神権とは何でしょうか
神権は,天の御父の永遠の力と権能です。神は神権を通じて天と地を創造し,統治しておられます。神はこの力を通じて,御自分の子供たちを贖い,昇栄させられます。神はふさわしい神権者に,救いの儀式を施す権威を与えられます。天の御父の全ての子供たちは,これらの儀式を受ける資格を得ることができ,神権の力と祝福を受けることができます。
霊的に備える
準備をするとき,これらの聖句と資料をよく祈って研究します。定員会とどのようなことを分かち合うように感じていますか。
マタイ3:1-6;28:19;ヨハネ15:16(神権者は福音を宣べ伝える)
使徒3:1-8;ヤコブの手紙5:14-15(神権者は病気の人や苦しんでいる人を癒すために祝福を与える)
ヘブル5:4(神権者は神によって召されている)
3ニーファイ11:12;18:1-5;教義と聖約107:20 (神権者は儀式を執行する)
教義と聖約20:38-67(神権者の義務)
教義と聖約65:2;124:123(神権者は教会を治める助けをする)
教義と聖約121:34-46(神権の力と権能は,義の原則によってのみ運用される)
ヘンリー・B・アイリング「わたしとともに歩みなさい」 『リアホナ』 2017年5月号,82-85
トーマス・S・モンソン「神権―神聖な賜物」 『リアホナ』2015年5月号,88-90
M・ラッセル・バラード「これがわたしの業であり,わたしの栄光である」『リアホナ』2013年5月号,18-21
「神権」『真理を守る』105-109
ビデオ―「全ての人が神権の祝福を受けることができる」;「神の力」;「神権の祝福」
若い男性に指導する機会を与える
定員会会長会の一員が,定員会集会の司会をします。彼は定員会のビジネスについて評議する際に若い男性をリードし,(聖文と小冊子『神への務め』から)神権の義務について教え,アドバイザーまたは定員会の会員に福音のレッスンを教えるように招きます。このための準備として,会長会集会の間に定員会集会アジェンダを記入するとよいでしょう。
学ぶ経験を始める
先週のレッスンの復習をし,今週のレッスンの導入をするために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えます。
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一人の若い男性に,先週のレッスンで学んだことを分かち合う準備をして定員会集会に出席してもらいます。自分の気持ちと証を述べるように励まします。
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若い男性に,ほかの宗教を信じている友人から「神権とは何ですか」と聞かれたときの応対をロールプレイするように勧めます。神権をどのように説明するとよいでしょうか。どんな経験を分かち合うことができるでしょうか。ビデオ「すべての人が神権の祝福を受けることができる」を見せます。そして,神権についてほかにどんな真理を学べたか尋ねます。
2:23
一緒に学ぶ
以下の活動はそれぞれ,定員会の会員が神権を理解するうえで役立つでしょう。御霊の促しに従って,定員会に最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。
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ヘンリー・B・アイリング管長は,「わたしとともに歩みなさい」の説教の中で「聖なる神権に対する畏敬の念を深めてくれる」幾つかの聖句を分かち合いました。(『リアホナ』2017年5月号,82)若い男性一人一人に,これらの聖句から1つを選んで勉強し,神権について学んだことを発表してもらいます。若い男性に,時間を数分取って「神権の力に関する,このように荘厳な描写に対する一つの反応の仕方は」で始まる段落でアイリング管長が投げかけている質問について深く考えてもらいます。これらの質問から若い男性はどのような霊感を受けるでしょうか。
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定員会を幾つかのグループに分け,トーマス・S・モンソン大管長の説教「神権―神聖な賜物 」の中の経験談を一つ読んでもらいます。 各グループに経験談を要約して,モンソン大管長がそれらの経験を通して神権について何を学んだかを分かち合ってもらいます。 どのような経験によって,若い男性たちは神権についての証を強めてきたでしょうか。
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定員会会員の一人に,このレッスンの一部を教えてもらいます。これを,「神への務め」の計画の一部として行い,神権と神権の鍵について学習し,教えることができます(「教義を理解する」18,42,または66ページ参照)。
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定員会を少人数のグループに分けてください。各グループにこのアウトラインで提案されている聖句を一つか二つ割り当てて,その聖句の中から神権者の務めを探すように勧めてください。『福音の視覚資料集』の中から,神権の務めを果たしている人の絵や写真を探すように言い,その奉仕によってどのようにほかの人々が祝福されているか説明するように勧めます。若い男性たちに,神権の務めを果たしたときの経験を分かち合うように言い,その奉仕がほかの人々にどのように影響を与えたかを話してもらいます。
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ホワイトボードに次のように書いてください。「神権のおかげで,あなたの生活にはどのような祝福がもたらされていますか?」若い男性たちにこの問いについて深く考えて,自分の答えを発表するように勧めます。このアウトラインに示されているビデオを一つ見せます。それからM・ラッセル・バラード長老の「これがわたしの業であり,わたしの栄光である」という説教の最初の9段落を一緒に読みます。若い男性たちに,「神権とは何ですか」または,「神権はわたしたちをどのように祝福しますか」といった質問に対する答えを探すように勧めてください。若い男性たちに,神権が自分の家族をどのように祝福してきたかを物語る出来事を,日記か『わたしの家族』という小冊子に書くように励ましてください。若い男性たちは,親やそのほかの家族に助けをお願いすることもできるでしょう。
若い男性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。彼らは神権をいっそう理解しているでしょうか。どんな思いや印象を抱いているでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。この教義にもっと時間を費やすべきでしょうか。
行動するように勧める
司会をしている定員会会長会の会員が,閉会行事を行います。彼は次のことを行うことができます。
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神権と,自分の生活の中でそれが持つ意味について,自分の気持ちを分かち合います。
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定員会の会員に,神権について今日のクラスで学び,感じたことを家族の一員や友人に分かち合うようにチャレンジします。