男性に，賛美歌の主題別索引で「聖霊」を調べ，聖霊がどのようにわたしたちをお助けになるかについて教えている賛美歌を探すよう勧めます。彼らが選んだ賛美歌の歌詞を幾つか分かち合ってもらいます。定員会全員でその賛美歌の一つを歌うのもよいでしょう。

若い男性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。どんな思いや印象を抱いたでしょうか。聖霊の働きを理解できたでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。このテーマにもっと時間を費やすべきでしょうか。

教師へのヒント

「祈りを込めて教える準備をするとき，……特定の原則を強調するように導かれるかもしれないし，特定の概念を提示するための最善の方法が思い浮かぶかもしれない。また日々のごくありふれた生活の中に，事例や実物を用いたレッスン，霊感に満ちた話などを発見することもある。さらに，だれかを招いてレッスンの援助をしてもらおうと思いついたり，皆に話せる自分自身の体験を思い出すかもしれない。」（『教師，その大いなる召し』48）

行動するように勧める

司会をしている若い男性が閉会行事を行います。彼は以下を行うことができます。

必要に応じて，定員会集会で話し合われた方法のいずれかによって聖霊の影響を感じた経験を分かち合う。
定員会の若い男性が聖霊を伴侶とするにふさわしくなり，それを求めるよう勧める。