友達と一緒に歌の時間

グレース・ウィルキンズ

（ほんとうにあった話をもとに書かれました）

「歌の時間です！」と，ヤン姉妹が言いました。「では『「モルモン書」の物語』から始めましょう。」

サラは背中をまっすぐにしてすわりました。歌うじゅんびはばっちりです！この歌は大好きな歌の一つなのです。

そのとき，女の子が一人ですわっているのが見えました。サラはそれまで，初等協会でその子を見たことがありませんでした。

ピアノで曲が始まり，サラは歌い出しました。「モルモン書の物語は……」

もう一度その列を見ると，女の子は歌っていません。もしかしたら，歌詞を知らないのかもしれません。

サラはお気に入りの歌を女の子と一緒に歌いたいと思いました。サラはその子のそばに行ってすわりました。女の子は目を上げてほほえみました。

サラが次の歌詞をささやいて，二人は一緒に歌いました。少しして，女の子はすべての歌詞を歌うことができました！

歌の時間が終わりました。「名前は何ていうの？」サラが聞きました。

「アレクサよ。」女の子は笑顔になりました。「助けてくれてありがとう！初等協会は初めてなの。」

サラもほほえみ返しました。「来てくれてうれしいわ！」アレクサはきっとこれからたくさんのよいことを学び，すばらしい歌をたくさん覚えるでしょう！