性について親と話す
気まずいと思うのもよく分かります。それでも,あなたの親は,インターネットや友達よりも頼りになる情報源なのです。
性的な望みについて疑問を持つことは,悪いことではありません。そしてそうした疑問について,親に話をしてもよいのです。もしかするとあなたは,親があなたのことや,あなたの疑問や経験について深く理解してくれることに驚くかもしれません。
性に関して,インターネットやメディア,友人や同級生から見聞きすることは,情報と道徳の両面において,混乱のもとになりかねません。あなたの親は,性的な望みについて信頼性の高い確かな回答を得るうえで,いちばんの情報源となってくれます。親はあなたに最も良いものを得てほしいと望んでいます。恐らく,あなたがこの話題について話したいと思ったことを喜んでくれるでしょう。1
性について親と話したことがない皆さんのために,幾つかのヒントを紹介します。
霊的および精神的な準備
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祈る。何と言って親にこの話題を持ち出せばよいか分かるよう,天の御父に助けを求めてください。
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勇気を出す。間違いを犯してしまったかどうかにかかわらず,ためらわずに親に助けを求めましょう。親はあなたのことを気にかけ,あなたのために最善を尽くしたいと思っています。
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親もかつては自分と同じ年齢だったことを思い出す。成長の過程を経てきたのは親も同じです。あなたの体験を理解し,共感してくれることでしょう。
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親が示す反応について前向きに考える。これまでに親があなたを助けてくれたときのことを考えましょう。会話がうまくいっている様子を想像してください。
実際的な準備
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どちらの親と話すかを決める。両親がそろっていた方が話しやすいと思う人もいる一方で,まずは片方の親とだけ話す方が気持ちが楽だという人もいます。これは普通のことであり,性についての話題であれば特にそう感じるでしょう。
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話をする日時を決める。親に,話をする時間を確保してもらいましょう。そうすることで,親も自分も準備をする時間が取れます。
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親に知ってほしいことと,自分が疑問に思っていることのリストを作る。自分の考えや心配事のリストを作っておくと,話したいことを覚えておくのに役立ちます。もし話せなかったことがあれば,もう一度話をする時間を取ってもらいましょう。
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会話を始める練習をする。質問から始めるとよいでしょう。あるいは,ただ話を聞いてほしい,自分がいいと言うまで何も言わないでほしいと最初に頼んでおくのもいいかもしれません(ページ右の「会話を始めるきっかけ」参照)。
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普段からほかの話題について親と話をする。日常の生活や活動について気兼ねなく話す練習をしましょう。食事のときや就寝時など,あなたが親と一緒にいるときならいつでも行えます。
会話が始まってから
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純潔の律法について話す。純潔の律法について,親がどのように理解しているかを尋ねるとよいでしょう。純潔の律法を破ってしまった場合,親はあなたが悔い改めて救い主とつながるための支えとなってくれます。悔い改めを通して喜びを見いだした経験について,親に尋ねてみましょう。
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辛抱強く接する。最初は親も,性についてあなたと話すことを多少気まずく感じるかもしれません。それでも,親はあなたを助けたいと思っていますし,あなたが話を続けるうちに,徐々に気にならなくなるでしょう。
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恐れずに親と頻繁に会話をする。時間がたつにつれ,疑問に思うことが増えるかもしれません。一度だけで会話を終わらせる必要はないのです。
あなたにはできます
最初は親や信頼できる大人に相談するのは気が引けるかもしれません。忘れないでほしいのは,天の両親はあなたを愛しており,大人として健全な関係を築くための準備をしてほしいと願っておられるということです。その準備の中には,健全で適切な性的な望みとは何かを理解すること,それについて今,人とどのように話をしたらよいのかを学ぶことも含まれています。あなたが手を伸ばせば,天の御父はあなたが性やそのほかの難しい話題について親と話すのを助けてくださいます。