マティアス・ヘルド長老
中央幹部七十人
マティアス・ヘルド長老とその妻イレーネは,世界規模の教会の象徴と称されるのにふさわしい人物でしょう。二人ともドイツ系の先祖を持つコロンビア人です。仕事や学業のために,夫妻は祖国である南アメリカからカナダ,ドイツ,グアテマラ,ブラジルへと移り住み,最終的にコロンビアへ戻って来ました。各国で夫妻は,新しい言語と文化に順応してきました。
「ともあれ,どの地へ行こうと,教会はまったく同じです」と,2018年3月31日に中央幹部七十人として支持されたヘルド長老は言います。
そうした霊的な「統一性」が,3人の子供たちを育て,福音の中で成長する際の確固とした土台となってきたのです。
ヘルド夫妻は子供時代,故郷コロンビアのボゴタにあるドイツ語学校でクラスメートでした。マティアスがボゴタで機械工学の学位,そしてカナダで経営学の修士学位を取得した後,二人は1989年6月13日にドイツ・フランクフルト神殿で結び固められました。
後に仕事の機会を求めて,若い夫婦はドイツのハノーバーへ行きましたが,その地でヘルド姉妹は,自分たちの生活がまさに変わろうとしているという力強い印象を受けました。
「マティアスに,天からメッセージを受けると感じていると言いました」と姉妹は言います。天からのメッセージは,1987年の雨模様の午後,玄関のドアをノックする音とともにやって来ました。外に立っていたのは,アメリカ訛りのドイツ語を話すモルモンの宣教師でした。
それからの10か月,ヘルド夫妻は宣教師とともに福音を研究し,地元の末日聖徒の集会で友人を何人か得ました。多くの祈りの後,夫妻は福音が真実であるという霊的な確認を受け,1988年バプテスマを受けました。
ヘルド長老は25年以上もの間,自動車メーカーDaimler-Benz(ダイムラー・ベンツ)で働きましたが,その管理の務めを果たすために世界中を回りました。ヘルド夫妻は,移り住んだそれぞれの場所で,主に信頼を寄せてきました。
「いかなる試練の中にあろうと問題ではありません」と,長老は言います。「天との交わりがあるならば,皆さんは大丈夫です。」
1960年6月5日,マイケルとエリザベス・ヘルドの間に生まれたヘルド長老は,これまでにステーク会長会顧問,ビショップリック顧問,南アメリカ北西地域の地域七十人として奉仕してきました。