信仰深い女性たち

レイチェル・キーラー，エマ・ベンソン，ノエル・バルス

教会機関誌

生きていた時代ははるか昔ですが，聖書に出てくる女性たちは，信仰，奉仕，友情の模範を示しています。そして，その模範は今日の若い女性たちにも見いだすことができます。

デボラ
聖書の登場人物

イスラエルがカナン人に虐げられていたとき，イスラエルの民の多くが悪の道に向かいました。しかし，デボラは忠実な女性でした。デボラはさばきつかさであり，女預言者と呼ばれていました（士師4－5章参照）。つまり，主についての証と啓示の霊を持っていたということです（黙示19：10参照）。デボラはイスラエルの民に大きな影響を与えました。主から霊感を受け，イスラエルをカナン人から救い出す手助けをしました。

デボラの模範はわたしたちに，イエス・キリストを信頼することでもたらされる祝福を示しています。

フランシスカ
ガーナ，およびアメリカ合衆国アイダホ州

デボラと同じように，フランシスカは主を信頼しています。

フランシスカはガーナ出身です。教会に入ったのは，双子の兄とともにアイダホ州のある家族の養子になった後のことでした。フランシスカは青少年の活動に行くのが大好きですが，時々，自分はほんとうに居場所を得ているのだろうかと，神に尋ねることがあります。

「この世界で自分の場所を見つけるのに苦労しています」と，フランシスカは言います。「けれども，わたしが最も助けを必要としているときには，イエス・キリストがそばにいて，わたしが道を見いだせるよう助けてくださいます。イエス・キリストは様々な苦労を乗り越えられるよう助けてくだいました。また，生活の中に平安と慰めを見いだせるよう助けてくださいました。わたしはこの教会が真実であることを知っていて，わたしたちのために亡くなられた救い主を愛しています。」

デボラとフランシスカはどちらも，イエス・キリストを信じる確固とした信仰の模範です。

ルツ
聖書の登場人物

ルツが夫を亡くしたとき，ルツの義理の母であるナオミは，生まれ故郷にいる自分の家族のもとへ帰るようルツに強く勧めました。そこに帰れば，ルツは家族に面倒を見てもらえるはずだからです。しかし，ルツはとどまってナオミの世話をすることに決めました。ルツは忠実な女性であり，義理の母に仕える決意をしていました。ナオミのために食べ物を用意することを含め，ルツは様々な方法でナオミにミニスタリングを行いました（ルツ2：17－18参照）。

ルツとナオミについて今月号でさらに読む。

デイナリー
アメリカ合衆国マサチューセッツ州

ルツと同じように，デイナリーも奉仕の大切さを学んできました。

デイナリーは3年前に，炊き出しのボランティア活動を始めました。そのためには毎週土曜日に自分の時間の一部を割かなければなりませんが，彼女はそれを新しいことを学んだり，困っている人を助けたりする機会だと思っています。

炊き出しのボランティアを通して，デイナリーは責任感を高め，様々な人とコミュニケーションを取れるようになったといいます。「ほかの人たちに奉仕していると思うと，とても穏やかで幸せな気持ちになります」とデイナリーは言います。「わたしが奉仕するとき天の御父は喜んでくださいますし，そのことでわたしは幸せになります。」

ルツとデイナリーはどちらも，ほかの人に奉仕する機会を生かしました。わたしたちが神の子供たちに奉仕することを選ぶとき，神は喜んでくださいます。

ナオミ
聖書の登場人物

ナオミはルツの義理の母でした。ルツがナオミに仕えただけでなく，ナオミもルツを助けました。ナオミはルツを新しい人たちに紹介し，ルツの赤ん坊の世話を手伝いました（ルツ4：16参照）。ナオミとルツは互いに支え合い，二人の友情を大切にしました。

ユーニス
フィリピン

ナオミと同じように，ユーニスも良い友達の大切さを学びました。

ユーニスは教会に入る前，とても内気でした。ワードの若い女性のクラス会長として奉仕する召しを受けたとき，ユーニスは召しを受け入れるのをためらいました。けれども，主を信頼し，その召しを受け入れました。

ユーニスは内気でしたが，自分の方に人が来てくれるのを待ったりはしませんでした。率先して行動し，ほかの青少年たちと友達になりました。ユーニスは言います。「聖約の道において自分とともに堪え忍び，福音に従って生活するのを助けてくれる永遠の友達を持てること。それは回復されたイエス・キリストの福音の祝福の一つです。」

神は困難なときにわたしたちを助けるため，友達を送ってくださいます。ナオミやユーニスと同じように，あなたも人々に手を差し伸べ，奉仕することができます。