2016
塔の見張り人
2016年4月


塔の見張り人

塔の見張り人

見張り人

見張り人とは,城壁あるいは塔に配置され,遠くから近づいてくる危険を察知し,警告する歩哨を指します。彼らが雇われているのは,町だけでなく,ぶどう園や畑,あるいは牧場などを守るためです。

塔の種類

城壁の塔は,通常,城壁の門や角に建てられます(歴代下26:9参照)。城壁の門と角,どちらの塔も,高い位置にあることで,そこから,迫り来る危険を確認し,敵の攻撃をかわすことができました(歴代下26:15参照)。

砦あるいは塔は,通常,独立した構造になっていて,高台や戦略上優位な場所に建てられました。中には,敵の攻撃を受けたときに,町の全住民が逃げ込むことのできる最後の避難場所となるほど大きなものもありました(士師9:46-52参照

ぶどう園や畑,牧場の塔は構造的には小さく,作物や家畜をどろぼうや獰猛な動物から守るために建てられました(歴代下26:10;イザヤ5:2;27:3参照)。多くの場合,塔の下の方には,さまざまな道具を保管する部屋がありました。

塔の見張り人—

より高い位置から見渡すことができる。神から召され,権能を授かった僕である預言者は,この世から離れ,神に近づき,より永遠の観点から物事を見ることができます。

他の人には見えないものを見ることができる。「聖見者は過去のことも将来のことも知ることができます。解訳器によってすべてのことが示されるのです。というよりむしろ,秘密のことが明らかにされ、隠れたことが明るみに出るのです。知られていないことが解訳器によって知られるようになり,またほかの方法では知ることのできないことが,解訳器によって知られるようになります。」(モーサヤ8:17

警戒を怠らない。預言者は迫り来る危険についてわたしたちに警告するという神聖な責任を負っています。また,世論や社会的風潮に関係なく,そのような責任を果たし続けます。

遠い未来の事柄であっても,そのことについて警告する。「預言者は罪を非難し,罪のもたらす結果を予告する。預言者は義の説教者である。時には,人類のために将来について予告をするように霊感を受けることがある。」(「預言者」『聖句ガイド』lds.org/scriptures/gs?lang=jpn

安全と守りを与える。預言者の警告に耳を傾けることで,わたしたちは安全を確保でき,従わなかった場合に個人や集団として被る可能性のある災いを,避けることができます。