世にあって世のものとならないためにどうすればよいでしょうか
「かつては教会の標準と世の標準にはほとんど差がありませんでしたが,今や大きな溝ができていて,ますます深まるばかりです。」(トーマス・S・モンソン「神権の力」『リアホナ』2011年5月号,66)主はわたしたちが主の標準に忠実であって,世の悪に染まらないよう望んでおられます。同時に,主はわたしたちが周りの人々によい影響を及ぼすよう期待しておられます。
霊的に備える
若い女性が,ほかの人が自分の模範を見ることによって主の標準を守りやすくなることを理解するうえで,どのような聖句や資料が助けとなるでしょうか。
列王下6:14-17(エリシャの召し使いは自分が一人ではないことに気づく)
マタイ5:14-16(自分の光を輝かせなければならない)
ヨハネ15:19;1ニーファイ8:24-28(キリストに従う者があざけりを受けたり,憎まれたりすることは多い)
1ニーファイ15:23-25;アルマ34:39;ヒラマン5:12;教義と聖約10:5;27:15-18;87:8(どうすれば世にあって世のものとならないようにできるか)
ニール・L・アンダーセン「世に打ち勝つ」『リアホナ』2017年5月号,58-62
マーク・A・ブラッグ「ますます輝きを増してついには真昼となる」『リアホナ』2017年5月号,36-38
ニール・F・マリオット「光を分かち合う」『リアホナ』2014年11月号,117-120。ビデオ「光を分かち合う」も参照
「大管長会から青少年へのメッセージ」『若人の強さのために』ii-iii
ビデオ―「今いる場所で咲きなさい—聖なる場所に立ちなさい」「一人でも気高く立ち」「置き忘れたハンドバッグ」「195着のドレス」
経験を分かち合う
毎回のクラスの最初に,前回のレッスンで学んだことを生活に取り入れたときの経験について分かち合い,教え,証するように若い女性に勧めます。それによって個人的な改宗が促され,福音が日々の生活に関連していることを理解できるように助けることができます。
教義を導入する
今週のレッスンの導入をするために,以下のアイデアから選ぶか,自分自身でアイデアを考えましょう。
-
「世にあって,世のものとなってはならない」という言葉を聞いたことがあるか,若い女性に尋ねてください。 この言葉は彼女たちにとってどのような意味があるでしょうか。 この原則に関して,どのような経験を分かち合うことができるでしょうか。 世にあった主が,どのような点でこの世のものではなかったのかを発表するように勧めます。 誘惑に遭ったとき,主はどのように克服されましたか。 イエス・キリストがどのように誘惑を退けられたかを示す聖句を分かち合うように勧めてください。 主の模範は若い女性にどのような影響を与えるでしょうか。
-
若い女性に,このアウトラインで提案されたビデオのいずれかを見せ,ビデオを見ながら次の質問を深く考えてもらいます―世にあって世のものとならないよう生活するにはどうしたらよいでしょうか。 答えを話し合う時間を与え,ビデオに関連した自分の経験を分かち合ってもらいます。
一緒に学ぶ
以下の活動は,若い女性が世にあって世のものとならない方法を理解する助けとなるでしょう。 御霊の導きに従って,クラスに最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。
-
ホワイトボードに「世に打ち勝つとは……」および「世に打ち勝った結果……」と書きます。若い女性に,ニール・L・アンダーセン長老の説教「世に打ち勝つ」を研究し,これらの文章を完成させる様々な方法を見つけるように言います。見つけたことについて話し合ってください。前もって若い女性の一人に,ニール・L・アンダーセン長老の説教に登場するブルース・D・ポーター長老の話を,紹介できるように準備してきてもらいます。(またはアンダーセン長老の説教のビデオからポーター長老についての話の部分を視聴します。)ほかの人々はこれと同じような試練に遭遇したとしたら,どのように反応したでしょうか。ポーター長老はどのようにしてこの世に打ち勝ったでしょうか。
-
若い女性が,暗い世界で光を見つける方法が分かるように,クラスに懐中電灯を3本持って来ます。クラスを3つのグループに分け,それぞれのグループにマーク・A・ブラッグ長老の説教,「ますます輝きを増してついには真昼となる」の中から一つのセクションを読んでもらいます。若い女性が説教を研究した後,照明を消して各グループに一本ずつ懐中電灯を渡します。学んだことを発表するときに,懐中電灯にスイッチを入れ,教室の中央に置きます。暗闇の世界でそれぞれの光源はどのようにわたしたちを助けているでしょうか。
-
若い女性に,神聖だと感じる場所をホワイトボードに列挙するように言います。教義と聖約87:8 を一緒に読み,若い女性に,聖なる場所に立つとはどのような意味だと思うか尋ねます。この概要に提案されているビデオの一つを見ながらこの質問について深く考えてもらいます。彼女たちは聖なる場所に立つことについてほかにどのようなことを考えるでしょうか。自分たちの家族や学校,地域をもっと聖なる場所にするために何ができるでしょうか。
-
若い女性に,このアウトラインに挙げられている聖句を読むよう勧め(個人,あるいはクラス全体で),誘惑を克服することに関して学んだことを話し合います。 世にあって,高い標準に従わないよう誘惑され,従っていることをからかわれる中で,彼女たちはどのように主の標準に従っているのでしょうか。 主の標準に従い,誘惑を退けたとき,彼女たちはどのように感じてきたでしょうか。 彼女たちは,どのような経験を分かち合えるでしょうか。
-
若い女性一人一人に『若人の強さのために』から一つの標準,あるいは『成長するわたし』から一つの徳質を選んでもらいます。 選んだ標準または徳質について研究し,その要点をクラスで発表してもらいます。さらに,その標準や徳質に従って生活することによって,世にあって世のものとならないことに関して,どのような助けを受けてきたか話してもらいます。
-
若い女性に,ニール・F・マリオット姉妹が説教「光を分かち合う」の中で教えている,神殿が周囲に与える影響について,分かち合う備えをしてクラスに来るよう言います。 若い女性に,マリオット姉妹の説教を調べ,暗闇が増えつつあるように見える世界において他の人々の光となるよう鼓舞してくれる文章を探してもらいます。 見つけた文章を声に出して読み,なぜそれが重要だと思ったのか発表する機会を与えます。 それとともに,若い女性が選んだ文章を描いたポスターを作るミューチャル活動を計画してもよいでしょう。
若い女性に今日学んだことを分かち合ってもらいます。 世にあって世のものとならない方法が理解できたでしょうか。 何を感じ,どんな印象を抱いたでしょうか。 ほかに質問はないでしょうか。 この教義にもっと時間を費やした方が助けになるでしょうか。
学んだことに従って生活する
今日学んだことに従って生活するにはどうすればよいか考えるように,若い女性に勧めます。例えば,以下のことを行うことができるでしょう。
適切であるなら,このレッスンをきっかけに何を行おうと思ったかを発表してもらう。