「1ニーファイ16－17章：困難な状況において信仰をもって行動する」『モルモン書 教師用手引き』（2024）
「1ニーファイ16－17章：困難な状況において信仰をもって行動する」『モルモン書 教師用手引き』
1ニーファイ16－17章
困難な状況において信仰をもって行動する
リーハイとその家族がエルサレムを離れた後，荒れ野に住んでいるときに直面した困難について考えてみましょう。ニーファイがその困難に対処した方法は，わたしたち自身の人生の試練に対応する方法の一つの模範となります。この課は，聖文を自分に当てはめて，信仰をもって困難に立ち向かう方法を学ぶのに役立ちます。
生徒が研究スキルを伸ばすのを助ける。生徒の聖文研究がうまくいくよう，様々な聖文研究のスキルと方法を指導します。生徒が自分の研究に御霊を招いて，聖文をよりよく理解し，福音の原則を生活に応用できるようになるスキルと方法を選びます。
生徒の準備：生徒には，1ニーファイ19：23を読み，聖文を自分自身に当てはめるとはどういう意味なのかを考えてもらいます。
学習活動案
聖文に意義を見いだす
以下のことは，聖文を自分の生活に当てはめることの価値を生徒が考えるのに役立てるためのものです。これは，生徒の聖文研究の進捗状況をフォローアップするよい機会です。このシナリオの代わりに，「10代の若者が聖文を読む際に抱きやすい懸念は何ですか」という質問から始めるのもよいでしょう。
「聖文を読むのに時間を使う価値はないと思う」と，だれかから打ち明けられたと想像してください。その人は，今の時代の課題や問題に対して，聖文はあまり役立たないと感じています。
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このような懸念に，あなたはどのように答えますか。
あなたの聖文研究と，自分の人生における聖文の価値と活用について振り返りましょう。聖文を意義あるものにすることを難しくしたものや，それらの障害を克服する助けとなったものを思い返してください。
かつて預言者ニーファイは，兄たちが聖文から学び活用できるよう貴重な教訓を教えましたが，それはわたしたちの聖文研究の助けにもなります。
1ニーファイ19：23を読み，ニーファイが教えたことを見つけます。
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ニーファイが教えている真理を，あなたなら自分自身の言葉でどう表現しますか。
聖文をわたしたち自身に当てはめる
この聖句から見つけるであろう真理の一つは，わたしたちが聖文を自分に当てはめれば，そこから学ぶことができ有益である，ということでしょう。
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あなたは聖文を当てはめることについて，どのようなことを知っていますか。
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聖文を当てはめることについて，あなたはどのような経験をしてきましたか。
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23節によれば，ニーファイがイザヤの言葉を読んだりたとえたりした目的は何だったでしょうか。
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聖文を当てはめることは，あなたがより完全にイエス・キリストを知り，信じるようになるうえでどのように役立つでしょうか。
聖文を当てはめるとは，聖文に記された内容を自分自身の生活に関連づけるという意味です。
聖文を自分の生活に当てはめるには，次のような手順が助けとなります。これらの手順を学習帳に記録します。
以下の手順を掲示して，レッスン中に生徒が参照できるようにします。
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聖文の重要な詳細を見つける。
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自分の生活と比べる。
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重要な教訓を見つける。
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実生活に応用する方法を見つける。
この課では，荒れ野でリーハイの家族に起こった幾つかの出来事を研究しながら，聖文を自分の生活に当てはめる練習をする機会があります。
ニーファイ，自分の弓を折る
以下は，生徒が聖文を当てはめるように導き，この課の後半で実際に自分自身でこれを行う準備をしてもらうためのものです。
ステップ1：聖文の重要な詳細を見つける
このステップでは，1ニーファイ16：17－25，30－32を研究して，重要な詳細を見つける練習をします。これらの詳細には，人，場所，物，行為，出来事などが含まれます。研究の一部として，ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「主はリーハイの旅を導かれる」のタイムコード5：33－16：18を見るのもよいでしょう。
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どのような重要な詳細を見つけましたか。
「ニーファイが弓を折る」「リーハイ，レーマン，レムエル，イシマエルの息子らがつぶやく」「ニーファイが新しい弓を作る」「ニーファイが食糧を手に入れる指示を得るために父のもとに戻る」などの詳細に気づいたことでしょう。
ステップ2：自分の生活と比べる
前のステップで見つけた詳細に関連する，あなたの生活の側面について考えます。以下の質問がこれを行うのに役立つでしょう：
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自分の生活の中で，これらの聖句にある状況に似ているものはあるだろうか。
自分の生活上の思いがけない困難を，ニーファイが弓を折ってしまったことにたとえたかもしれません。また，ニーファイとその家族の言動を，困難な状況に直面したときの人々の反応にたとえたかもしれません。
ステップ3：重要な教訓を見つける
この聖句から学んだことで，自分に当てはめられそうなことについて考えます。また，救い主について学んだことも考えるとよいでしょう。
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ニーファイが弓を壊し，代わりのものを作ったという話から得た教訓で，あなたの生活に当てはめられることは何ですか。
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この話から，イエス・キリストについてどのようなことを学べますか。
この聖句から見つけるであろう真理の一つは，わたしたちが自分自身で努力し主の導きを求めるならば，主はわたしたちの困難に際して助けてくださる，ということでしょう。
ステップ4：実生活に応用する方法を見つける
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自分自身の生活を振り返り，実生活に応用する方法を見つけます。
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この真理を自分の人生に応用するのに，どのような方法がありますか。
この真理を応用する方法は多数ありますが，あなたが思いがけない困難に直面したり，生活に行き詰まりを感じたときに，ニーファイの例に倣う方法についてよく考えるとよいでしょう。ただつぶやいたり，何もしないのではなく，イエス・キリストがあなたを助けてくださるという信仰と信頼をもって，率先して前進することです。
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この聖句の話の中から意味を見つけるのに，この学習方法はどう役立ちましたか。
ニーファイ，船を造るよう命じられる
以下のことは，生徒が聖文を当てはめるスキルを自分自身で使えるよう助けるのが目的です。まず，生徒に個別に練習するよう励まします。次に，生徒を二人一組か少人数のグループにして，見つけたことを分かち合ってもらいます。
レッスンの前半に表示された4つのステップを参照し，生徒が自分で作業しながらそれらのステップを使えるようにします。
リーハイとその家族は8年間荒れ野を旅した後，海辺の地にたどり着きました。そこは豊富な果物と野蜜があるので，バウンティフルと名づけられました（1ニーファイ17：4－6参照）。
1ニーファイ17：5－20，48－55；1ニーファイ18：1－4を読み，前の4つのステップを使ってこの話を自分の生活に当てはめます。ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「主は船を造るようニーファイに命じられる」のタイムコード0：00－12：07を見るのもよいでしょう。御霊に，あなたの考えと研究を導いていただきましょう。時々立ち止まって，自分が学んでいることが，どのように自分の生活の具体的な状況に当てはめられるかを考えましょう。受けた印象を書き留めます。
生徒に，4つのステップでそれぞれ見つけたことを分かち合ってもらいます。また，聖文を自分の人生に当てはめたことが，自分の聖文研究にどのように影響したかを分かち合ってもよいでしょう。