初等協会テキストと分かち合いの時間
5月:イエス・キリストの教会が回復されました


5月

イエス・キリストの教会が回復されました

歌─「たたえよ,主の召したまいし」1節と3節

(『賛美歌』16番)

「わたしは筆紙に尽くし難い輝きと栄光を持つ二人の御方がわたしの上の空中に立っておられるのを見た。するとそのうちの御一方がわたしに語りかけ,わたしの名を呼び,別の御方を指して,『これはわたしの愛する子である。彼に聞きなさい。』と言われた。」(ジョセフ・スミス-歴史1:17

この冊子に提示されているアイデアに皆さんのアイデアを盛り込んでください。子供たちに教義を明らかにし,子供たちが教義を理解し生活に応用できる方法を計画してください。次のように自問してください。「これを学ぶために子供たちは何をすればよいだろうか。子供たちがたまを感じられるようにわたしに何ができるだろうか。」

第1週─イエス・キリストの教会が回復されました。

教義を明らかにする(信仰箇条を学ぶ)─初等協会が始まる前に,信仰箇条1:6をホワイトボードに書いておきます。子供たちに目を閉じるように言います。イエス・キリストが亡くなられてから,人々は邪悪になり,キリストの福音と神権が地上から取り去られたことを話します。続いて,次のことを説明します。これは背教と呼ばれ,人々は霊的なやみに取り残され,まるで霊の目が閉じられたような状態にありました。これは,イエスがジョセフ・スミスを通して御自身の教会を回復されるまで続きました。最初の示現の絵を見せ,子供たちに目を開けるように言います。子供たちが,信仰箇条第6条を覚えられるように,全員で音読させます。次に,少しずつ消していきながら,繰り返し音読させ,全文を消しても子供たちが信仰箇条第6条を暗唱できるまで続けます。

理解を促す(組み合わせゲームをする)─以下の表に書かれた責任をそれぞれ別々の紙に書いておきます。表のとおりに職の名前をホワイトボードに書き,後でそれぞれの責任を示すために真ん中の欄を空けておきます。子供たちを5つのグループに分け,各グループに先ほどの責任を書いた紙を1枚ずつ渡します。各グループを呼び,自分たちの紙をホワイトボードの正しい場所にはってもらいます。回復された教会には,イエス・キリストが地上におられたときの教会と同じ職を持つ指導者がいることを示します。

キリストの時代の教会の職

責任

回復された教会の職

使徒

イエス・キリストの特別な証人となる

使徒

預言者

天の御父のこころを人々に伝える

預言者

ビショップ

少人数の聖徒たちを導く

ビショップ

教師

福音を教える

教師

祝福師

特別な祝福を与える

祝福師

言葉のカードはsharingtime.lds.orgで入手できます。

第2週─ジョセフ・スミスは回復の預言者です。

理解を促す(聖典から絵と物語を分かち合う)─教会の回復に関する出来事をいた絵を集めます。「ジョセフ・スミスは回復の預言者でした」という文章を,集めた絵の数に分け,それらの言葉を別々の紙に書きます(例を参照)。子供たちを幾つかのグループに分け,各グループに言葉を書いた紙と絵,そして絵に描かれている出来事について記された参照聖句を渡します。子供たちに,聖句を読んで絵に描かれている出来事について話し合ってもらいます。それから,各グループに,それぞれの話を初等協会のほかの子供たちに向けて発表してもらいます。それぞれの出来事でジョセフ・スミスの果たした役割について話し合い,子供たちに,その出来事が子供たちの生活にどのような影響を及ぼしてきたか,あるいはこれから及ぼすかについて考えてもらいます。それぞれの絵と,言葉が書かれた紙を正しい順番に並べます。言葉が書かれた紙を並べ終わったら,全文を一緒に読みます。

Joseph Smith Seeks Wisdom from the Bible
The First Vision
The Angel Moroni Appears to Joseph Smith
Joseph Smith Translating the Book of Mormon
The Restoration of the Aaronic Priesthood
Kirtland Ohio Temple

言葉のカードと絵はsharingtime.lds.orgで入手できます。

ジョセフ・スミスは回復の預言者です。

ジョセフ・スミス-歴史1:5-13

ジョセフ・スミス-歴史11:14-20

ジョセフ・スミス-歴史1:30-35

ジョセフ・スミス-歴史1:34-35,67

ジョセフ・スミス-歴史1:68-73

教義と聖約109:2-4

第3週─モルモン書はイエス・キリストについてのもう一つのあかしです。

理解を促す(聖文を読む)─モルモン書のタイトルページに書かれたモルモン書の副題を読みます。次の聖句を読み,子供たちに,救い主の別の呼び名が聞こえたら手を上げるように言います─2ニーファイ19:6アルマ5:383ニーファイ5:26。子供たちがイエスの別名を聞き取り,答えられたら,それをホワイトボードに書きます。その中の幾つかを選び,救い主がその役割をどのように果たされるかを説明します。

応用を促す(しおりを作る)─「モルモン書はイエス・キリストについてのもう一つの証です」と書かれたしおりを一人一人に渡します。しおりに絵をいたり色を塗ったりして手を加え,聖典にはさんで使うように勧めます。何人かの子供たちに,定期的に聖文を勉強する習慣を身に付けるという目標の達成状況について発表してもらってもよいでしょう(1月第2週参照)。これまでに読んだ聖句について感じたことを分かち合ってもらうこともできます。

bookmarks created by children

しおりはsharingtime.lds.orgで入手できます。

第3週─モルモン書はイエス・キリストについてのもう一つのあかしです。

第4週─神権が回復されました。

教義を明確にする(実物を使ったレッスン)─子供たちに電気で動く物を見せ,適切な力がなければ機能しないことを示します。一人の子供にキリストが使徒を聖任している絵を持ってもらいます。キリストの教会は神権の力がなければ機能しないことを説明します。絵を持った子供に,その絵を自分の背中の後ろに隠してもらいます。キリストの使徒たちが亡くなった後,神権の権能が失われたことを説明します。別の子供に神権の回復の絵を渡し,皆に見せてもらいます。神がジョセフ・スミスを通して神権を回復されたことをあかしします。

理解を促す(歌を歌う,組み合わせゲームをする)─だれかに教義と聖約107:1を読んでもらい,子供たちに二つの神権の名前を聞き取ってもらいます。アロン神権の回復の絵とメルキゼデク神権の回復の絵をホワイトボードにはります。それぞれの絵の上にアロンまたはメルキゼデクと書きます。それぞれの神権をジョセフ・スミスに回復したのはだれかについて話し合います(ジョセフ・スミス-歴史1:72参照)。バプテスマ,確認,せいさんを配る,聖餐を祝福する,病人をいやす,などの神権の儀式の絵を,子供たちに見せます。子供たちに絵を持たせ,「神権の回復」(『歌集』60-61)を歌いながら隣に回してもらいます。時々音楽を止め,絵を持っている子供たちに,その儀式を執り行うためにはどちらの神権の力が必要かを示すために,ホワイトボードに書いたアロンあるいはメルキゼデクのうち,どちらかの言葉のそばに立ってもらいます。時間があるかぎり続けます。

応用を促す(感謝の手紙を書く)─子供たちに,神権によってどのような祝福を受けてきたかを考えてもらいます。子供たちの知っている神権者(ビショップ,教師,父親,宣教師)に,感謝の手紙を書くか絵をいてもらいます。

teacher and children standing

第4週の活動で,子供たちの理解を確認することができます。繰り返すことにより,子供たちは概念をしっかりと理解し,心に留めることができるようになります。